カッパの川流れ
朝神社でラジオ体操とラジオ体操831式をやる前に、いつもの丸い石地蔵でおみくじを引く。
「きたーーー!」
凶、小吉、末吉、吉ときて、始めて大吉が出た。
「ありがとうございます」
いつもより気持ち長めに拝む。
ラジオ体操二つをやり終え、未来がよく使っている灯台に向かい、更に10分程歩き、人が泳げそうな川に向かう。
「意外と近くにあるんだな」
川に来た理由は水泳では無い。
「カッパ探し開始でーーす!!」
未来が島の小学生の話しを聞き、この川でカッパを見かけたという情報が出た。
「それじゃ俺が下流側、美樹が真ん中らへん、未来が上流側で10分くらいで報告しあおう」
下流側でカッパの一番の特徴である皿を探す、どうやらこの川のカッパはお皿が欠けているらしい。
10分間何もせず、川の音を聞いていたら美樹に話しかけられた。
「川の流れる音って気持ちいいわよね、私もほとんど目を閉じていたわ」
美樹はまったりした時間を過ごすのが好きらしい、更に5分美樹と目を閉じ、川の音に身を任せた。
突然上流側から未来の大きな声が聞こえる。
「大変ですーーー!!!」
「その……ですね、カッパさんに関してなんですけど」
「最近宇津木さん家の水の出が悪く、そ~の~ですね、川で洗い物をしていたみたいなんですけ〜ど」
「あら、ならカッパの正体は……」
「はい……間違えて流してしまったお皿みたいです!ショックです」
カッパは確かに存在しなかった、けれど夏休みはまだまだ続く




