意味不明
「この前の宰相会のあと、どうだった?」
「ん?レオンハルト様のお家に泊めてくれて助かりました。朝食とても美味しかったです!」
「嘘だろ…あの人は家に泊めても何も出来ないのか?」
「あんなに仕事は出来るのに、まさか恋愛はこんなにポンコツだと思いませんでしたね。」
先輩達がため息をついている。またあの朝食食べたいな。夕食とか最高かも。
「そういえばレオンハルト様ってどんな女性が好みか知ってます?」
「は?なんで?」
「いやー…ちょっと気になって。」
「宰相様の好みは明るく笑顔で鈍感な奴だよ。」
「鈍感?鈍感が好きだなんて変わってますね。」
「本当にな!可哀想なくらいだよ!」
何故私が怒られるのか。明るく笑顔はいける!あと鈍感?私気が付く方だけど大丈夫かな?鈍感がいいんてレオンハルト様変な人なのね。だから難攻不落なのかしら。
「レオンハルト様?今少し良いですか?」
宰相室で先輩方が居なくなった隙に話しかけてみる。
「ステラ嬢どうしたの?あの後無事帰れたようで良かったよ。」
「あ、はい!ありがとうございました。頂いた朝食美味しすぎました。」
「フフッ。それでどうしたの?何かわからない?」
「あの…私と結婚しませんか?」
「します。」
「え?」
「結婚します。」
「待ってください。結婚ですよ?」
「はい。結婚です。一生一緒に大切にしまさひ。」
「え…えぇ?」
ガヤガヤと先輩方が戻ってきたので、また後でと席に戻される。え?何か間違えてない?大丈夫?
「あれー?宰相どうしました?何か良い事ありましたか?」
「えぇ…私死ぬかも。少し出ますので、皆さんはいつも通りお願いします。」
いってらっしゃいと見送る。皆が宰相めっちゃ笑顔だったなってざわついている。
「ステラ嬢宰相と何かあった?あんな笑顔ってステラ嬢が絡む以外無いでしょ。」
「いや…よくわからないです。多分何か勘違いをされてるのかも?」
「なんだそれ?」
んーーー?私結婚って言ったよね?血痕…喜ばないか。血痕するって意味わからないものね。何と間違えたのかな。
「ステラ嬢話をしましょう。」
「はい!します!」
「我が家で食事用意してます。いいですか?」
「え!嬉しいです!楽しみー。」
退勤時間に誘われついて行く。私達が出た後の宰相室はあり得ないくらいざわついたらしい。翌日聞いた時はなんで?って思った。
「距離近くないですか?」
「そう?」
ニコニコと微笑み手を取るレオンハルト様は、何故かいつもと様子が違う。普段は手を取ったりしないし、横にも座らないのに。
「さ!食事をしてから詳しい内容を詰めましょう。」
ご飯ー!めっちゃ美味しそうー!想像以上に夕食美味しそう!んー最高。
「ステラ嬢は可愛いですね。沢山食べて下さいね。色々用意して貰ってますので楽しんで。」
「ありがとうございます!こんな美味しい食事初めてです!毎日食べられて羨ましいです。」
「家の者が喜ぶよ。」
はぁーお腹いっぱい。こんな美味しいのを頂いていたら、我が家のご飯が味気なく感じちゃったらどうしよう。
「デザートは後にする?」
「デザートまで?最高過ぎるおもてなしですね!今お腹いっぱいなので…」
「じゃ先に話をしようか?」
「はい!話?」
「結婚の話だよ。私と結婚してくれるんだよね?」
「え?はい。」
「良かった。いつ結婚する?婚約はすぐで良いよね?」
何故こんなに乗り気なんだろう。しかもレオンハルト様が結婚を頼んだ側みたいになっている。何故だ?
「あの…本当にするのですか?」
「するけど。ステラ嬢が求婚してくれたんだよね?好きな人から申し込まれたらもちろん受けるよ。」
「しました。え?レオンハルト様私の事好きなんですか?」
「え!…うん。ずっと好き。」
赤くなり手で口元を押さえる姿可愛い!キュンとしちゃった。え?本当に?私の事好きなの?
