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華甲二年の再会  作者: 有嶺 哲史
第一章 春、夏、秋
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第3話 怪しい人々

 猛暑の夏だった。

若き副院長の布沢(ぬのざわ)は久し振りに伯父の家を訪れた。

八月中旬、ここは市の中心部に位置する和風の豪邸である。

入り口は鉄製の重そうな門扉で、何かの紋がついていた。

塀は妙に高かった。

初めて来た人に怖い感じを与える雰囲気だった。

広い日本式庭園は夕方の打ち水で一面に涼気を漂わせていた。


 院長の椅子は絶対アイツに渡さない、と布沢副院長は心に誓っていた。

布沢を支援するのは秘密の院内組織だけではなかった。

協力してもらえそうな怪しい外部の組織もあった。

表向きは普通の団体で、貿易をしているということになっていた。

その代表がこの家の(あるじ)である。

 仏間には立派な仏壇の他、向かい合う二双の屏風にはなんだか怖い表情の阿弥陀様と明王が描かれ、密談場所らしく見えた。

お盆らしく仏壇には白檀(びゃくだん)の香りがし、夏野菜が供えられ、壇の前には風情ある回り灯篭が涼し気に回っていた。

 布沢は仏間に入りこの家の主と密談を始めた。

主は布沢副院長のオジキだった。


「結局選挙することになったんやな」


「はい、候補者は私を入れて二人の副院長だけ、となるのは間違いないようで」


「よし、力貸したる」


「ありがとうございます。当選したら必ずお返しを」


 院長選挙が行われるという噂はすでに裏で流れていた。

明るみに出た病院のもめ事が増えていたので、この選挙には世間の注目も集まっていた。

この豪邸はオジキの私邸兼アジトだった。

 仏間は家の外と直接接しておらず和室ながら防聴工事も行われていた。

この家には他にも怪しい目的の部屋がいくつかあった。

門は丈夫な鉄製で暗号錠になっていて、ごく僅かな者だけが暗証番号を知っていた。

それ以外の人はインターフォン越しに開錠を頼まなければならなかった

通過すると刑務所を想わせる重い門扉は勝手に閉まった。


 もし選挙で比良野が院長に決まっても三年後には六十五才の定年になり、何事も無ければそのとき院長の椅子はほぼ間違いなく布沢に回る。

付き合いの狭い比良野が外部の人物を推薦することもまず無い。

だが布沢には待てない事情があった。

選挙に負けると隠していた後ろめたいことを暴露され、病院を追放される。

悪くすれば逮捕される可能性さえあった。

布沢は医者として研究者として優れた才能を持っていたのに処世には自信がなかった。

ところが野心と出世欲は不釣り合いにたっぷり持っていた。

念を入れすぎて裏工作を今までオジキ達に頼ることが多かった。

外部の怪しい組織の大物であるオジキに、これから長年の恩返しをするためにも最後の力を借りたかった。

 オジキと布沢は血の繋がる伯父と甥であるが、年齢も離れており養子縁組によって姓が違っているためその繋がりはごく近い人以外知られていなかった。

布沢はオジキらの団体の構成員でも準構成員でもない、堅気の人間である

オジキは成績優秀なやさ男の甥が可愛くて、これまでも幾多の邪魔ものを取り除いてやっていた。

 ただし布沢が異例の若さで副院長になっていた理由は出身が旧帝国大学という権威が大きくて、医者の世界では比良野の出身大学と比べると月とスッポンだった。

弁が立つわけではないが言い逃れのうまい布沢はその風貌のおかげで邪悪な本性に気付かれることはなかった。

