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第2話 恋愛祈願

招福神社。

そこに、恋愛祈願をしに来た女の娘。

清原厚美。16歳。

緑色のショートカット。

健康的な美少女。

彼女は、猫又男子に片想いしていた。

相手は、黒髪の猫又。名前は、タンゴ。

黒髪のタンゴだ。

黒い猫の耳、黒い猫の尻尾。

シャープな顔のイケメン猫又男子。


「とにかく、すごくカッコよくて…好き」

清原厚美さんは、一目惚れしたらしい。

顔を赤くする。

清原厚美さんは、初日ちゃんのクラスの女の娘だ。

初日ちゃんが、猫巫女にお手伝いをしてほしい女の娘。

「話しかける勇気無いけど、告白したい…」

頑張るか。

あきらめるか。

心が、ゆれている。


第2話 恋愛祈願


招福神社での、祈願の仕方。

まず、お賽銭を入れる。

じゃらり…。

祈願をお祈りする。

そして、修行中の猫巫女が、大鈴ロッドを鳴らす。


チリンチリンチリン


「これで、準備は完了にゃん!」

猫巫女は、ウインクしてみせる。

「うん。ありがとう…」

清原厚美さんは、一通りをこなした。

「あ・と・は、アレにゃん!」

ビシッと、猫巫女は招福神社の御神木を指差す。

祈願のあとは、御神木の前で、願いを叶えるのだ。

恋愛祈願の場合、御神木の下で、告白するのだ。

「告白か…」

自信の無い、清原厚美さん。

「あとは、祈願者の行動を見守るのみにゃん」

「準備ありがとう。コミコ」

なでなで。

猫巫女の頭をなでてあげる、初日ちゃん。

「厚美さん、あとは、あなたの行動だけよ」

初日ちゃんは、クラスメイトにエールを送る。

福を呼ぶ儀式は、完了した。

あとは、行動あるのみ。

清原厚美さんは、静かにうなづいた。


黒髪のタンゴは、少しとがったイケメン猫又。

いつも、一匹でいる。

ネコナカヨ市。自然公園。

その道の真ん中に、一匹でたそがれていた。

「あの…」

清原厚美さんは、勇気を出して、声をかけた。

「何だ…ニャ」

「招福神社に、一緒に来てくれないかな?」

「招福神社…?」

「話したいことがあるんだ…」

「…?」


「招福神社に来た…ニャ。何の話だ…ニャ?」

招福神社の御神木の下に来た、黒髪のタンゴは、真面目な顔をしている。

「好き…」

声をしぼり出す。清原厚美さんは、勇気をふりしぼる。

「好きなんだ…タンゴのこと」


ザワッ…


御神木がゆれる。

「好きなのか…ニャ?」

「うん…」

「オレは、もう、付き合ってるメス猫がいる…ニャ」

「え…?」

清原厚美さんは、言葉を失う。

「オレは、断る…ニャ」

黒髪のタンゴの黒髪が、風にゆれる。

告白は、上手くいかなかった。

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