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オレたちが来た世界は、未来の終わりを知っている。  作者: kazuha
〜第11章〜〈はじまりは勇者の導き〉
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不死鳥の如き

 3人はゆっくりと地面に落ちていく。なにが起こったのかさえわからずに。


『何が起こった?』

『あんぐらい避けろ。バカか?』

『まだまだ未熟だな。ガキども』


 どこから聞こえているのかわからない声。聞き覚えのある声。励ますわけでもなく、嘲笑うわけでもなく、その言葉はそこにあった。



「嫌な気配だな。……いい加減出てこいよ!」



 3人が倒れた瞬間。金色の光が3人を庇うように現れた。



「まったく、不死身なの? それともまた復活したの? 誰かを代償としてさ」


『嫌味な言葉だね。ボクは常にここにいたし、いつでもここにいる。それを感知できなかったのはお前だろ?』


「はっ! 今更出てきてもオレ様を倒せるやつはもう戦えない。それでも強気でいられるのかい?」


『たしかにそんなもの無かったことなんてできないけれどね。少なからず、あんたを倒すことができるよ』



 彼女が両手を広げる。すると膨大な魔力がその場を埋め尽くす。

 その魔力はどんどん可視化され、天使のような翼にかわる。



「今更……なにを、」



 笑いが消えた。その力は彼を封印した力なのだから。



『ボクとまた一緒にいこうか』

「ふざけるな! 2度と同じ手は喰らわん!」

『どうだろうか。ボクはできると信じてるけどね』

「クソ野郎!」



 カンナは彼女を黒く消し飛ばす。一瞬の出来事に、


『彼は勝利を感じることもなく、ただただ焦るのだ』



「どこにいやがる!!」



 声のする方へ顔を向ける。しかし、魔力も足音も気配も声も全てが別々の場所から聞こえてくる。



「出てこい!」



 虱潰しに探せどどこにもいない。



「卑怯者!!」



 カンナは力を溜め、一気に解き放つ。その爆風さえなにも捕えなかった。



『本当に何も無いように、本当に誰もいないように、ボクは君を倒す』



 その金色は、彼の目の前にいた。



『終わりだよ』

「終わりだよ」



 漆黒の剣は彼女の心臓を貫いた。



「2度目はない! この! わたしに!!」



 金色の力が散っていく。彼女の実体も、すすが風で飛んでいく様に消えて行く。



「これで!! 勝ちだ!!」









『そうだ』

『それがお前らの』

『本当の力よ』



 金色の光。さっき消し去ったはずのその力が、3体に増えていた。



「ふ、ふざけるな!」



『さぁ、オレらの本気、見せてやろうぜ』

『何言ってるのよ。彼らのでしょ』

『そうだ。図に乗るんじゃない』



 燃え上がる炎が七色に輝く。不死鳥の如きその姿は紅蓮の太刀をかまえる。


 絶対零度の鱗はオーロラに光り、朱鷺のような姿に氷爪の槍を持つ。


 黒き雷雲を電光石火に動き回る。その姿確認できるや獅子の如き雷獣が巨斧を担ぐ。



「……なんだこれ?」

「究極進化的な?」

「デジタル世界じゃないっつうの」

「これなら負ける気がしねぇぜ!」



 槇、かおり、康貴。

 今までとは比べ物にならない力が3人の手の中にあった。



『さぁ、これで最期だよ』



 金色の光が3人の背中を押した。



『君たちなら倒せる』



 炎は飛び上がり、氷は歌い、雷は彼をねじ伏せた。



「終わりにしてやるよ!!」

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