Battle 3 konoha075@yokohama[22]
美優の部屋が修羅場に!!
どうなる? 美優、そして範子。
「ミンミ〜ン! お客さん?」
玄関のドアの音に続いて、レンの声が聞こえた。あぁ、何と素敵な声なのだろう。
毎日私の部屋に帰って来てくれる。そこからは、2人の甘〜い時間。
―って!?
「いやん♡ サクラの愛するレン君、お初やん♡」
「♡は消せ!」
もう夕方か。暇だと思っていたのに、時間はあっという間に過ぎ去っていき、レンが仕事を終えて帰って来た。
は? 範子! テメー何でここに居るねん!
しかも此奴…。
「何やぁ、レン君って言うから、あのアイドルグループの蓮君みたいな人や思たけど…」
「黙れワレ! その先は言うな」
何が言いたいのかは、疑う余地もない。あの蓮君なんて、テレビの向こうの幻だ。この悪ばかりの世の中に、実際に存在なんてしないのだ。
私の大切な小塚蓮は、一般的世間において、私の中でのイケメンなので、あの蓮君には及ばない。幻相手に勝てる訳がないのだ。
今の私の思考…、それはレンもすぐに察知し、ボソッと呟いた。
「悪かったな…」
ほらぁ! 不機嫌になったやんけ! この巨漢女め!!
しかし、レンの不機嫌の元は、範子の余計なひと言とは別にある。私はそれを、この目の前の情景からすぐに理解した。
私の横で、大きな手にガッチリ握られたそれ。
スマートフォン。
これを見るや否や、レンの目つきは変わった。何が言いたいのかは、その目が暑苦しい程に訴えている。
「言わんくてもいい。分かってるから…」
つい声に出してしまった私の心境。大爆発だけは避けたい。
この一触即発の状況を横目に、クスッと笑う範子。
「何を? クスクス…」
何をじゃない。怒りが込み上げる。
「テメーこのクソ女!! 空気読めやゴルルルアアア!!!」
「ふぅ〜ん」
私の大爆発も鼻で笑う。どうやらこの巨漢女、もう「クソ女」という言葉には慣れてしまったようだ。そればかりか、きっとこの言葉を“褒め言葉”として受け取っている。
この空気に目を丸くしたのは、レンだった。
「ミンミン…。友達に…その言い方は…」
「(汗)」
「え?」
範子から、何か変な声が発せられた気がした。すかさず私は、範子の顔を見た。
「いや、こっちの話。クスッ」
やっぱりクソ女やわ。(汗)って何やねん!
「仕切り直しや。ミンミン…」
「ミンミンちゃんっ! はいこれ」
「ヲイ!」
何をどうするのか分からないが、レンが何かを仕切り直そうとするのに、このクソ女はさらに事態を拗らせようとする。
その手から差し出されたのは、使いようのない私のスマホ。レンがシールを貼りまくった、私のスマホだ。
「レンくぅん。ミンミンちゃんねっ、自分のスマホ使えへんから、私のスマホからMTGにログインしたいんやって」
あ〜もう。もう駄目だわ。私の目論見が全てレンに明かされる…。
「(痛)」
「何やねん! (痛)って」
「おーっほっほっほ!」
この範子の陰険な行為は、さらなる修羅場へと繋がった。
「おいコラァァァ!! 折角ネットデトックス上手い事いきそうやったのに…何やっとんじゃぁぁあああっ!!」
レンがキレる。今まで見たことのない形相で、私を見ている。
その様子を、範子はニタニタと笑いながら見ている…?
「失せろ! このクソ女!!」
「わ、私ぃー!?」
「当たり前じゃあっ!! 俺らの邪魔すんなぁっ!!」
キレた。レンが大爆発した。
私にじゃなく、範子に。
「私ぃー!?って、当たり前じゃ!! このクソ女!!」
―バコン!!!
鈍い音がした。レンは、何故か私のスマホを握ると、そのまま床に叩きつけてしまった。
「きゃああああああ!! レン! それ私の…」
「要らんやろ!」
「ちゃうねん。それ、衝撃に強いからそんな事しても壊れへんねん」
「あ」
―ちょ、何の話してるん?
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