消される証人
ルシアンとカイルは
アシュフォードを離れ
西部「湖水地方」に来ていた。
20年前の馬車転覆事故の関係者に話を聞くために
この地に赴いた。
関係者の名前は
ウォルター・バーンズ
年齢は68歳でアステリア公国の退役軍人
20年前、ウォルターは
マティアス・ベルナーの護衛のため
馬車の後方で護衛に付いていた。
マティアスには当時汚職の容疑がかけられ
逃亡防止の監視の役目もあった。
ウォルターは軍を退役した後は
故郷である湖水地方に移り住み余生を送っているとのことだった。
カイルは車を運転しながら
助手席のルシアンに話かける。
「ウォルターは事故(事件)の件を話すと思うか?」
ルシアン
「わからない。だがあの4件の事件で現場にいた
人物は少ない。とにかく会って話を聞こう。」
カイル
「そうだな。まずは会ってみよう」
ウォルターの家に到着、2人は車から降りて
玄関へ向かおうとした時だった。
爆発音とともに窓ガラスが飛ぶのが見えた。
続けて女性の悲鳴。
2人は急ぎ、声がした方に向かう。
そこには
老夫婦と4人の男が対峙していた。
老夫婦はウォルター夫妻だろう。
カイル
「おい。何してる。」
4人組は二人に気づくとリーダ各の男が
「証人を始末しろ」
それと同時に攻撃が開始された。
カイルは咄嗟にルシアンの前に出て
魔法障壁を展開。
すぐさま自身への身体強化魔法をかける。
襲撃者の1人に接近戦を挑む。
カイルは2,3撃の攻撃で相手を制圧
次の襲撃者に向かおうとした時だった
敵はカイルに対して拘束魔法を発動
そのすきを狙って敵二人が
同時に水魔法と土魔法を放ち
カイルは魔法障壁を発動したが拘束魔法の影響で全ては防げない。
ルシアンは
「カイル!」
敵2人に気を取られている隙に敵の1人がルシアンに近づいていた。
敵はルシアンを攻撃、ルシアンは眼鏡が外れ吹き飛ぶ。
相手がルシアンを追撃しょうとしたとき咄嗟にルシアンは
懐中時計を相手に投げる。
懐中時計が相手にあたった瞬間まぶしい光が敵を包み、敵が倒れた。
懐中時計は光魔法の式が組み込まれていた。
ルシアン立ち上がり
外れた眼鏡を拾うこともなく、敵の足元に刻まれた魔法痕跡へ視線を走らせた。
カイルへの拘束解除魔法展開と同時に敵の魔法痕跡を解析開始する。
カイルの拘束が解ける。
カイルはすぐさま体制を整え
カイル
「ルシアン、こいつらただの賊じゃないぞ。
訓練されているやつの動きだ気を付けろ」
ルシアン
「ああ。わかってる。」
カイルは敵に向かって火魔法を展開それに対して相手は土魔法を使って相殺し
火魔法の式が分解され火の粉がちる。
カイルは次に風魔法を使ったがまた土魔法で相殺される。
カイル
「おかしい。風魔法は土魔法に優位な属性魔法だ。」
ルシアン
「もう少しで魔法痕跡解析が終わる。それまで持ちこたえてくれ」
カイル
「了解。」
カイルは魔法障壁を展開する。
2人が一斉に二人に向かって魔法攻撃を開始。
カイルはルシアンを背にして魔法障壁を展開しつつ攻撃魔法を放つが
相手には相殺されて届かない。
カイル
「く。まだかルシアン。あまり障壁が持たないぞ。」
その時ルシアンの解析が終了
「カイル、敵の後方にある木を狙え。
あそこに魔法の属性優劣を無効にしている、魔法式が展開している。」
カイル
「わかった。やってみる。」
そういうとカイルは木にめがけて風魔法を発動。
魔法は命中し、木にかけられていた魔法式が壊れる。
ルシアン
「カイル。今だ。今度は魔法が効くはずだ。」
カイルは続けざまに魔法を2人に放つ
相手がひるんだすきに近づき相手に反撃の間を与えず
拳と蹴りで2人を制圧した。
ルシアンはカイルが2人を制圧するのを見るとすぐに
老夫婦の元に駆け寄る。
ルシアン
「大丈夫ですか?」
夫人
「私は大丈夫です。でも主人が私をかばって怪我を」
そこにはぐったりと頭からちを流している老人がいた。
ルシアン
「ウォルターさん。しっかりしてください。」
ルシアンは止血と同時に治癒魔法を展開
ウォルター
「アルフレッド?どうして死んだはずでは」
ルシアン
「俺と兄さんを勘違いしてる?」
ウォルター
「罰がくだったんだ・・・
悪魔の誘いになどのるのではなかった。
あの方・・・教授が危険だとわかっていたはずなのに」
ウォルターはルシアンを見て
「アルフレッド、逃げろ……」
教授に魅入られる前に・・・」
ウォルターはそう言うと力つき、瞳が閉じる。。。
夫人が夫に縋り付き必死に名前を呼ぶが反応がない。
カイル
「くそ。せっかくの証人が・・・」
ルシアンは目を伏せた。
そのときだったルシアン達4人の周りに煙幕が立ったのは。
煙幕が消えると賊4人の姿が消えていた。
カイルが追おうとするが
ルシアン
「待て、他に仲間がいるかもしれない。」
カイルは地面に拳をつく。。。
騒ぎを聞きつけた隣人が警察に通報していた。
ほどなくして警察が到着し、
ルシアン達は事の顛末を話し、夜遅くにやっと解放された。
ーーアシュフォードへの帰路の車内にて
助手席に座るルシアンをちらりとカイルが見る。
ルシアンは壊れた眼鏡と懐中時計を見つめていた。
カイル
「お前、眼鏡外すと本当にアルフレッドに似てるな・・・」
ルシアン
「ああ。だから普段は眼鏡をかける。。。」
昔から兄と間違われるのが嫌だったんだ。」
沈黙
カイルがが口を開く
「ウォルターさんは、アルフレッドに会っていたんだな。
それに最後の言葉が気になる「教授」とは?」
ルシアン
「教授もだが本格的に組織が動き出したとみた方がいい」




