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始動?

地域再発見部が結成された。

だからといって彼女たちの生活が大きく変わることはない。

彼女たちは高校生だ。

その1日の大半は学校で授業を受けることになる。


部の活動が始まるのは基本的に放課後、夕方からである。


彼女たちにとって夕方までが長かった...


彼女たちの授業の受け方は基本毎日変わらない。

午前の授業。

吉江は大半を寝て過ごし。

長はほどほどに真面目に授業を受けて。

夢は読書をしていた。


そしてお昼を迎える。



「はー疲れた。やっとお昼だ。」


「お前ずっと寝てただろうが」


「そういうとだちょーもずっと授業聞いてただけでしょ?」


「いや、それが普通だから...」


「まぁそれはどうでもいい。今日の放課後のことを決めよう!記念すべき第1回目の活動だ!」


「何かやることの候補はあるの?」


夢の一言に吉江は黙り込む。

やはり何も考えていなかった!


「最初だし...近場で下馬公園でも行こうか。ね?」


「「異議なし。」」

1日授業を受けた後にわざわざ遠出したくもなかった2人も吉江の意見にすんなり賛成した。


「それでは昼からの授業も頑張りましょ!」



午後の授業。

吉江は熟睡して過ごし。

長は睡魔と闘いながらもなんとか授業を受け。

夢は読書をして過ごした。



そうして放課後がやってきた。


「それじゃあさっそく出発!」


「歩いていくのか?」


「無論!」


吉江の号令で3人は出発した。

部活で学校の外周を走る生徒たちをよそ目に3人は下馬公園を目指した。


今回の目的地下馬公園は学校のすぐ近くにあった。

歩いて10分くらいの距離だ。

下馬公園はその名通り公園である。

広い原っぱに、大きな鳥の形をした遊具。

そして美術館がある。



「さて到着した訳だが何をするんだ?」


「遊ぼう!あの鳥で!」


「小学生かよ...」


「私も遊びたい。」


夢も賛同してしまった。

しかし長も少し遊んでみたかった。

あの鳥の遊具は近くに住む子供なら誰もが一度は遊んだことがあるだろう。


しかし高校生ともなると遊具で遊ぶ機会もなくなる。だから久しぶりに遊びたかった。


「よし満場一致ということで突撃ー!」



小さい子供達に混じって遊ぶ3人。

ひとしきり遊んだ。

ただそれだけだった。



遊び終わった3人は近くのベンチに座り本日の反省会を始めた。


「いや〜なかなか楽しかったねー」


「...楽しかったかどうかは置いといて、部としてあれでいいのか?」


「このままでは非常につまらない部活。そもそも何も再発見していない。本日で廃部。」


夢の厳しいが最もな意見が飛び出した。


「どうするんだ部長?」


「...!部長って私⁈」


「吉江が発起人なんだし」


「いいねぇ〜部長。」


「その部が廃部危機なんだが...?」


「まぁ今回はプロローグみたいなもんだから。田舎ならではののどかな楽しい日常を再発見したってことで。」


「やっぱり適当だなぁ...」


「納得。」


「それでいいのか!?夢!」


「これがもし小説ならこの話の部分は読み飛ばす。それくらいの内容。でも私は楽しかったらいい。」


「そうか...」


「えっーと、ゆめまるの賛同も得られましたので地域発見部の活動は継続します!今日はこれにて終了!」



陽も落ちかけ空が夕焼けに染まる中3人は学校への帰路につく。

相変わらず運動部の生徒が外周を走っている。


「部長、次回はちゃんと内容考えとけよ。」


「えっー!?毎回私が考えるの?」


「だって部長だろ」


「山崎、部長やめるかもよ。」


「じゃあ3人で持ち回りで考えていけばいい。」


「まぁそれでいいか。どちらにしろ次回は部長な。」


「よし、寝ずに考えるよ!」


授業中散々寝ている吉江ならば多少睡眠時間を削ったところで問題はなさそうだと感じた2人であった。


そんな話をしているうちに学校に到着。



「あら?帰宅部の3人が部活の時間中に登校してくるなんて。帰宅部失格ね。」


3人に突っかかってきたのは織田和紗おだ かずさであった。

3人のクラスの委員長である。


「残念、委員長。私たちはもはや帰宅部ではないのだ。地域発見部なのだ!」


(こいつ昨日からずっと部の名前間違えてるな...)


「そんな部活あったかしら?」


「吉江が作った。もちろん非公認。」


「へーそうなの。まぁ特に問題起こさないなら好きにしてればいいんしゃない?」


「そうだ委員長入らない?正式な部になるためにはあと2人必要らしいんだよ!」


「嫌よ。山崎さんと一緒だと変な風に思われそうだもの。それに委員長の業務もあるのよ。」


(もしかして私も変な人だと思われてるのか...)


「変なのは吉江だけ。」


(夢よよく言った!)


「あらそうなの。まぁどちらにしても私は入部する気はないわ。それじゃあまた明日ね。」


あっさりと入部を断られ、悔しがっている。のは吉江ぐらいであった。

あの委員長が入部を受け入れるなど2人は全く思っていなかった。


「まぁそんなに無理して増やさなくてもいいだろ。3人でも十分楽しめるさ。」


「同感」


「ぐぬぬ...2人とも熱意が足りないなぁ。部として成立すれば部費がおりるんだよ!金だよ!金!」


(資本主義者め...)


「まぁでも3人でも活動はするよ。ちゃんと私も何するか考えてくるから!付き合ってね!」


何だかんだいっても仲がいい3人である。吉江の多少の無茶振りにも2人はちゃんと付いていく。



「ということで今日はこれにて解散!じゃあね!」


3人とも自転車通学であるが吉江だけ2人と家の方角が違うので1人別れて下校していった。


「さて私たちも帰るか。」


長と夢は家が近いこともあり大概2人一緒に下校する。

今日も自転車が2つ横並びになって道を進んでいった。



地域再発見部の特に中身のない活動1回目が終わった。ただ遊んだだけで特出するものもなかったかもしれない。

しかしこれは彼女たちの新たな日常の始まりである。

3人の少女はきっと明日もこの日常を福井で過ごす。



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