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8月短編集  作者: 天雲 律
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7/8

カッパの川流れ

朝神社でラジオ体操とラジオ体操831式をやる前に、いつもの丸い石地蔵でおみくじを引く。


「きたーーー!」


凶、小吉、末吉、吉ときて、始めて大吉が出た。


「ありがとうございます」


いつもより気持ち長めに拝む。


ラジオ体操二つをやり終え、未来がよく使っている灯台に向かい、更に10分程歩き、人が泳げそうな川に向かう。


「意外と近くにあるんだな」


川に来た理由は水泳では無い。


「カッパ探し開始でーーす!!」


未来が島の小学生の話しを聞き、この川でカッパを見かけたという情報が出た。


「それじゃ俺が下流側、美樹が真ん中らへん、未来が上流側で10分くらいで報告しあおう」


下流側でカッパの一番の特徴である皿を探す、どうやらこの川のカッパはお皿が欠けているらしい。


10分間何もせず、川の音を聞いていたら美樹に話しかけられた。


「川の流れる音って気持ちいいわよね、私もほとんど目を閉じていたわ」


美樹はまったりした時間を過ごすのが好きらしい、更に5分美樹と目を閉じ、川の音に身を任せた。


突然上流側から未来の大きな声が聞こえる。


「大変ですーーー!!!」



「その……ですね、カッパさんに関してなんですけど」


「最近宇津木さん家の水の出が悪く、そ~の~ですね、川で洗い物をしていたみたいなんですけ〜ど」


「あら、ならカッパの正体は……」


「はい……間違えて流してしまったお皿みたいです!ショックです」


カッパは確かに存在しなかった、けれど夏休みはまだまだ続く

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