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7 朝の食堂


昨日一日楽しく過ごせたという事もあり朝は気持ちよく起きて

身なりを整え食堂に向かう。


週明けの食堂入り口には新しい告知が張られいるようで数名の学生が掲示板の前に立って張り紙に見入っている。

リアンも何が張ってあるのだろうと人垣の後ろから背伸びして覗き込む。

リアンは幼い頃から兄と一緒に領地を駆け回りストレスなく育ったせいか身長は今のところ同年代の男子の平均近い170cmちょっとある。


張り紙には来週行われる予定の貴族学園との合同合宿についての詳細が書かれている。


ーーーーー

告知

来週初めに実施される合同合宿について


王立騎士専門学校生は全学年全員参加

各学年クラスごとに王都郊外、東西南北の四か所の森に分かれて二泊三日で実施


王立貴族学園高等部からは卒業後、王都警備団を希望している三年生が参加予定

各班に数名ずつ配属される


一班 Aクラス  北の森

二班 Bクラス  西の森

三班 Cクラス  東の森

四班 Dクラス  南の森


その他の詳細は各班のリーダーから各学年班長・副班長に通達


ーーーーー


読み終わった生徒たちはざわざわと話しながら配膳カウンターの方へと進んで行く。

リアンもいろいろ思い巡らしながらカウンターで温かい朝食の乗ったトレーを受け取って先に仲間が陣取っている一角へと向かった。


「おはよう」

「おはよう。張り紙見た?」

「うん。僕ら北の森って一番ヤバい所じゃん」

リアンは幼い頃から兄達の影響で一人称が ”僕” である。


「そりゃ、Aクラスが一番適任だからだろ?」

「まだ学生なんだからいきなり北の森じゃなくても良いんじゃない?」

「二年や三年の先輩は同じように経験して無事なんだし

流石に合宿はあまり危険な所ではやらないんだろ」


騎士学校の各学年は成績順でクラス分けされている。

一学年は入学試験結果、二、三年は前年度の総合成績でクラス替えが行われる。

リアンの同郷の者は何故か皆Aクラスに所属している学業・実技共に成績優秀者揃いなのだ。

そしてリアンは今年度入学試験主席でクラス委員長、合宿では一班の学年班長を務める。


「俺らの班のリーダーってエドさんがやんのかな。

実行委員長もやってるんだろ?兼任出来るのか?」

「どうだろ。別に他の班と競って結果どうこうって事が無いなら

兼任出来るんじゃない?」

「エドさんが普通にリーダーとして合宿参加できるなら

北の森でも楽勝なんじゃね?」

「案外自分は実戦には参加しないで後ろで笑って見てるだけ

って事も考えられる」

「あはは、それは言える」


「王立貴族学園の三年生ってのもどうなんだろ。強いのかなあ」

「昨日の三人も貴族学園の騎士科って先輩たちが言ってたな」

「でも普通の騎士科の人は王城騎士団希望するだろ?

王都警備団を希望なんて成績悪そうで期待は出来ないんじゃないか?」


「そんな事無いと思うよ。中には成績優秀でも名誉より

 ”市民の役に立ちたい” って言う人もいると思うよ」

「リアンのそういう誰にでも先入観無く平等に考えられるところ

見習わないとな」

「えー、ボブだって誰にでも優しいじゃん」


「俺らみんなそう言うところエドさんを手本にしてるからな。強いし、やさしいし、親切だし、頭は…そこそこ良いし・・・いてっ!」


話に夢中になっていると今の発言をしたボブの頭の上をいきなりトレーの底が直撃した。


「一年班長、副班長。今日放課後合宿についての話し合いだ。授業終了後ミーティングルームに集合」

「「 了解しました、リーダー 」」


それだけを簡潔に告げたエイドリアンはトレーを返却して去っていった。



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