青年期に眉目秀麗と言われた名残は今でも十分残っていて若いナースたちはうっとりして仕事の手が止まることが多かった。

今でも実際の年齢より若く見えている。

それゆえ今回の選挙では、彼自身は貫禄が足りないので不利だと思っていた。

しかし一般の見方はそうでもなかった。

布沢が正々堂々と勝負すれば当選する可能性も十分あった。

だが後輩が先輩を押しのけて絶対勝てるとまでは言い難く、不安でたまらなかった。

めでたく当選したらお返しに今度はオジキ達に甘い汁を吸わせてやるのは簡単だ。


 このとき病院の経営母体である市の組織には既にオジキたちの仲間である怪しい組織がかなり手を突っ込んでいたが抵抗に遭っていた。

そこで彼らは市の関係者に割引があってよく利用されるこの病院に眼を付け、ここを使って勢力浸透を図ろうとした。

それで怪しい組織は病院内部に息のかかった人をじわじわ潜り込ませていた。

だが多くの人々には病院そのものが狙われているなど思いもよらなかった。

いつの間にか街の政治家で清廉潔白な士にとってここは危険な罠が潜在する場所になってもいた。

 仮に国立がんセンターを売り飛ばせば数千億円は手に入るだろうが、この病院は約四百億円で設立されたので売り飛ばせば悪くてもその倍くらいにはなる。

しかしオジキは金が目的ではなく目論見は別だった。

病院および医者の特権を使えば普通の人では手に入らないようなもの、薬物のみならず例えば放射性物質なども入手できる。

それは外国にも流せる。

大病院の場を使って地域の大物たちともつながりができる。

そこから利権網を作り、いずれ地域社会の大裏ボスになる道が開ける。

大きな港のある街で、実入りは大きい。

表に出ない怪しい海外取引の拡大も期待できる。

それが、彼らが積極的に協力する理由だった。

街の膿はますます根を張ろうとしていた。


 布沢自身は院長になって彼の専門分野である脳神経の実験的総合棟を実現したかった。

ここに病院が移転する段階で提案された案だったがあまりに大規模すぎて反対が多く、敷地の確保だけで終わった。

医療用のシンクロトロン、サイクロトロンなど、あらゆる高額機器を集中しようとした彼の心残りが今は広々とした風情のいい病院の庭となっている。

 布沢は医者の心と悪人の心が平気で同居する不可解な男だった。

高知能と邪悪さが不可分の特別な遺伝子がオジキ同様彼にも伝わっていたとしか考えられない。

彼の邪悪さはほとんど知られていなかった。

ドラマで言えば優男の布沢が主人公で誠実なやさしい名医、一方がっちりしたぎょろ目のこわもて比良野が悪役だと患者などには見えていたらしい。

元から写真映りのひどい比良野なのに、病院の紹介冊子の撮影で無理に笑顔を作った結果たしかに笑っている恐竜のようになった。

 布沢は選挙で比良野を嵌めたいと思い陰謀を相談しに来たのだ。

かつて仲間内で策士、軍師と言われたオジキはいまや八十才の高齢になり、複雑なことを考えることが面倒になっていた。

しかし元々慎重なオジキはつい細かく口出ししてしまうのだった。

それを思った布沢はこの件は尊敬するオジキにすべて任すことにした。

しかしオジキの周りでは最近の一連の工作活動のため有能な頼りがいのある手下が出払っていた。

残っていたのは、眼付きは怖いがトラさんみたいに頭の弱い楽しい連中ばかりだった。


 布沢は言った。


「比良野を殺せば確実でしょう。死体検案書はおれたちで何とでも書けます。なんなら死体が見つからないようにする方法も」


オジキは


「あかん、人の口に戸はたてられん。事件ならお前が一番得することがバレバレやないか。警察が動きだしよったらワシの息のかかった者では止められへん。それより買収なんかどや」


