表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
17/39

始まりの相棒

ーー4年前 ガレスの執務室

ノックの音。

ガレス

 「入れ。」

ゼノが一礼して部屋に入ってくる。

ガレス

 「お前も知っていると思うが

  今日からキルシニア王国から例の客人が来る。

  丁寧にご案内しろ。

  お前は彼が研修中はバディを組んでもらう。。。」


ゼノ

 「承知しました。精々研修を楽しんで貰いますよ。」


ガレス

 「そう。嫌そうにするな。

  彼はキルシニア王国でも指折りの警察官(分析官)で

  かの国では難事件を何件も解決していたそうだ。

  きっとお前のためになる。」


ゼノ

 「・・・わかりました。善処します。」

ゼノは一礼して部屋を後にする。


ーー魔法犯罪課のフロア

ドアが開きガレスとその後ろにはアルフレッドが入ってきた。

ガレス

 「皆、悪いがちょっと集まってくれ。

  今日から新しく仲間になるアルフレッドを紹介する。」


 ガレスとアルフレッドの前にメンバーが集まってくる。

ガレス

 「アルフレッド。挨拶を」

アルフレッド

 「本日よりこちらにお世話になります。

  アルフレッド・櫻塚です。

  キルシニア王国では分析官として事件捜査にあたっていました。

  よろしくお願いします。」

ガレス

 「皆よろしく頼む。

  それじゃ解散。

  ああ。ゼノは残ってくれ。」

ガレス

 「アルフレッドのこいつが今日から君に相棒になる

  ゼノだ。

  まだアステリアに来たばかりで何かとわからないだろう。

  ゼノにいろいろ聞いてくれ。」

そう言うとガレスは部屋を出て行った。

ゼノ

 「改めて、初めまして

  俺はゼノ・ハリントンだ。

  よろしく頼む。」

ゼノが右手を差し出す。

アルフレッド

 「・・・。アルフレッド・櫻塚だ。よろしく」

ゼノ

それがアルフレッドとの最初の出会いだった。

最初はエリート研修生のお守りをさせられると思い

正直いい印象をアルフレッドに持っていなかった。

どうせ、制服組で現場の刑事なんて相手にもしないだろうと思っていた。


ただそんな推察はすぐに覆されることになった。


ーーある殺人現場

ゼノ

 「アルフレッド。

  大丈夫かいきなり殺人現場で遺体を見ることになるぞ。」

アルフレッド

 「何がだ?」

アルフレッドは平然と遺体の検分を始める。

10分もしないうちに遺体から離れる。

ゼノ・・・やはりエリート様には刺激が強すぎたか?

アルフレッドが周囲を見渡し

 「周辺に凶器があるはずだ。

  凶器は恐らくサバイバルナイフで刃渡り10cm程度だ。

  そして、犯人は被害者と顔見知りで右利きだ。

  性別は女性。」

ゼノ

 「おい。何でそんなことがわかる?

  まだ遺体しか見てないぞ。」

アルフレッド

 「十分だ。

  被害者は防御創が無いこれは

  顔見知りの犯行と見ていい。

  サバイバルナイフの根拠は傷口の大きさと

  衣服についた凶器の跡。

  女性だと思うのは何回も刺してることだ。

  深く刺せずに何度も刺したんだ。

  そして傷は傷は右胸から左下へ流れている。

  犯人は右利きだ。」

  

  その時、近くで現場調査をしていた警察官が叫ぶ

 「凶器発見、サバイバルナイフです!」


ゼノは唖然としてアルフレッドを見る。

アルフレッド

 「さて。被害者の交友関係をあたろうか」

ゼノとアルフレッドは関係者に聞き込みをした結果

交際相手である女性が金銭トラブルから

相手を刺し殺したことが分かった。

ゼノはこの件をきっかけに

アルフレッドが優秀な警察官だと認めざるをえなかった。


それからいくつもの事件を二人で解決に導いた。


そしてアルフレッドは一見完璧な人間に見えるが

違うこともわかってきた。

事件調査の資料を見始めると食事はおろか睡眠さえも取らなくなること

放っておけば二日ほど紅茶とビスケットだけで過ごしてしまう。

あまりにもひどいのでゼノが食事を一緒にとり

無理やり引きずって家に送って帰る日々を過ごした。


目を離すと家に資料を持って帰って寝ないので

家に泊まりこんだこともある。


今夜もアルフレッドを無理やり家まで

送っていき居間で調査中の事件のことを話していた時だった。


そんな二人の様子を楽しそうに見ながら

大家のベアトリスが

「本当に二人は良い相棒ね。

 お互いに出会えて良かったわね。

 この出会いを大切にしなくてはいけないわ。」


アルフレッドとゼノは顔を見合わせて苦笑いする。


ーーゼノ通勤途中(朝)

昨日もアルフレッドを送って帰宅したのは午前をとうに回っていた。

さすがに眠い。この状況をどうしたものかと思案していると

スマホの通知音が鳴った。


ゼノのスマホのチャット画面

アルフレッド

 ゼノ今どこにいる?

