命をいただく3 【※グロ表現あり】
ここからグロい表現があり、読む方は覚悟が必要です。
「わかり……ました」
フィフィがそうやって声をあげる。
「なんだ、言ってみろ……」
ジョーはそう聞いた。
「はい、太い事は発達しているという事で、何かに使われているって事ですよね? 水馬は河で生活するから……、泳ぐ時に方向を変えるとか、補助の為に使うと思います」
「……正解だ、よく解ったな」
ジョーに褒められ、フィフィは照れ臭そうに笑った。
しかし、ひとりでにショックを受けるカティア。
「師匠、わたしもそう思っていました!」
と、大声で正解に乗っかるというか、答えを強奪しようとする。
「ハイ、ダメー、遅いし、先に答えた方が正解です」
「まってよ、師匠、答えが一緒ならいいでしょ?」
「違うね、フィフィの答えに乗っかっただけだ……」
ジョーはそう言ってまた道具を取りに作業台に向かっていった。
その後ろからカティアは悔しそうに声をあげていた。
***――閑話休題。
「よし、これでお腹周りの皮剥ぎ作業は終了だ」
ジョーは言うと、吊るされた肉塊は綺麗に皮をはがされ、お腹周りの肉が綺麗に見えていた。しかし、背中の皮は残されていてまだ完全に取りきっていない。
ジョーは気にすることなく、弟子に振り向く。
ここまで始めてから中断を除いて数分程度しか経っていない。
「では、これから内臓の除去に入る。その前に皮剥ぎを先にやるか、内臓を取り出してからの方なのかは人による。俺は皮を剥いでから取り出す派だ」
「師匠、ソレって何か違いがあるの?」
「カティア……ただの感覚だよ、それ以外無い」
「そうですか……」
「まぁ、それは置いといて、これから非常に目にやさしくない光景が広がっていく、もしも気持ち悪くなったら、この場から離れ、遠くの林の中で“モドシテ”いいからな……」
ジョーは諭すように、やさしい瞳で注意する。
弟子達に、もし我慢出来なかったら、『林の奥で“ゲロ(リバース)”してこいよ』と言っている。
カティア達は一斉に怪訝な表情を浮かべる。
あまりにジョーらしくない注意喚起であるので――どう言う風に言葉を返していいか分からず、一斉に唾を飲み込み、覚悟を決める。
「始めに言っておくが、俺は師匠なわけで、弟子達の成長を願っている。その為に時に非情にならなくてはならない、それが、例え……夢に出てくる光景だったとしてもだ。そして、少し刺激が強いかも知れないが……、解体の仕方を教えなくてはならない訳だ。なので、決してワザと…とか、後で文句なんかは受け付けないので注意しよう、いいか?」
ジョーはとても長い能書きを言い始め、まわりくどく告げた。
「ジョー、いいから始めましょう、ながいっ!」
助手として傍にいるサイリアが彼に注意をした。
「わかった、始めるからよく見ておくように……、サイリア長めの短刀をくれ……」
そういって、サイリアから短刀を受け取ると、ジョーは振り向き様に肉塊の腹に刃を入れる。
水馬の肉塊の腹が真っ二つに裂かれ――中から白い膜のようなへんな袋がデロンと飛び出した。
「腹膜っていって、この中に内臓がある……、でもその前に、肛門部分の切削処理をしなくちゃいけない……」
ジョーはそのまま台に上がり皮を剥ぎ終え、布をかぶせた肛門部分の処理に入った。
すぐに短刀を入れると、切れ味鋭く、切り取り。サイリアを呼んで紐を貰う。そのまま中に手を入れ、腸の端を縛っていく、そして腹を完全に切裂くとさらに中身が飛び出した。
その時点で、カティア達は目を手で覆うが、よく見ておくようにと言われているので隙間から覗くように、ジョーの作業を見ていた。
「よし、このまま切るから見ていろよ……」
処理を終えたジョーはそのまま白い腹膜の薄い布のようなモノを短刀で切る。
その時だった―――。
見てはいけない18禁映像。
テカテカと輝き、どこまでもグロく、そして一見すると赤黒い内臓が飛び出す。それも大腸を先頭に小腸、肝臓、脾臓、腎臓と言われる臓器部分が姿を現した。
「ウゲェェェェェェッッ! 気持ち悪い……」
カティアは反射的にそう言ってその光景を拒絶する。
「……うッッ!」
フィフィは目を逸らした。
メリーダは口元に手をやって何とか耐えている。
「これが、内臓だ。俺達の腹の中にも同じ様なモノが入っている」
ジョーはそのまま、おもむろに内臓の中に手を入れて取り出した。
「これが、大腸だ、結構長いな……」
そう言って、丁寧に大腸部分を切り取ると、そのまま鉄板皿を持って待機しているサイリアの方に渡していく。
そして、その次に小腸、その他、臓器、胃袋、など主要な臓器を切り取っては渡し、そして作業台の上に置かれていった。喉まで切られ、細かい所まで取り除いていく。
――そうする事、数分。
すっかり、意気消沈した弟子達を前に内臓の取り除き作業を終え、再び弟子達に向き合うジョーとサイリア。
「いいか、普段はこのように丁寧に取り除く事はしない。すっごく大雑把に袋ごと引っ張りだして処理してしまうのが殆どだ。だがな……今回は勉強の為にワザワザ小分けにして作業台の上に置いて見てもらおうと思う。さぁ、ひよっこ冒険者の弟子よ、見るがいい……」
すっかり手元が血まみれになったままのジョーはそのまま作業台にある臓物を見せつける。
そして、恐る恐る近寄っていく弟子達だが―――不意にメリーダが背走をして、林の中に消えていく。
(あぁ、メリーダが最初か……)
ジョーはその様子を生温かい目で見守る。
そう、彼女はこれから“スッキリ”してくる事を応援していた。
う~ん、なかなか書くのが難しい内容です。
しかし、書きたい話でもある為頑張ろうと思います。
ですが、書いていいのか悪いのか判断のつかない事です。
まぁ、表現の自由って事で許してもらうしかない。




