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8月短編集  作者: 天雲 律
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10/13

夢の温泉

いつものアコギの音と、水が流れる音で意識を獲得する、またプールだろうか。


目を開けると……何処かの銭湯だろうかお風呂の中に居た、けれど少しだけ硫黄の香りもする。



「硫黄の香り的に……別府温泉だな」


「蒼は匂いは感じにくいでしょ……まぁ、私も硫黄の香りは全然しないけど」


今までのセオリーで行くと、咲は温泉に来たことが無いのだろう


「じゃあ夢の中だけど入ろうぜ」


「………変態」


指を鳴らし以前プールの夢で使った水着を咲に着せる。


「……変態」


「なんでだよ」


「突然女の子を、水着にするのは変態の所業」


ぶつくさ文句を言いながらも温泉に足をつける、熱さには強いのか、しばらく温泉に浸かっていると、視界が虹色に包まれた。


午前11時に目を覚ます、夢での温泉の熱さに引っ張られたのか、寝汗が酷かった為、数分ぶりに風呂に入った、体からは硫黄の香りがまだしている気がした。


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