 俺は科学捜査研究所にいる。


ゼノ

 「来いってことだな。。。」

 

ーー科学捜査研究所

ゼノが科学捜査研究所と

アルフレッドとジェイミーが紅茶を飲みながら

楽しそうに話していた。

挿絵(By みてみん)

ゼノ

 「お二人さん。随分と楽しそうだな」

アルフレッド

 「遅いぞ。ゼノ」

ゼノ

 「お前、誰のせいで寝不足かわかって言ってるだろ?」

アルフレッドが笑う。

ゼノ

 「それで何で科学捜査研究所に?」

ジェイミー

 「この前の事件の証拠品の調査結果が出たので

  アルフレッドに来てもらったんです。」

ゼノ

 「お。もう結果出たのか。」

ジェイミー

 「あの証拠品には複数の薬品が付着していました。

  付着していた薬品は睡眠薬成分と特殊な防腐剤です。」

ゼノ

 「やはりそうか。これで捜査が進みそうだ。

  ありがとうジェイミー。」

ゼノはふと先ほどの二人の楽しそうな様子を思いだした。

 「さっき俺が来た時、この話をしてたんじゃないよな?

  随分楽しそうだし。」

  

ジェイミー

 「さすがアステリアのエースどの洞察力がある。」

ゼノ

 「茶化すなよ。で何を話してたんだ?」

ジェイミー

 「兄弟のことだよ。

  アルフレッドには優秀な弟くんがいるって話だよ。」

アルフレッド

 「ジェイミーも妹がいるそうだ。

  いかに妹が可憐で可愛いかを聞いていた。」

ゼノ

 「お互いにきょうだい自慢をしてたってことだな・・・

  一人っ子の俺には可愛い弟と妹がいて羨ましいよ。」

ジェイミー

 「はは。今度二人に紹介するよ」

アルフレッド

 「楽しみにしてる。」

そう言うとアルフレッドとゼノは捜査に戻った。


ーー後日

またアルフレッドを送って行った時だった

いつもは整然と片付けられている廊下に

縛った本の束やキャビネットが置かれていた。

ゼノ

 「ベアトリスさん。これどうしたんですか?」

ベアトリス

 「ああこれは近く住人の一人が結婚を機にここから引っ越すのよ。」

ゼノ

 「・・・へえ。そうなんですね。」

 

ーー数日後

アルフレッドは一人帰路についていた。

数日前にジェイミーから得た証拠品の薬品の情報から

事件の解決の糸口を見つけ事件が解決した。

ちょうどそのころからゼノが用事があるといって

早く帰るようになった。。。

今日もわざわざ午後休暇を取って早々と署を出て行った。

アルフレッドが何をしてるんだと聞いても

はぐらかす。釈然としないまま家に着いた。


ーー居間

アルフレッドがコートを脱ぎ

居間に入ったときだった。

声が聞こえた。

ベアトリス

 「おかえりなさい。今日はご馳走よ。」

アルフレッド

 「ご馳走?今日は何かの記念日でしたか?」

アルフレッドが不思議に思っていると

ローストビーフを持ったゼノが現れた。

ゼノ

 「おかえり。アルフレッド。遅かったじゃないか」

アルフレッド

 「・・・なぜゼノがいるんだ」

ゼノ

 「そりゃあいるさ。今日から俺もここの住人だからな」

アルフレッドは目を見張りながら

 「は?住人?」

ゼノ

 「お前のそんな顔初めてみたぞ。やっと出し抜けたな。」

ベアトリス

 「さあさあ。美味しい料理が冷めないうちに食べましょう。」

ゼノ

 「よろしくな。相棒」

アルフレッド

 「何がよろしくだ。。。」

ゼノ

 「これでもう寝不足になる心配はない。」

アルフレッド

 「それは君の都合だろ。」

 挿絵(By みてみん)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