ハンターの特技
トーマスとエディとハンターは
先に教会に潜入していた者の手引きで
教会の中にすんなり入る事が出来た。
「トーマス様、あちらの扉です。」
見ると、他の扉とは少し違う重厚な鉄の扉があった。
「鍵は。」
「はい、掛かっております。特殊な鍵の様で開けるのは至難の技かと。」
おそらく、先に潜入した者で既に試したのであろう。
「壊すには少し手間がかかるな。」
手引きをした者が静かに頷く。
するとハンターがトーマスに近づいて来た。
「私にやらせてください。その…鍵を開けるのは得意なのです。」
ハンターにそんは特技があったのを知らなかったトーマス。
「出来るか?」
「はい、必ずやり遂げます。」
トーマスが頷くと、ハンターは懐から包みを出した。
その包みの中は、色々な形の針金や細い金属が入っていた。
それを見たエディが言った。
「お前、盗賊かよ。そんな物持ち歩いてたのか。」
「何か必要な時が来るかもと持って参りました。」
「ふーん、やるなお前。」
ハンターは、鍵穴をじっと見ておもむろに2本の金属を取る。
「大丈夫なのか?」
エディがいつもの調子で話かけると、ハンターは鍵穴から目を逸らさずに言った。
「話しかけないでください。」
ハンターの真剣な雰囲気に押されたエディは
そそくさとトーマスのもとに戻った。
それから1分もしないうちにガチャリと音がした。
「開きました。」
ハンターはいつもの笑顔のハンターに戻っていた。
「すごい…」
手引きした者も驚いたようだった。
「ハンター、よくやった。」
トーマスがハンターを褒めると、ハンターは照れながら頭をかいた。
「俺は、お前が怖いよ。」
ハンターはエディが言った意味がイマイチ分からなかったが、ペコリと頭を下げた。
トーマスが様子を伺って扉を開ける。
そこは、灯りもなく真っ暗だった。
段々と目が慣れて行くにつれ下に続く長い階段が見えて来た。
トーマスは近くにあったランプを取る。
「準備はいいか。行くぞ。」
トーマスとエディとハンターの3人は、その真っ暗な中に吸い込まれるように入って行った。




