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冒険者ギルドへの道

冒険者ギルドへゴブリンの討伐報酬を貰いに行こう!

道がわからないので、門番のチーター女さんにから揚げを対価に案内を頼んだ


先行して歩くチーターさんが私に声をかける


「冒険者ギルドに何の用があるの? 依頼?」


「森でゴブリンを殺したから報酬を貰おうと思ってね」


「ふーん、よく倒せたわね。でも冒険者登録をしないと金は受け取れないから、始めは手続きがめんどうなのよね」


「うえ、まじかいな」


面倒だが仕方があるまい、今後も似たような事があった時に必要になるかもしれないしね

面倒ごとはさっさと片づけておくのが私のスタイルなのだ


「なんならアタシが換金してきてもいいわよ」


「自分でやるよ。ところで冒険者登録のデメリット、いや登録すると兵役とか特殊な義務や年会費を課せられたりとかあるの?」


「年会費はないけど兵役の様なものはあるわね、魔物の異常発生やスタンピードの時は緊急招集がかかるわ、ただしCランク以上の冒険者だからアンタには関係ないわね」


「Cランクって格付け? どんくらい種類あんだ?」


「アンタ本当に何にも知らないわね。SランクからGランクまであるわ。ちなみにアタシはCランク。ランクCで一人前、Bならエリート、A以上は化け物クラスね」


「ランクD以下は肩身が狭かったりするのかな?」


「まあね、Dならまだしもアンタの年齢でGランク冒険者始めましたなんて指を差されて笑われるレベルね」


とりあえず報酬を受け取るのに登録は必須だけど、ランクはD以下に留めたほうが賢明だな

日本産まれ、日本育ちのぬるま湯に浸かった私は徴兵など受け入れられんよ


「徴兵だぁ、Gランクは笑われるだぁ嫌な事ばっかなんだけど、得することはないの? おじさん嫌になってきちゃったよ」


「ギルド証が発行されるから別の街や村に入るときは身元証明になって便利ね。討伐報酬も登録しないと貰えないし。ランクが上がるにつれて恩恵も増えるけど、どうせやる気ないでしょアンタ?」


「よくおわかりで、人を見る目があるなキミは」


「ふん、さっさと行くわよ」


そう言うと彼女はスタスタと早足で道を歩き続ける

すると道の途中で、何やら香ばしい匂いのする屋台を私は目聡く見つけた


「お」


「そういや、こないだ貰った20個の鶏肉だけどね。アンタがくだらない事して人を集めたせいで、そいつらに全部持ってかれて、っていない! どこ行ったのよアイツ」


おっさんは屋台にいた


「美味しそうな匂いですね、何の肉ですか?」


「ウチのは角ウサギの肉だよ。タレが絶品でね、兄ちゃんも買ってってくれよ」


「ほー、それは興味深いですな」


「もう、寄り道してないで行くわよ!」


彼女はガッと私の腕を掴むと強引に引っ張ってその場を後にする


「ああ、まだ買ってないのに」


「ちゃっちゃと用を済ましたいのよ、この後に予定があるから早くして」


「はいはい」


「お?」


彼女が私の手を離して道の先導を再開すると、道の隅にちっちゃい猫が毛づくろいをしてるのが私の目に入った


「話の続きだけどね、結局20個全部ヤジウマに持ってかれたんだからアタシの今日の報酬も少し上乗せして、っていない! どこ行ったのよアイツ」


「にゃんにゃんにゃん、ネコネコ子猫ネコ子猫」


「なーお」


おっさんは野良猫と戯れていた


「この馬鹿男!」


「な、なんだねキミはいきなり怒って。私は一個の尊い生命との触れ合いをだな」


彼女はガッと私の手を掴むとそのままギルドまでの道を走り出す


「うおおおお、はやい早いって」


「初めからこうするべきだったわ」


走り始めてから3分ほどで目的の冒険者ギルドに着いた


「ぜぇぜぇ、カヒュー、ヒュー」


このアマ加減もしないで走り抜けやがって、おっさんの肺活量の少なさ舐めんなよ!

おっさんは天ぷら食った次の日には必ず下痢になるんだぞコノ野郎


息を整えてギルドの扉を開けると中には強面の男冒険者らしき人らが、見慣れない人間の来訪に一斉に振り向く


「・・・・・・」


恐怖で萎縮した私は、そっと扉を閉じて来た道を戻り始めるのであった

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