ep4.「金が貯まったら」は、いつまでも来ない
金が貯まったら、会社を辞めてビジネスを始めよう。
あんなことや、こんなことをやってみよう。
そう思いながら、もう半世紀近く生きてきました。
でも、そんな日はいつまでもやって来ませんでした。
宝くじも当たりません。
株も仮想通貨も、多少は増えました。
でも中途半端すぎて、とても独立できるような状態じゃありません。
先にも書きましたが、私はどんどんアホになっています。
昇進はしています。
昇給もしています。
でも、それはすべて、いまの会社の中で仕事ができるようになったにすぎません。
似たような会社に転職すれば、そこそこの給料はもらえるかもしれません。
でも、結局また同じことの繰り返しなんだと思います。
住む場所を変えたらリフレッシュできるかもしれません。
せいぜい、その程度の違いしか思い浮かびません。
なぜ、「金が貯まったら」はいつまでも来ないのでしょうか。
たぶん、それは。
金が貯まったら始める人生に、具体性がないからです。
これは以前、若い部下と話したときのことです。
「カーレースに興味があって、やってみたいんです」
「へえ、やればいいじゃない」
「いや、お金がないんで」
「やりたいなら、お金がなくても始める方法なんていくらでもあるだろ。うちの会社のAさんがやってるって聞いたことあるよ」
「いや、お金が貯まったらやろうと思うんで」
「Aさんに話しかけるのが恥ずかしいとか、勇気がないってこと?それって、本当にやりたいことなの?」
「いや、本当にお金ないんで。実は投機もやってるんです。これが当たればって思ってて。半年前に買おうと思ってたやつが、いま10倍くらいになってるんです。あのとき買っておけば、いまはやれたと思うんですが、いまはお金がないんです」
「まず先にやりたいことに動く。そのあとにお金じゃない?順番、間違えてると思うよ」
……。
それは、まさに自分に言ったひと言でした。
何を偉そうなこと言ってるんだか。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
このエッセイは、その日に考えたことだけでなく、昔の出来事や、ふと思い出したこと、将来の妄想などを気ままに書いています。
なので、ときどき20年前に戻ったり、未来へ飛んだりします。
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また次のエッセイでお会いしましょう。




