表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
28/39

監視の視線

ダミアン

 「ルシアン、カイル、ゼノの動向を調査しろ。」

複数の部下

 「はい。」

 

〇月×日 早朝

ルシアンとゼノが電車に乗っている。

2人は隣同士に座り、ルシアンの話にゼノが相打ちを打っている。


アシュフォード署の最寄り駅に電車が止まる。

ルシアンとゼノは署に入り

廊下をゆっくり歩いている。


そこに諜報局員(表の顔は警察官)

偶然をよそおい声をかける

 「ゼノ、ルシアン。今日は早いな。」

ゼノ

 「おはよう。ちょっと調べたことがあってな。」

 

諜報局員

 「調べたいことね。

  聞いたぜ。ハロルドさんのこと

  俺も新人のころはいろいろ世話になったものだ。

  お前もそうだろ。ゼノ。」

ゼノ

 「・・・ああ。そうだな。

  警察官(刑事)とは何なのかはあの人から学ばせてもらった。」


諜報局員

 「あの人が警察を裏切るなんてな。

  何でも金のためっだって言うじゃないか。

  落ちぶれたもんだな。」

ゼノは少しいらだったような表情をする。

その時今まで黙っていたルシアンが口を開く

ルシアン

 「ハロルドさんは最後まで警察官でしたよ。

  魂まで売っちゃいません。」

ゼノ

 「ルシアン・・・」

諜報局員

 「はあ。。。

  今となっちゃあの人が何を考えていたかはわかないがね」

 「そう言えばさっき

  調べることがあるって言ってたよな。

  何か進展があったのか?」

そのときだった。

後ろから女性の声がした。

女性

 「感心しないな。

  事件の話をこんなところでするのは」

ゼノ

 「あなたは!?

  どうしてここにいらっしゃるんですか。

  セシリア総監」

ルシアン

 「・・セシリアって

  あのセシリア警視総監ですか?」

セシリア

 「そうだ。私はセシリア・レイノルズだ。

  よろしくな。ルシアン・櫻塚。」

  

ルシアン

 「僕のことご存じなんですか?」

セシリア

 「ああ。よく知ってるさ。

  アルフレッドが話していたからな。」

ルシアン

 「兄が?」

セシリア

 「アルフレッドは私の部下だったからな。

  アシュフォード市警には短期間での研修で

  すぐに警視庁に戻るはずだった。

  それが、そこのゼノがよほど気にいたのか

  ゼノと組みたいと言って聞かなかった。」

ゼノ

 「・・・。

  その割にはよく警視庁に呼び出してましたよね。」

セシリア

 「それはそうさ。やってほしいことが山ほどあったからな。

  あいつときたら、常人が数日かかる作業を数時間で終わらせて

  さっさと帰ろうとするからな。

  よっぽどここが居心地が良かったんだろう。」

ゼノは微笑むと

 「そうだといいんですがね。」

ガレスとカイルが前から歩いてくる。

ガレス

 「セシリア。急に居なくなるのはよせ。」

セシリア

 「なんだ。心配してくたのかガレス。」

ガレス

 「誰がするかよ。

  お前を襲うやつがいたら

  俺はそいつらを心配する」

カイル

 「はは。確かにセシリアさん。

  物凄い強いですものね。

  敵が可哀そうです。」

セシリアがカイルを睨む。

カイル

 「・・・すみません。」

挿絵(By みてみん)


セシリア

 「さて。

  今日はゼノとカイルに会いに来たんだ。

  少し時間をくれないか?」

ゼノ

 「?はい。構いませんが」

  

セシリアとガレス、ゼノ、カイルは

ガレスの執務室へ歩いて行った。


残されたルシアンはアルフレッドとゼノの部屋で

資料整理をすることにしてその場を離れる。

諜報局員はどちらの部屋にも入っていくわけには行かず。

今日はここまでと思い。自分の職場に向かう。


ーー数日後 ローテリアル大学

講義が終わり、学生たちが移動を始める。

諜報局員(学生に紛れて潜入中)は

少し離れた場所でノートとペンを鞄にいれているルシアンを見る。

そこに二人の人物がルシアンに近づく。

ルシアンは呼びかけられ顔を上げる。

 「今日は大学に来たか。ルシアン。

  自分が学生だと言うことを忘れてないか?」

ルシアン

 「・・・わざわざ。それを言いに来たのか

  君は暇なのか?ライアン。」

ライアン

 「暇なわけないだろ。

  お前が大学に来ないから

  チーム研究が進まないんだろうが。

  今日こそは一緒に来てもらうからな。」

ルシアンは嫌そうにどうにか

話をそらそうとする。

ルシアン

 「もうすぐクロスカントリーの試合だったんじゃないか?

  練習をしなくていいのか?」

ライアン

 「うう。そうだった練習は大切だ・・・」

ルシアンはライアンの意識が

それたと思い逃げ出そうと一歩踏み出す。

ルシアンの向かおうとした方向に

一人の学生が道をふさぐ。

学生が口を開く

 「ルシアン。どこに行くつもりだい?

