第3話: magical girl meeting2
第3話: magical girl meeting2
「配布資料を見る限り、心の弾丸の侵食低減する物らしいが……私自身たった今知った所だ」
「弥生にしては珍しく情報が出遅れてるね」
カロライナの余計な一言が入ったが、私を資料を再解釈する。
三風重工業が魔砲妖精との取引で手に入れた素材を練りこんだ生地で作る魔法少女風衣装の戦闘装備とのこと。
要するに政府は我々に人殺しをさせたいらしい。
「我が国ロシアでも開発及び素材交渉をしてるが、生憎魔砲妖精との信頼に問題があると、魔砲妖精外交官が言っていたよ」
「お世辞にも貴国は、魔砲妖精との信頼を裏切る行為が少ないと言えない点もあるのは事実でしょう」
「MoPTの件か……あれは私自身大統領閣下に愚申させてもらったよ」
すると机の下のスマホに桜さんが、「MoPTって?」と送ってきたので、「心の弾丸を物理的に傷つけて、平和の誓いによる、人殺しの際に発生する侵食を低減させる実験」と送る。正直こんな狂気の沙汰の実験を行った国家の魔砲少女は信頼に多少のヒビが入ってしかるべきだろう。
「カロライナ、貴国が南米の不正規魔砲少女及び関連組織の撃滅作戦にロシアの優秀な魔砲少女を組み込んで、彼女らには装備を提供する案はどうだろうか?」
「私としては賛成かな。上と魔砲妖精がどう言うかは分からないけどね。対魔砲少女作戦で予期せぬ対人戦は、心の弾丸侵食の不確定要素なる以上は低減装備は欲しいかな」
私は悩みながら、国岩一等陸佐とスマホでやり取りするが、一佐としても海外の魔砲少女作戦と信頼に関わることとして認識してくれてるようだ。
だが、日本政府的には襲撃による、強奪されたと想定した作戦を提案したいらしい。
全く、魔砲妖精との信頼にヒビが入ったらどうなるか……ちゃんと話を通すという事で互いの信頼と契約の破綻は避けるべきだと女子高校生でも分かる話だろ……
すると国岩一等陸佐とカロライナの画面で同時に忙しくなり始めた。ミラが席を立ち上がり、書類を受け取っては、カロライナに見せている。
そして私たちにも書類が現役を退いた魔砲少女達から書類が渡される。
「はぁ……やってる人間はやるなぁ……」
「弥生……皆ここだけの話にしてくれ。JSOC(統合特殊作戦コマンド)が三風重工業から輸送された装備品を襲撃したらしい……当事国として謝罪したい」
「カロライナが指示したとは思ってないよ。ここに居るメンバーは悪くない」
私の発言にレイラが「そうですよ!お役人さんの暴走が原因ですよ!」と言って、リリーナの「資本主義も派手にやるな」と感想を返して、シャルロッテは恐らく連邦情報局と事実確認してるように見える。
とりあえず私は国岩一等陸佐から送られてくる情報を、スマホで確認しながら、状況を整理する。
新東名高速道路を移動中だった自衛隊の護衛付き、装甲トレーラー車列に4台の改造されたと思われるSUVが体当たりして、素早く射撃によってタイヤをパンクさせ、トレーラーを包囲し、爆薬でドアを破壊、その後装備を奪い逃走したと。
使われたSUVは先程サービスエリアで確認されたとの事。中には複数の拳銃とヘルメットやマスクが発見されたと報告が上がっている。そして双方に死者は出ていない。
「死者が居ないだけマシと思うべきか……とりあえず本題を協議する必要も無くなったな」
「弥生の言う通りだね、死者が出てないだけ不幸中の幸いと言うべきかな。では再来週に迫った極東管区第1魔砲少女防衛小隊演習についてだが……」
それから2時間ほど演習が行われる東京都が保有している、魔砲少女部隊用の特殊演習島、魔号演習島での作戦の打ち合わせが終わり、会議が終了する。
「お疲れ様です。桜さん」
「はい!弥生さん!」
無理に元気を装ってるように見える……ちょっと元気出させてあげるか。
「桜さんは初国家規模ブリーフィングでしたし、私がご馳走しますので好きなお店行きませんか?」
