ep19.時が経つのは早いもので
時が経つのは本当に早いものです。
もう20年くらい前の話です。
当時、私は電車で通勤していました。
妻と暮らしていたアパートは郊外にあり、20代の私たちには、そのくらいの場所でないと借りられませんでした。
会社から電車で約1時間。
そこからさらにバスで20分ほど。
そんな毎日を送っていました。
ある日の夕方、最寄り駅のバス停へ着くと、一人の男の子が泣きながらバスを追いかけていました。
たしか、小学2年生くらいだったと思います。
話を聞くと、間違えてバスを降りてしまい、定期券を車内に置いてきてしまったようでした。
辺りは暗くなり始めていました。
私は男の子を落ち着かせ、バス会社へ電話をしました。
しばらくすると社員の方が車で来てくださり、私は男の子を自宅まで送るのに付き添いました。
それだけの出来事です。
でも、不思議と今でも覚えています。
あれから約20年。
あの子も、もう25歳くらいでしょうか。
元気に暮らしているのかな。
結婚しているのかな。
子どもがいるのかな。
もしかしたら、どこかで一緒に働いているかもしれません。
いや……
もしかしたら、いつか私の上司になるかもしれませんね。
もちろん、知る方法はありません。
でも、時々思い出します。
夕方の少し涼しい空気になると、
あの日のバス停の風景が、ふと頭に浮かぶのです。
本当に、時が経つのは早いものですね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
このエッセイは、その日に考えたことだけでなく、昔の出来事や、ふと思い出したこと、将来の妄想などを気ままに書いています。
なので、ときどき20年前に戻ったり、未来へ飛んだりします。
もし共感したことや、「それは違うんじゃない?」「私はこう思う」ということがあれば、ぜひ感想を聞かせてください。
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みなさんの感想や評価を励みに、これからも妄想を膨らませながら書き続けていこうと思っています。
また次のエッセイでお会いしましょう。




