10月21日 封筒
今日は、昼から私と葵はリビングでくつろいでいた。葵は、寝転びながらスマホを触っていた。そんな葵の横で、テレビを見ていた。スマホを置いて、私の方を見てきた。そして、無言でスマホを渡してきた。スマホの画面には、私が好きな堀隆史の新曲『by me』という歌詞が書かれていた。当たり前だけど、葵は、私が堀隆史を好きなことはわかっていた。あんまり、言った覚えはなかっただけに、さすが妹だと思った。この曲は、すでに知っていた。そして、もう10回ほど聞いていた。
私 「テスト終わったの?」
葵 「今日が最終日だったよ」
もう中間テストは終わったのか。葵のことだから、もう次を見据えているんだろうな。
私 「どうするの?」
葵 「今日?」
首を縦に振った。
葵 「今日は、テストも終わったし家でゆっくりかな?」
私 「そっかぁ」
これから、本格的に受験シーズンに入るし安心だ。
葵 「どうしたの?」
私 「別に、何でもないよ」
葵 「あっ、そうだ」
蒼は、立ち上がり、引き出しから何か取ったみたいだった。
蒼 「お姉ちゃん、これどうする?」
葵の手には、封筒があった。
私 「何これ?」
葵 「この前、人が来たって言ったでしょ?」
そんなことあったっけな?頭の中を回転させた。
私 「ん?」
思い当たらない。
葵 「えっーと、2日前」
私が考えつかないと思ったみたいで、ヒントを与えてくれた。数秒考える。
私 「あー、あの、男の子のやつ?」
葵 「うん。あの人が持ってきたやつだよ」
あの時は、驚きと怖さで頭がいっぱいだった。私の家に男の子なんて普通かないから。
私 「なんか、開けるの怖くない?」
葵 「じゃあ、捨てる?」
相変わらず、葵の決断力はスゴイ。でも、0か100ということではない。葵の中で50という決断力はないのだろうか?
私 「でも、捨てるのもな、、、、、」
葵 「じゃあ、開けよう」
今度は、100の返しをしてきた。
私 「そうね。開けるしかないね」
意を決した。
葵 「どうぞ」
葵から受け取ったハサミで封筒の上の部分を切っていく。切ってる時にわかった。封筒の中身は、紙であることを。おそるおそる、3つ折りになった紙を開いた。なんだ、これ?
葵 「なんて、書いてあるの?」
私 「‥‥」
紙を見て、私は驚いていた。




