表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8月短編集  作者: 天雲 律
PR
12/17

王クワガタ

8月も中旬お盆を越え、世間の子供達はプールや海や山や川で沢山遊び、日焼けし夏休み前とは少し変わって見えるだろう。


「今日は山で虫取りかぁ……」


現代っ子特有か、都会で過ごしていた俺だからか分からないが、虫取りという経験をした事が無い。


「大丈夫よ、きよぽんと私で作った罠にかかってるはずよ」


美樹は自信満々らしいが、罠を作ったのも始めてだから正直不安だ、顔に出ていたからだろうか美樹が手を握ってくれ、少し安心した。


「年の功てのは凄いな」


「あら……毛虫投げつけるわよ」


ドキドキしたのは毛虫が怖かったからだろう。


罠を見張っている未来と合流し、三つ目のポイントに向かう、一つ目には小さな虫しかおらず、二つ目のポイントではカブトムシがいたが、俺が取り逃がした。


「いました!かかってます!!」


「抑えなさい未来、次こそはきよぽん頼んだわよ」


気づかれないよう慎重に向かう、手どころか足も震えている……が、未来が手を添えて一緒にムシ網を握ってくれた。


「次こそは、必ず!!」


未来と一緒にムシ網を振りかぶる、今度こそ捕まえる事が出来た、未来が中身をガサゴソとあさり成果を掲げる。


「王クワガタゲットですー!!」


目の白いクワガタの話を聞き、ラジオ体操831式を一緒にするようになった男の子の、誕生日プレゼントにしようと話になったが、なんとか達成できた。


「やりましたね!きよぽん」


満面の笑みを未来が浮かべ顔が熱くなる、手の平にはまだ温もりがある気がした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