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14.椅子



翌日。


俺は洞窟を出て、周りの探索をすることにした。


といっても、草原、川、あとは森くらいしか無さそうなのだが。



とにかく、スキルを試すために木材が欲しい。


木があればベッドや机、椅子などだいたいの物が作れる。


というわけで、森へ向かうことにした。





◇ ◇ ◇ ◇



・ダークフレイムの森



森の奥へは入らないぞ。

迷っても困るからな。


とりあえず行いたい実験がある。

まずはそれのために、木材を集めよう。


俺は、手ごろな枝を折り、それをたくさん、1ヶ所に集めた。


行いたい実験。

それは、スキルで端材を使用出来るのか、だ。


俺には家具を作るのに丁度良い大きさの木など分からない。

しかし、端材がOKならば、細かい事を考えずに適当な木材だけ集めれば良いということになる。



「いくぞ、『ツール表示』」



枝を集めた場所を指定し、続けて絵を描く。


描くのは椅子。

キャンバスサイズは自由に動かせるみたいなので、実物大で描くことにした。


サイズの指定って、絵の下に文字で書いてもいいのだろうか?

いや、その実験は後回しだ。


まずは端材が使えるのかどうか、だ。



さすがに実物大の椅子を描くのには時間がかかった。

残り時間20分、か。



「『実体化』」



さて、どうだ?





◇ ◇ ◇ ◇



・とある神の間



茶室のような空間で縦長に伸びて寝ている茶トラの猫神に、1枚の設計図と依頼書が届く。



「にゃー(ふむふむ、椅子が作りたい、と。

材料はダークフレイム・オークだな。特に問題なさそうだし、承認っと)」



猫神は椅子、と空欄に書き、肉球スタンプを依頼書に押す。

依頼書と設計図は消え、猫神は神ポイントを獲得した。


【描写物実体化】スキルの依頼書は2分の1の確率で、以前に承認したことのある神へと届けられる。

承認率が100%に近い神は、それだけスキル使用者との相性が良いと判断される。


もっとも、新泉尖がそれを知る機会は無い……



◇ ◇ ◇ ◇



・ダークフレイムの森



ポン、と軽快な音とともに木製の椅子が現れた。

やったぜ!


これを並べれば簡易ベッドになるし、起きている時に座ればお尻が痛くないし汚れない。


それだけじゃない。

端材でOKなら、木の枝を洞窟に蓄えておけば、薪にもなるしスキルの材料にもなる。

他の物を作るにしても、端材を用意するだけでOKということにもなる。


一気に夢が広がった。



「よし、あとは何度スキルが使えるかどうか、だな」



その後、俺は5度スキルを使用し、成功した。

椅子は合計6つ作った。


1度に持てる椅子は2つくらいだったので、洞窟と森の往復時間を考え、今日はこのくらいで止めておくことにする。

6回スキルが成功したってことは、MP最大値10だった場合、消費量は1度に1.6以下と考えられる。

あるいは、俺の最大MPが成長している可能性もある。


ともかく、せっかく作った椅子なので、両手に1つずつ持ち、俺は洞窟に持ち帰ることにした。

3往復して、腕が疲れた。

今度は運搬用の荷車でも作ろうかなぁ。

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