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私達、冒険者として生活します!  作者: あきら・たなか
第7章;獣人国に行くよ
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幸運なる島9

「コレ、ウメぇーにゃん!」

「この香辛料かけると美味しいよ」

「ちょっと待って……、これ、皮が剥けない」

「ポンちゃん、これに、このソースつけるといいニャー!」

「白い……酸っぱいけれどコクがあるような、なんだろこれ、美味しいッ!」

 終始笑顔のまま食事をとり続けるカティア、フィフィ、イア、パポン。

 美味しい海鮮に舌鼓をうちながら会話が弾む。


「そう言えば、メイキュウには美味しい料理があるのでしょうね?」

 パポンは食事中に疑問を投げかけた。


「う~ん、わたしが言ったんだけど、なんでだろう?」

 カティアの発言はあったが、その理由までは理解していなかった。

「師匠、なんで迷宮には美味しいモノが集まるの?」

 カティアの質問に、ジョーは持っていた茹でキャンサー(=カニ)の足を置いた。


「美味しいモノが集まる理由か……簡単に言えば文明の衝突、いや、集合地点だからだ。それにこういう複数の国が集まる場所は国力を見せつける場所でもある」


「それだと美味しいモノが集まるの?」


「いや、細かく言うと違うが副次的なモノで美味しいモノが集まるという事。まず前提として国がどの程度の発展している度合いになるモノが3つある。メシ、服、家だ。その土地にあった服を造る技術力、建築力はそのまま発展に繋がるし、食料に関しても何が育ち、何が取れるかが重要になってくる。特に主食と塩、水は重要でコレの多さで兵士の規模が段違いに変わる、そして国を豊かにする特産品、他国に売れる商品は財力を蓄える上で重要だ。タナシ共和国産の岩塩、ナイボ産の植物油、ソワーズ産の香辛料など交易に役立つモノが溢れ交流していく、そしてそういう多文化の交流は新しい料理を生み出す。それが迷宮に美味いモノが集まる理由になっている」


「色々集まっているから美味いモノも集まるって事ですか?師匠」


「そうそう、特産品は自慢の一品だから、そういうのは美味い。美味いモノに美味いモノが合わされば、特別美味いモノが出来上がるという考え方だろう。まぁ、調理方法とか人の技術の発達とか色々と理由はあるが、武器を造る技術者も料理を作る料理人も違う文明に触れて上達するって事」


「なるほど~。メシ、フク、イエをみれば国の事がわかるってことですね」

「そうだな・・…、強い国は他国との交流もあり、着ている服も精練されていて、街並みの設備も整っている。それくらい分かりやすく違う」

「そんなにですか?」

「あぁ、国を見る時は、そういう所も見たほうがいい。注意して見ると、その国の事がよくわかる」

「なるほど~」

 と、感心しているカティアをよそに「わかんねーけど、うめーメシが食えるのはいいにゃ!」とキャンサーの足に豪快にかぶりついた。



 食事が終わり近づく、ゾゾロはべちょべちょになった口元をニコに拭いてもらい、修羅の如く食事をとっていたフィフィも一段落。他の者も食後のデザートを食べ終え、まったりとした暇時間に突入していた。


「美味しかったねぇ~……」

「にゃ~……」

「お腹いっぱい……」

「にゃ~……」

「次、どこ行く?」

「にゃ?」

「海岸行ってみる? 浅瀬なら入れるって……」

「ウミにゃ―――!」

「よし!行くよ!」

 カティア達は椅子を立ち上がった。


「まだ、お金払って無いから待ってろ」

 そうしてジョーは銀貨3枚と大銅貨12枚を失う事になった。



 その後――予定した通りに海岸線に出て遊び、町中を散策、武器屋、雑貨屋をはしごして――日も暮れ始めたから宿屋に戻る。

 

 そして――ちょうど、町中に遊びに出ていたミック、ラリー、グレーの三槍将とアンジー、ラビス、ミレイのミラーキャットがちょうどいいタイミングで路地の通路の対面に姿を表した。


「お~い、お前らも帰りか?」

「ぐ・う・ぜ・ん~」

 駆け寄ってくるラリーとラビス。

 両者とも子供のように目を輝かせていた。


「お~い、ジョー、ニコ。この町の娼館スゲーぞッ! 安いし、選り取り見取りだし、なによりもオンナのレベルが高けーのよ。それも複数の娼館が同じようなようだからハズレないんだよ。まじでおススメだし、これは今晩みんなで行くしかないだろッ!」――ラリー談。


「ねぇねぇ、サイリア。ここの男娼スゲーのよッ! 種族多いし、若い子ばっか。年端もいかないキレーな子も安く買えるし、めっちゃいい筋肉の青年も普通の町の半分程度でイケるって、アソコも大きいのから小さいのまで選り取り見取りでおどり食いも出来そうだし、こんな店ないよ! マジで今夜一緒に行かないッ!」――ラビス談。


 子供には聞かせられない事をお宝を発見した位のテンションで告げる。

 それぞれが勝手に言っているが、言っている内容は一緒だった。


 駆け寄ってくるバカ2名にジョーはカッと眼を開き。

 右腕を上げて力を込めた。

「こども達がぁ~~~ッ!」

 ラリーにラリアットをかます。

「近くにぃ~~ッ!」

 その場に一回転したラリーをの背後に回り両腕で彼の腰をホールド。

「いるだろうーがぁ~~~~ッ!」

 そのまま後方にいるラビスにラリーを投げ飛ばした。


「「ぐえぇ~~~!」」と、やられた悪役のような声を出してラリーとラビスは何処かに飛んでいった。


 ジョーの咄嗟に取った行動により、子供たちは先ほどの内容を覚えておらず。ニコとサイリアは「さぁ、早く宿屋に入りなさい」と協力して子供たちを押し込んでいた。

 決してラリーとラビスの言葉の内容を精査されないように――。


 その後でラリーとラビスの説教は宿屋前で行われた。

 ラビスとラリーが興奮した理由は多々ある、なによりも迷宮攻略に特化した島だから欲求に対してその受け皿も厚い。食欲、性欲、睡眠欲。この部分の厚遇は外せないのだから。

 そして、その夜は騒がしく過ぎてしまった――。


 

腰が復活しました。

ギックリ腰で動かすには4日、軽めのストレッチを続け日常に戻ってまいりました。

辛かった……。



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