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作家令嬢の田舎追放推理日記〜「推理なんてやめろ」と言われましたが、追放先で探偵はじめます〜  作者: 地野千塩
第3部・スタテル島編

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番外編短編・その後の新婚夫婦の話

 今日も仕事中だ。締め切りも近いからね。バリバリ書くわ。


 どうも皆さん、こんにちは。作家のAよ。男だか女だかよくわからない名前だけど、本名はアンナ・ドニエ。つい最近結婚したから、いまだに自己紹介に違和感がある。


 結婚後は夫、クリスの会社にも近い王都の一軒家で暮らしている。仕事部屋もわざわざ作ってもらったので、私は通勤ゼロ分。いい感じじゃない?


 といっても最近、仕事道具のタイプライターの調子が悪いのよね。締め切りも近いのに、どうしよう。


「タイプライターね……」


 そういえば結婚前、クリスがこれをネタに賭けてきたことあったっけ。今から一年ぐらい前のことだけど、懐かしい。アサリオン村のコレット店長とか元気かしら。


 そんなことを考えていたら、もう夕方だ。メイドに夕飯の支度の指示を出し、クリスが帰ってくるのを待たなきゃ。


 ちょっと胸がソワソワする。実はこの瞬間、毎日ちょっと楽しみだから。もう、タイプライターの不調なんて忘れてしまう。本当はダメだけど、締め切りも忘れそうでまいったわ。


「クリス!」


 そうこうしているうちにクリスが帰ってきた。今日は忙しかったらしい。ちょっと顔がお疲れだけど。


「おかえり、クリス」


 なぜかクリス、ちょっと顔が赤い。


「いや、こういうのっていいよな。結婚した感じ」


 口元をふむふむとさせ、頷くクリス。


 私までちょっと恥ずかしい。明日、どんな顔でクリスを迎えていいかわからないじゃない?


 その上、クリス、メイドたちもいるのに、頭をポンポン叩いてきたわ。恥ずかしい。色んな意味で。これ、私が最近書いた恋愛小説で読者から反応が良かったシーンの真似だから。本当、アサリオン村の時からクリスの中身は変わっていない。


 とはいえ、最近私が書いた恋愛小説の売り上げもいいの。エドモンド編集長からは、ヒーローがカッコよく書けているって言われた。クリスをモデルにして書いたなんて口が裂けても言えない。


「ク、クリス。もういいから夕飯食べよ!」

「そうだな、アンナ」


 気づくと夫婦で見つめ合い、微笑む。夕飯の時間もとても楽しみだった。

ご覧いただきありがとうございます。これにて完結です。


他にもいろいろ書き溜めた作品があるので、今後もよろしくお願いします。

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