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私達、冒険者として生活します!  作者: あきら・たなか
第7章;獣人国に行くよ
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カティア・フィフィの日記

語り風文章。

慣れない方すいません。

 ――カティアの日記――。


 今日も飛行船は順調に飛んでいます。

 新しく降り立ったのは ペトロイカイ国という砂漠の国のようです。

 町は白い建物が多くて、みんなが顔に布を巻いたりしています。

 不思議な所ですが色々と珍しいモノがありました。

 食べ物にしても暑い国なので冷たいモノが好まれています。

 特にアイスのようなものがあり、粘っこくビックリする食感で美味しかったです。

 その売り方も独特でお店のおじさんに注文するとワザと意地悪されて中々手渡してもらえませんでした。

 後で聞いたら、そーゆー売り方で昔から伝統らしいです。

 

 でも、ゾゾロちゃんはわからないようなので、意地悪されたと思って、思いっきり泣いてしまいました。

 そしたら店のおじさんは困って、けっきょく、泣き止む為に倍の大きさのアイスを渡していました。そしたらスグにゾゾロちゃんは機嫌がよくなって美味しそうにアイスを食べてました。


他にも『パグラパァ~』という薄い生地を重ねる焼き菓子や、甘味のある木の実の『ウェスタ』という蜜が粘っこいのを入れて作るクッキーのような『ハルバー』が美味しかったです。



――フィフィの日記――。

 

 ペトロイカイ国の首都は砂漠の真ん中にあるらしいです。

 ここは海辺の交易場所のラートンという町ですが、かなり発展しています。

 海産物の店がならんで、とても刺激的な味が多いです。

 この場所は、向かいが大海、後ろが砂の海という奇妙な感じです。

 町の外にでたら異文化を感じました。

 乗り物が違うし、馬じゃありませんがそれよりも大きくて奇妙な生物でした。

 

 特に気になったのが『砂船』と呼ばれる、砂を渡る船です。帆を張って風の力で動くらしく1人乗りから2人乗りの船で大砂漠を横断するらしいです。

 町の外を見ていたら陽気な男性の集団が次々に砂船にのって現れて近くの水場に来ていました。

 ゲラゲラと笑って踊ったり騒いだりしている人々がいて、その中に突っ込んでいったカティアちゃんとイアちゃんが色々と楽しそうに喋っていました。

 たぶん、言葉は分かりませんでいたが現地の言葉らしいですが、なんでか仲良くなっています。

 そうこうしている内に、カティアちゃんに呼ばれると、砂船に乗せてくれるようで、わたしたちが乗ろうとしたら、突然ですが、遠くからすごーい速度でジョー師匠とニコさんが近寄って、何も言わせないで笑いながら、急い勢いで私達の手を引っ張っていきました。

 笑顔のまま強く引っ張られて、怖かったですが、無理やり、その場を離れてました。

 集団から離れた、町に戻ったらスグに注意されました。

 後で聞いた話ですが、砂船にのって移動する部族の『成人の儀式』の最中だったらしく、そもそも砂漠には『地蟲(ワーム)』と呼ばれる竜種がいてソコを通ると危険らしく、現地の人はめったに砂漠は横断しないようです。

 そこで認められる為に勇気を示す行為として砂漠の横断があるらしく、どうやら相当危険なため、マ薬を使って気分を高めて船にのって狂ったままでいるらしく、騒いだりして笑っているのは薬の効果という事です。

 あのまま乗っていたらワームに食べられていたと言われました。

 文化が違うとはいえ、異文化は怖いです。


――カティアの日記――。


 ペトロイカイ国は砂漠の国ですが、サンバロン国は木々の国家で密林が広がっています。山を1つ挟んだだけでこんなにも違うのかというほど、森、森、森です。

 飛行船を降りると市場のような場所で人混みがすごかったのですが、師匠に言われていたのは許可なく離れない。何故かというとサンバロン王国は国として独立して若く、治安が安定していないという事でした。

 音楽がそこかしこで流れ、踊っている人が多いのですが、その国のお国柄という奴らしいです。

 陽気で短絡的、その日を生きている人ばかりだとアンジーさんは教えてくれました。

 以前、この近くで仕事をしていたらしいです。

 この辺にも来たことがあるらしく、何も変わってないとの事。

 それに、ニコさんが言うには、この国は貧しいらしく、直ぐ近くに貧民街があるそうで、そういう所には行かない方がいいらしいです。

 なぜ、貧しいか分かるのかというと、大抵の場合、若い子供が何かを売っているとか、そういうのが多いと、国が貧しいと言っていました。

 若い子に教育する余裕がない国は総じて貧しいという法則があるらしいです。

 言われてみれば、周りを見渡すと、わたしたち位の年の子たちがみやげ物?みたいのを売っているのがよく見れました。

 その時にゾゾロちゃんは貰った銅貨と草木制のおもちゃ『ユービーハム』というモノと現地の子供たちと交換していました。

 

 蛇のように指につけるヤツで、引っ張ると取れなくなる可愛らしいヤツです。

 怒られていましたが、その後で本人は満足そうに自慢していました。

 ゾゾロちゃんがいうには『お母さん』に見せるそうです。


 そういえば、旅も半分以上過ぎてしまいました。

 なんだか、さみしい……。


――フィフィの日記――。


 ベドゴレ共和国に着きました。

 この国の名所は湖に一面に咲く水中花らしいのですが、そこまで遠く、馬車で2日、往復4日なので観光にはいけません。

 他はいたって、普通の国で平和です。船旅にも慣れました。危険な国とか慣例とか気候とか色々違って、それが文化だと思います。


 明日の昼過ぎにはぺテナダ国に入るらしいと師匠たちが話していました。

 旅も終わりに近づいています。

 最近、カティアちゃんの様子が少し変で、ゾゾロちゃんの首元の毛をワシャワシャやったり、プミプミちゃんの耳を撫でまわしたり、ポンちゃんに抱き着いたり、イアちゃんの尻尾を長時間撫でまわしたりと落ち着きがありません。


 聞いてみると『もうすぐ、お別れなのよ』と、さみしそうに言っていました。

 確かに、旅の終わりはお別れでもあります。

 わたしもさみしいですが、そうしないとイアちゃんたちは家族に会えません。

 でも、カティアちゃんのいう事も分かります。

 ここまでくるのに長い時間がかかりましたが、みんなと色々と見れて、食べれて、ほんとうに楽しい時間でした。


 言われて、気付くって事もあるよね。




補足。

中東の菓子類参考。トルコアイスの売り方はそのまま、木の実はその地方の甘い実で日本で言うとスーパーフードのようなヤツ。

栄養価、甘味もあってバテ防止効果もあるらしい。

実際の名前は忘れた。


『成人の儀式』。ワームの巣を砂船で走破する危険な儀式。死亡率7割。

それに参加しないと結婚できない厳しい掟アリ。その地獄を生き残った者は精霊の祝福のナンチャラカンチャラという事でそんなノリのわけわからん儀式。

 だから少数民族でもある。一夫多妻のそんな裏設定あり。




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