  君が解読したいものはここでの学びで

  それが可能になるんじゃないかい?

  そして法律の力も必要だと思うよ。

  」

ルシアン

 「君も一緒なのか。ノエル。

  ライアンだけならどうにかなるかと思ったが

  君がいるんじゃ無理だな。

  今日は諦めて君たちと一緒に行くよ。」

ノエル

 「そうしてくれ。

  そろそろ、研究の中間発表に向けて

  作業に入らないと間に合わない。

  君だって単位落としたくないだろ?」

ライアンは大きな声で笑いながら

 「首席と次席が単位を落とすのは見てみたいがな。」

ルシアン

 「ライアン。わかっているのか。

  俺たちが単位を落とすってことは

  同じチームであるお前も落とすんだぞ。」

ライアンは目を泳がせながら

 「・・・わかってるさ」

ノエル

 「はあ。時間がもったいない。

  ランチを取りながらこれからのことを話そうか。」

挿絵(By みてみん)

学生(諜報局員)は会話を聞き

今日はルシアンは共同チームのメンバーと

過ごすと判断してその場を去る。


ーーアシュフォード署 入口付近

ゼノとカイルが二人で出ていく

それを見ていた警察官(諜報局員)が外にいる

別の諜報局員に連絡を入れる。


ゼノとカイルは車に乗り込んだ。

外で待ち構えていた諜報局員が後を追う。


ーーアシュフォード郊外 病院

ゼノとカイルは受付で目的の病室を確認する。

ゼノが病室のドアをノックする。

中から女性の声で「どうぞ」と聞こえる。

ゼノとカイルは病室に入る。

ゼノ

 「お加減はいかかですか。マリアさん。」

マリア

 「・・・。今日は調子が良いわ。

  何度もお見舞いに来てくれてありがとう

  ゼノくん、カイルくん」

カイル

 「いいんですよ。

  そうだ。

  今日は美味しいりんごを持ってきたんですが

  食べられそうですか?」

マリア

 「ええ。いただくわ。」

カイルが慣れた手つきで林檎を剥き始める。

ゼノ

 「マリアさん。

  今日はお話があってきたんです。」

ゼノが通帳を渡す。

マリア

 「これは?」

マリアは通帳の額を見て驚く。

ゼノ

 「これはハロルドさん名義の口座のものです。」

マリア

 「・・・。これは受け取れません。

  皆さん、私に気を使って

  主人のしたことは言いませんが

  私の病気のために主人が良くないことに

  手を染めていたのはわかっています。」

ゼノ

 「ハロルドさんから何か聞いてるんですか?」

マリア

 「いいえ。あの人は何も話してはくれませんでした。

  でも長年夫婦をしてればわかります。

  あのひとが後ろめたいことをしていて

  それを大変悩んでいたこともわかるんです。

  特にアルフレッドくんが死んでからは

  落ち込むことも多くなりました。」

  

 「だからこのお金は受け取れません。」

 

ゼノ

 「この口座に入っている金のほとんどが

  ハロルドさんの退職金になります。

  だから汚い金なんかじゃないです。」

マリア

 「退職金?あの人は罪を犯したのに

  退職金が出るわけないわ。」

ゼノ

 「ハロルドさんは検挙される前に死にました。

  今回の事は不起訴になります。

  また、ハロルドさんは殉職扱いになります。」

マリア

 「?殉職・・・なぜ」

ゼノ

 「セシリアさんです。

  殉職扱いになるよう周りを説得してくださいました。」

マリア

 「セシリアさんが・・・」

ゼノ

 「セシリアさんから伝言です。

  この退職金は今までのハロルド警部補が

  アシュフォードを守ってきた正当な報酬です。

  どうか受け取って一日も早く良くなってください。

  とのことです。」

マリア

 「・・・みなさん。ありがとうございます。

  受け取らせていただきます。」

カイル

 「さあ。林檎が剥けましたよ。

  沢山食べて活力を付けてください。」

マリアは少し泣きながら林檎を受け取る。

 「ありがとう。カイルくん。」

 

マリアの病室を後にする二人。

カイル

 「マリアさん。良くなるとよいですね。」

ゼノ

 「医者の話だと新薬が効いて回復に向かってるそうだ。」

カイル

 「そうなんですか。良かった・・・」

 

諜報局員がその様子を遠くから観察している。


ーーダミアンの部屋

部下

 「ルシアン、カイル、ゼノについての

  報告は以上になります。」

ダミアン

 「報告では特に組織やアルフレッドに関する件では

  進展がないな・・・」

 「やつらは科学捜査研究所に遺品の調査を依頼していたな

  そちらはどうなっている。」

部下

 「まだ分析中のようです。」

ダミアン

 「そうか。

  引き続き3人の動向を探れ」

 

 「奴らが動いた瞬間を逃すな。」

 

部下

 「は。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