「え、えーとじゃあ……」
その後都内のイタリア料理店に行った後に、遠周り帰宅をし、いつも通りの就寝前の生活を過ごし寝床に着く。
明日は日曜日、昼頃まで寝ていたいのが本音だ。
翌日昼頃に起きて、着替えた後に、スマホを確認すると国岩一等陸佐から「拳銃の訓練忘れるなよ」と送られてきており、地下室を使う覚悟を決める。
「おはようございます、桜さん。今日は14:00から地下室で射撃訓練をしましょう」
「もうこんにちはの時間ですね弥生さん。昼食は既に出来てるのでごゆっくり食べてください。私にも国岩一等陸佐からのメールが来ていたので得意な軽機関銃の準備をしてきます」
「分かったわ。お食事もありがとうね……もしかして部屋も掃除してくれた?」
「はい!頑張りましたよ!ついでなので昼前に近所のスーパーでいくつかお花も買って活けておいたので、気分転換になれば嬉しいです」
なるほど、リビングに入った時に鼻腔に漂った優しい香りは花の匂いだったか。
「桜さん、魔砲銃使用時の特殊作戦衣装はありますね?」
「あ、あの可愛らしいプレートキャリアとかブーツがまとまってるやつですか?」
「そうよ。高校生が着るには少し可愛すぎるかもしれないけど、機能性と防弾性はTier1特殊部隊の装備に勝るわ。もちろん来てる間は乙女の願望を少し消費するから、使い過ぎには注意よ」
桜さんも少し慣れてきたのか「留意します」と立派に返してくれる。さて……私はまたあの派手な可愛らしい服を着なきないけないのか……
黒の防弾コートにハンドガン用マガジンポーチが6本分着いており、白色のプレートキャリアにはグレネードと5.56mmNATO弾規格のマガジンポーチ8本分とコートの裏にハンドガン用マガジンポーチ4本分、フリル付きの白のワンピースは魔法的なコーティングがされており、白のハイブーツは安全靴仕様。頭には綺麗なカチューシャ型のヘッドセットとマイク。
サバゲーのコスプレでもここまで可愛らしくする人はいないだろと言うのが本音だが、この装備は防衛装備庁の天才達が作ったと聞いている。天才って変態なんだろうか……
少なくとも怖い見た目ではないため、この姿で車両から降りると写真をよく撮られる。あまり信じたくはないが、魔砲少女のオタクの中には女子高生がこういう衣装を着てるのがギャップだとか。
そして桜さんも、ピンク色のローブに、ちょっと明るめの緑色のプレートキャリア、背中には得意なLMG(軽機関銃)のマガジンが複数入ってると思われる45Lのリュック。頭の装備は私とそう変わらない。なんか……桜さんの方が普通じゃない……?
そして地下室への入り口を心の弾丸の魔力の流れを認識する、生体認証でパスして地下一階のCQB及び基本射撃訓練、複数の銃が収められてる武器庫へと通ずる。
無論この地下一階には監視カメラと武器と弾薬の計算記録装置があるため下手な真似は出来ない。きっちり手順通りにやる必要がある。
「それじゃあ桜さん始めましょうか」
「はい!よろしくお願いいたします!」
私達はマガジンを装填し、薬室に弾を送り込む。
「こんばんわ、引き続き私朝月三等陸佐がお送りするわ。今回のゲストは変態ながらも信用できるカロライナさんに来てもらいました」
「可愛い魔砲少女の為ならどこまでも。それが私、メリン・カロライナだね。さて、弥生。魔砲少女の魅力を教えてくれ」
「変な意味じゃないことに願いをかけて説明するわ。魔砲少女は基本的に人殺しを想定してない。あくまでも抑止力としての存在が当初の目的で魔砲妖精達も力を貸してくれた。まぁ…実際は酷いものだけど…他には魔砲少女装備は可愛いものから実用的な物までその国の技術部の人の思想が色濃く反映してるのもあるわね」
「弥生、魔砲少女装備は本当に可愛いからこの作品が映像化とかしたらぜひ皆も楽しんでもらいたいね」
「宣伝ありがとう。今日はあと2、3話出すらしいからぜひ、週末の夜のお供にしてほしいわ」
「「それでは良い週末を!!」」