「比良野は堅物で変人で、金を見せたら逆効果になります」


「比良野はんの周辺で篭絡(ろうらく)できそうな者はおらんか」


ターゲットに〝はん〟をつけて呼ぶのはオジキの癖だった。

かつてオジキにそう呼ばれたターゲットにいままで不運の極みにならなかった例はなかった。

比良野の周辺人物のだれかを篭絡してスパイにできたとしても、布沢にはあのカタブツ陣営に大した情報があるとは思えなかった。

少し考えて布沢は言った。


「比良野は、顔とは真逆に親しみやすく優しくて、そのギャップのせいで実際に会えば初対面で好きになる人が多いらしいです。比良野に近い人間は昔からの仲間で、結束が固いようです」


誉め言葉かどうか、比良野は自分の顔がこう言われていることを知らなかった。


「ほいでも、どこかに弱点はないかのう」


「調べ続けます」


「ハニートラップはどや。若い女で比良野はんが好むタイプの女は」


「うーん、比良野はそっちも堅物で、判っているのは昔からよくくっついているウロの女医が一人いるだけです。陰気が服を着て歩いているような感じの女です。比良野との肉体関係はさっぱり判りません」


「普通に明るい美女なら、どやろか」


 そこにオジキの妻が入ってきた。

何人目かの後妻で年の差二十で既に還暦、それらしく刺すような威厳に満ちていた。

彼女の若いころはまさに天女の美貌だった。

彼女は黙って話を横で聞いていた。

オジキは記憶力に自信が無くなった頃から彼女を記憶装置として横に座らせることが多くなった。

今日はそれだけではなかった。

少し前、比良野の名を聞き写真を見た彼女が明らかに動揺するのをオジキは(いぶか)った。

しつこく聞きだした。

それで昔OLだった彼女と社員だった比良野の間に密かな(はかな)いダブル片想いがあったことを知った。

ダブル片想いという不思議な恋の形態も昔はよくあった。

冷酷にもそれを今回の陰謀に利用するつもりだ。


 その前に、オジキが布沢に言ったのは若い彼の愛人を使うことだった。


「お前の彼女の、あの看護婦さんやが」


「あんなんでよろしいので?」


しかし布沢の顔はオジキの話を聞いているうちに引きつってきた。


「背が高うてスラッとしたモデル体型で、瓜実顔で鼻が高い。眼が大きゅうて眉毛が三日月の様や。妖艶な中にきりっとした知性感があって、どえらい美女やないか。一目見た日にゃ男なら興奮して夜も寝れんわい。比良野はんの女医と比べりゃ太陽や。比良野はんにその美女食ろうてもらお」


「えっ! そっちの方? うぇえ~。そんな」


布沢は愛人のナースを二人持っていた。

一人は篤子と同年代の看護師長。

後に〝赤鼻ナース〟というあだ名がついた。

もう一人は今は別の病院にいる若いナースで、後に〝おっぱいナース〟というあだ名がついた。

背の高い美人看護婦とはおっぱいナースのことである。

彼女は上昇志向、よく言えば向上心が強く、何かの認定看護師の資格を取っていた。

布沢は何でも利用してしまうオジキに紹介したことを後悔した。


「こいつも使う。おい、今までもやってくれよったさかい今度も頼む。ええな?」


頼まれごとの中でもそれは一番嫌なことだった。

妻はギョッとなり


「ちょっとまって。閉経した女よ。ハニートラップに使うの?」


「閉経だって?」


二人の男達は同時に叫んだ。

どう見ても四十くらいのその美貌からは信じられないまさかの言葉だ。

一番驚いたのはオジキだった。

夫なのに知らなかった。

なんか締りの無い展開に布沢は不安になった。

ところがオジキはさすが策士、驚いて固まっているように見えながら頭の中には即座にB案の絵図が描かれた。

妻に言った。


「いや、相手は医者や。お前は患者になって接近するんや。お前も年やから大腸ガンの一つや二つくらいは持っとるやろ」


妻はむくれた。


「ガンの一つや二つ? 何てこと言うの。そもそも私に大腸が有るかどうかも知らないのに」


「言い過ぎた。かんにんや。旧知のクリニックに頼んで紹介状を書いてもらお」


「なるほど、それならどんなに堅物でも近づけますね。でも聞いた話ですが比良野の大腸内視鏡検査は予約から初診までに一か月、それから検査までに一か月くらいかかってしまうのが普通らしいですよ」


