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8月短編集  作者: 天雲 律
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賢しキツツキ、窓から侵入


網戸にぶっ刺さっている鳥を回収する、鳥を見て種類を判断出来る程賢くは無いので、籠を使い外に投げようとすると暴れ出し、……人の言葉を話し出した。


「待て、待ってくれ!!少しでいい、水をくれないか、我が叡智に傷が付く」


「嫌だ、出ていけ」


「頼む飢者甘食ではあるのだが、梅林止渇、喉が渇いて死にそうなんだ、貴様!!霊長を驕るくせに、生き物一匹救えんのか!!」


俺は頭が悪い、こいつが何を言っているか分からない部分があったが、助けを求めているのに偉そうな態度そして──


「お前妖怪だろ、人間の言葉を喋る生き物は、妖怪意外考えられない」


「グッ……露見発覚グッううう、五里霧中、いや!初志貫徹、頼む別に貴様に害あることはせん」


これ以上難しい言葉を聞くのは面倒だ、小皿に水を注ぎキツツキに差し出す。


「報恩謝徳、知恩報徳、一言芳恩、いやありがとう」


「飲んだら出てけよ」


ピンポーン


玄関からチャイムの鳴る音がする。


「おい、もう出てけ」


「いやぁ助かった、では妖怪らしく一つ予言を、誨淫導欲なる者が外におる、気おつけよ」


おしゃべりなキツツキは飛び去った。


「……さてお楽しみだな」

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