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8月短編集  作者: 天雲 律
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埋もれ木に神ありき

夏休みおじいちゃんの山に、山菜採りに来ていた。

小さい頃から遊び慣れた山だから、怪我をするとは思わず、雨が降る中倒れた木に腰掛ける。


「これ、若造が年寄りに寄りかかるんじゃないよ」


突然の言葉に動揺し立ち上がり辺りを見渡すが、何処にも人が居ない、幻聴だと判断し再び腰掛ける。


「しょうがない、よく見たら怪我しておるしの、一回だけじゃぞ」


再び声が聞こえるが、不審者かもしれないから黙って雨が止むのを待つ事に決めた。


「じゃが、暇つぶしには付き合って貰うぞ、お主名はなんと申す」


まだ何処からか話しかけられるが、なんとなく返事をした方がいい気がし、暇つぶしも兼ねて返事をすることに決めた。


「小山昇で……す」


「小山……小山………か、お主の血族にタケルという名の者はいたか」


「知らない」


「昇、お前の好きな飯はなんだ」


年相応に肉が好きだが、魚も野菜も食べるのが好きだ。


「アユが好き……です」


「そうか……お主のバゲットの中身を貰うぞ」


突然山菜を回収していたバゲットが浮き、中身が消えた。


ドタドタ ドタドタ ドタドタ


バゲットの中にアユや、ヤマメが空から降って来た。


「えっ……と、ありがと……う」


突然目の前がぐるぐると周り意識を失った



目が覚めると、山道の入り口に大量の魚を持って、立っていた。


山の入り口に向かい手を合わせる、じいちゃんから礼儀は大切にしろと、教わっていて助かった。


「ただいまーーー」


久しぶりにご飯に栄養のある物が並んだ、感謝してもしきれない。


「「「「いただきます!!!!」」」」

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