「ほうか、この街は大腸ガンだらけなんや。ほなら今から予約しても選挙前ぎりぎりに検査日になるな。間に合うかなあ。間に合わんかった時のことも考えよう。ところですごいぞ、こいつの秘術は。比良野はんに近づいて、検査中にこいつの秘術で惑わせてな……比良野はんがどんなに剛直でもメロメロになるわい。何でも言うことを聞くようになる」


布沢が義伯母の方を向くと


「ひっ」


勝手に秘術という言葉を口に出されて妻は何か言いかけて言葉を飲み込んだ。

希代の美老女の顔は天神という能面に似た変な表情で固まり、布沢は面食らった。


「さらに美食や。選挙が十一月なら、旬のカニの季節にうちの店に招待する」


カニの甲羅にかぶりつく人は少なく、比良野のその話はいつの間にか有名になり、カニ好きという真偽不明の情報とともにここまで知られていた。

いや、比良野はその後カニを本当に好きになったらしい。

香港のカニの店はどこがいい、などと友人に言っていたことがあった。

彼等の店といっても表向き小さな小料理屋のオーナーをしているだけだった。

目立たぬ路地のあまり客を見ず閑散としているのに潰れない謎めいた店だった。


「比良野はんがこっちに()やったらワシの出番や。取引ならワシに勝てるもんはおらん。そや、決め手は私立医大の教授職をまわしたる、と言おか。公立病院長職と比べても悪い話やないやろ」


「教授職なんてとてもじゃないけど……悪い話じゃないどころか」


「話が纏まって比良野はんが承諾するなら何でも献上や。カニでもこいつでも。ここまでやってもろて喜ばん医者などおるまい」


妻はぴくっと眉を動かした。

比良野に妻を献上するとは、この家にある特別な部屋で性の接待をすることだ。

美しい妻が嫌がりながら醜い他のジジイに犯されるのを覗き見するのがオジキの趣味だった。

布沢は言った。


「比良野が辞退を承諾しないなら、ウロの女医を拉致して彼の眼前でおもいっきり凌辱させたらどうですか」


オジキは、泌尿器科女医ならそんなことをしても平気だろうと思った。


「ウロの女医といわれる訳は、大木のウロのようにあの穴が大きいんか?」


「ウロとは泌尿器科の略称でして」


「だめです!」


突然妻が大声を上げた。

男達は思わず彼女に顔を向けた。


「それをやると私の秘術は解けてしまいます!」


布沢には意味が解らなかった。

オジキが別の理由で反対し布沢に言った。


「凌辱を見せてもひどい堅物なら拒否することがある。そしたら家に帰されへん。二人とも死んでもらわなあかんようになる。それは最初の話と同じや」


オジキは続けて妻に向かって


「万が一比良野はんが来んか、来ても承諾せんかったらお前に対する医療ミスの容疑をでっちあげて訴訟を起こす。動画なら真実やと思われるやろう。監視カメラの録画映像を加工して比良野はんがちゃんと処置せんかったかのようにいんちき動画を作る。それを選挙期間中に公表して比良野はんの信用を落とす。訴訟を起こすとの発表だけや。比良野はんが選挙で落ちたら知らんぷりして幕引きや」


当時はまだ医療事故調査制度は無かった。

たまたま比良野がよく使う内視鏡検査室には監視カメラが試験的に設置されていたがカメラの画質は悪かった。

しかも当時、設置義務が無かったのでいつ取り外されるか判らないと布沢に言われたオジキは不安になったが


「いちゃもんや。大げさに訴訟するふりをするだけや。内視鏡の処置も普通にやってもらう。そのとき比良野はんにこいつが秘術を掛けて洗脳すりゃ交渉がごっつう有利になる。そのときの監視カメラの映像をいんちき加工してナーススキャンダルと検査スキャンダルの映像証拠を作るんや。新聞に書かせたら致命的になるわい。選挙期間中だけ嘘でも訴訟を起こすと大騒ぎして、あとは知らんぷりや。これでどや。手順を精密に組み立てることやが、今うちにおるのはアホばかりでどうにもこうにも」


