ep22. 5000円の入場料
私は、たまに公営競技場へ行きます。
競馬や競輪、競艇なんかをやっている、あの場所です。
「あいつ、ギャンブルやってるぞ」
そんな噂を耳にしたことがあります。
ええ、その通りです。
でも、私はギャンブルをしに行っているというより、人を見に行っているんです。
公営競技場は、今でも独特の雰囲気があります。
(中央競馬なんかは、とってもきれいですけどね)
タバコの煙が充満し、大きな怒鳴り声が飛び交う。
正直、近寄りたくないと思う人も多いでしょう。
でも、不思議と私は好きなんです。
静かに座って、人の会話を聞く。
時々、常連さんと話す。
そうしていると、本当にいろいろな人生が見えてきます。
苦労してきた人。
失敗した人。
仕事を引退した人。
ただレースと仲間との時間を楽しみにしている人。
みんな、何かしら抱えています。
でも、叫んでるんです。
笑ってるんです。
私なんか、自分の悩みばかり考えてしまいます。
でも、あの場所へ行くと、
「みんな同じなんだな」
と、少しだけ気持ちが軽くなるんです。
もちろん、私も馬券や車券は買います。
でも、大きくは賭けません。
正直、私は勝てません。
だいたい5,000円くらい負けて、
「今日も高い入場料だったな」
そう思いながら帰ります。
でも、不思議と帰る頃には、少しだけ心が軽くなっているんです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
このエッセイは、その日に考えたことだけでなく、昔の出来事や、ふと思い出したこと、将来の妄想などを気ままに書いています。
なので、ときどき20年前に戻ったり、未来へ飛んだりします。
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また次のエッセイでお会いしましょう。