「何かわからないけどチャンスが来たから、逃さないでおこうと思って。ステラ嬢は私を恋愛対象として好きじゃないのはわかってるんだ。でも舞い込んだからには絶対離さないよ。」
「そんな事ないですけど…さっきの好きって言ってくれた可愛い姿にはトキメキました。」
「待って…幸せ過ぎて混乱するんだけど。」
レオンハルト様は崩れ落ちてしまっている。前にしゃがみ顔を覗き込むと真っ赤になっている。可愛い。
「私可愛いレオンハルト様好きみたいです。」
「もうやめて…耐えられない。」
顔が近づいてきて唇が重なる。近くで見るレオンハルト様も綺麗だな。
「そんな見ないで…」
「本当に私の事好きなんですね。」
「ずっとアプローチしてたのに気づいて貰えませんでしたけどね。私がステラ嬢が好きなの宰相室の皆は知ってますよ。何なら王宮内でわりと有名です。」
「は?」
「本当に気づいてなかったんですね。複雑な気分です。働き出した頃からずっと見ていました。宰相室勤務になったから距離を縮めようと食事に誘っても、飲み会だと思われるし…。」
「え?!そうだったんですか?言ってくださいよ!」
「いや、何回か伝えたのですが理解してもらえなくて…。それで?何故私は求婚してもらえたのですか?」
ソファーに案内され隣に座るレオンハルト様に詰められる。
「いや…あの。何と言いますか。昨日ここから帰った後で父と言い合いになりまして…」
「うん。それで?」
「私には宰相は落とせないって言われまして、出来るわ!ってなりました。それで侍女にとりあえず挑めば良いとアドバイスを貰い、挑んだ結果が今です…。」
「アハハッ!思ってた以上に凄くラッキーな話だった!父上と侍女の方に感謝しないと。」
「怒らないのですか?」
「ステラ嬢が舞い込ん出来たのに?私は2人でご飯にも誘えないヘタレなんだよ?感謝しかないでしょ。」
お茶を淹れてくれデザートも出してくれる。喉渇いたでしょ?飲んでって。優しすぎる。お菓子美味しそう!様々なお菓子を出してくれて悩んでしまう。
「結婚したら毎日食べれるよ?」
「えぇ!それは幸せ過ぎますね。太っちゃうかも。」
「丸くなってもきっと可愛いから大丈夫だけど。毎日一緒に散歩しよう?私と庭を見ながら歩いて話をして、デザートを食べれば太らないよ。」
「レオンハルト様って最高の旦那様ですね。」
「そうでしょ?オススメだよ?高級取りだし優しいし何よりステラ嬢を大事にする。貰ってくれる?」
「一生大切にしてくださいね?」
「もちろん!一生大切にする!婚約はステラ嬢の父上にサイン貰えたらもう出来るんだ!いつ行く?」
「国買ってもらわないとダメなので早く行きましょう。帰ったらすぐ予定聞きます。」
「国?」
「賭けのご褒美です。落とせたら国買って貰うって。出来なかったら知らない人と結婚する所でした。良かったですよー。」
その話詳しく聞かせて?と目の奥が笑ってない顔で問い詰められる。ストレートに求婚してくれて良かったと項垂れている。ごめんなさい。
「セラって呼んでいい?」
「はい!どうぞ!特別みたいですね。」
「特別なんだよ。私もセラに愛称で呼んで欲しいな。」
「じゃーハル様で!」
うんって可愛く微笑んでくれる。可愛い。こんな可愛いなんて知らなかったな。散々お菓子を食べまた明日って帰る。送るとまた言われたがお父様を驚かせたいから断る。
「お父様近々ご予定は如何かしら?」
「何があるんだ?」
「会っていただきたい方が居ます。」
「は?まさか?」
「それはどうでしょう。ご挨拶したいとの事です。」
「明日!明日連れてこい!どうせあの方では無いのだろう?会ってやる。」
「では明日連れて来ますね。国買うお金は大丈夫ですか?」
「そんな訳無いだろ!そうやって脅そうとしているのだろ?騙されないからな!明日楽しみにしているよ!」
こっちのセリフよ!って部屋に戻る。明日震え上がるといい。私の勝ちだ!