しばし沈黙が流れた。


「そや! 最近ウチに来た女で頭の切れよるやつがおる。そいつに計画を練らせよか。病院の中の詳しいことやら、病気の知識やら、聞かれたら教えてやってんか」


「その女は大丈夫ですか、信用できますか」


「大分昔ワシの友達に雇われとったゆうてやってきよったプロの女中や。念のためその女にはずっと監視を付けとるが、試しにタンスの上の見つかりやすいとこにちょこっと金貨を置いてみたが消えへんかった。正直者らしい」


「ひょっとしてその女とはあのカバですか」


オジキは美女よりも醜女(しこめ)や異常な体型の女を好んで雇った。

多様性尊重の(かがみ)と言うべきか。


「ワシにはブタに見える。そのうち雇人集めて醜女夢劇団を作って座長になろかいの」


最近雇ったばかりの女中に陰謀の根幹を考えさせるなんて大丈夫か? いやオジキのことだ、きっと深い意味があるに違いない。

ナーススキャンダル? 結局いつの間にか布沢の若い方の愛人も陰謀に加担することになってしまっていた。

布沢はその場になればいつも愛より欲を選ぶ人間だった。


「わかりました。あのぅ~、義伯母さんの秘術って、何ですか」


妻は答えないので


「凡人の想像を遥に超えたもんやから、ワシにも説明でけへん」


「それにしてもさすが軍師。すばらしい。あのう、大腸が有るとか無いとかって、どうかしましたか?」


手術歴でもあるのかと思った布沢の医師らしい質問には誰も答えなかった。

義伯母が秘術で何をするのか分からなかったがオジキのことだ、その策に間違いがあるはずがないと、布沢は信頼した。


 写真好きの老夫婦はいつものように布沢と揃って写真を撮って別れた。


 女や地位による篭絡というよくある策も効くと考えたオジキと布沢は比良野のカタブツ度合いを少し甘く見ていたのかもしれない。


「これ、そこな、お女中」


 オジキはカバ女を呼んだ。

はて何か御用で、と言うカバに動画のでっちあげ編集のアイデアを説明すると


「旦那さま。差し出がましく申し上げます。動画の一部をカットするとその前後でシーンが繋がらなくなって編集したことがバレちゃいますよ」


「あっ!」


愕然としながらもオジキは直ちに悟った。

写真好きのオジキは昔8ミリフィルムで撮影をよくやった。

8ミリ時代は一本の高価なフィルムに3分しか写せなかったので数秒ごとにシーンがころころ不連続に切り替わるのが普通だった。

それを知っている人には何の違和感も無い。

フィルムの編集は文字通り専用のカッターとテープで切り貼りしていた。

ビデオの証拠動画デッチアゲ作業でも何となく切り貼りで前後を繋ぐだけのような簡単な事と思っていた。

ところがカバ女に指摘されて気付いた。

証拠動画にするには、切り貼りの痕跡が判ってはだめだ。

ビデオでそれをやるには高度な編集作業が必要だし、被写体の動きによっては連続したように繋ぐことは無理かも知れない。


「いや、しやからつなぎ目が判らん動画は証拠になるんや……どうすればいい?」


「動画を加工できる専門家と、検査室での動きは事前によく練ったストーリーが必要でしょう。秘密のため機材も購入すべきで、ある程度期間も必要でしょう。専門家の心当たりは有りますが断られるかもしれません」


こんなに大変なこととは思わなかった。

オジキは即座に致命的問題を指摘したカバ女に舌を巻いた。

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