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第6階 ダンジョン、苦戦する

「ん?何だ?この違和感は?」

背筋が凍るような感覚に包まれた。

どこが背中かは分からないけど……


今、入って来た三人組のパーティー。

――こいつらが原因か?

盾役に魔法使い、そして剣士。


一見、普通に見えるが……違う、強者だ。


ドクンドクンと、自分の体が脈を打つのが分かる。

――まるで体から強いモンスターを生み出せ。

と、催促されているかのよう。


とは言え……一階層で出せるモンスターは、Dランクモンスター以下。


とりあえず……コボルトを出すか。


俺は2体のコボルトを生み出した。

ポイントが2つ削れる。


「サンダーボルト!」

魔法使いの杖から繰り出させれる稲妻。

2体のコボルトは、あっけなく崩れ落ちた。


「何?2体同時だと!?」

年老いた魔法使いに見えるが…何者だ。


スケルトン、ピクシー、ボムロック、

生み出すも、あっさりとヤラれていく。


こりゃダメだ。

とりあえず三階層まで行って貰おう。


三階層では、Cランクのモンスターを生み出す事が出来る。


俺は2体のゴーレムを生み出した。

消費ポイントは6。


「サンダーボルト!!」

老魔法使いの一撃を受けるも、煙が出るだけ。


「ふっ、ゴーレムには雷耐性があるのだよ。」


「剣技!バスターソード!」


ザンッザンッ!


「何!?剣技だと!?

――だが、固い体を持つゴーレム。

剣ごときでは……


って、腕を切り落とされた!!」


ゴトリと、ゴーレムの右腕が落下する。


「怯むな!行け!ゴーレム!」


もう1体のゴーレムが魔法使いへと振りかぶる。


ドンッ!!


「槍!?」

ゴーレムの胸に突き刺ささった。


「盾役……相当な槍使いでもあるな。」


ゴーレムは脆くも崩れ落ちた。


剣士と対峙していたゴーレムも、あっけなくバラバラにされている。


「これは……かつてない程の強敵!

――心してかからねば。」


4階層、5階層も突破される。


6階層…

ここからはBランクのモンスターを出せる。

ただ……消費するマジックポイントは、一体につき5。


「久しぶりに出すな…」

グッとお腹に力を入れる。

――くっ!


体内を動かし生み出したのは、

Bランクモンスターの"コカトリス"


――体への負担が大きい。


Bランクとなると、ポイント消費だけでなく疲労感が増す。


鶏の頭と、蛇の尻尾を持つコカトリス。

早速、得意の毒霧を吐いた。


盾役が前に出るも、霧を晴らす事は出来ない。


「霧だからな……盾など、意味無いさ。

 さぁ、どうする?強きパーティーよ。」


「ホーリーウィンド!!」

魔法使いが風魔法を放つ!


「何?七色の風だと!?」

単なる風魔法じゃない……浄化された。


ゾクゾクとし……思わずダンジョン内を揺らす。


「もう1体!!追加!!」


ポイントを使い、動かし生み出したのは、バジリスク。

石化の目を持つBランクモンスター。


「あの、魔法使いを封じれば!!」


バジリスクは、その独特の黄色い目をグルグルと回す。


「効かない!!

――このパーティー、バジリスクを知っているな。」


目を閉じでいる!!


が……こっちのチャンスだ。


「行け!コカトリス!!」


毒霧を吐く!!


が、魔法使いも応戦!


目を閉じたまま、風魔法を操る。


「すげぇな……この魔法使い。」


さらに、盾役の男がバジリスクに接近!


勢い良く目を回し続けるバジリスク!!


「見ろよ!バジリスクの目を見ろよ!

――握る手に力が入る!」


ダメか……しっかり目を閉じてる。


「やーーーー!!」


叫び声を上げながら、盾役の背後から飛び出したのは、剣士!


ザンッ!!


「くっ!バジリスクがヤラれた……」


「ファイアーストーム!」

魔法使いの火魔法が炸裂!!


「あぁ…コカトリスが……

まったく、火魔法は熱いって言ってるだろ!!」

コタツ部屋で、そう叫ぶもまったく届かない。


――歯がゆい。


第六階層……突破。


第七階層。

ここの地形は、今までとは異なっている。


――フォレストエリア。

ダンジョン内が森林で埋め尽くさている。


俺はマジックポイントを5消費!


木のモンスターであるトロントを生み出しす。

このモンスターは炎が弱点。


それを克服する為に……さらに5ポイントを消費!

生み出したのは、サラマンダー。


「この組み合わせは最強だろ?

――逃げるなよ。せっかく出したんだから。」


まずは先制攻撃!

トロントが腕を伸ばす……まるで長い枝のような、その細長い腕を鞭のように扱う。


その鞭を盾役の男が受け止めた。


「1本だけじゃないぜー!」

同時に複数本!!

地形の理を利用〜トロントは仲間である木からもツルの攻撃を繰り出した!


「ファイアーストーム!!」

魔法使いの老人の火魔法……今回は強烈!


――サラマンダーは大きく息を吸い込んだ!


魔法使いの火魔法は、吸い込まれる……


そして、トロントのツルが魔法使いへと絡みついた。


「よし!縛っちゃえ!!」


ザンッ!ザンッ!ザンッ!


剣士の技が繰り出される!


「早い!!」

俺も剣士だったから分かる……只者じゃない!


ボオオオオオーーー!!!


サラマンダーが炎を吐いた。


「うわ!すんごいな……魔法使いの火魔法を吸い込んだからか!」

その炎は、以前見た時とは比べ物にならない火力!


「クソっ!撤退だ!!」


逃げて行く三人の冒険者達。

――うん、強かったよ、君達。


そして、マジックポイントの残量はわずか。

「俺は……眠くなってきたよ……」


「ダメだ……お休み。」


◇◇◇◇◇◇


「アチチチッ!!

――何だ!火魔法!?」


第三階層にて火魔法を使うパーティーが!

このパーティーは……"赤い稲妻"だ!


マジックポイントは、まったく回復していない。


「今日は、モンスターが少ないな!このまま攻略と行こうぜ!!」

笑いながら言う"赤い稲妻"のリーダー、カケルの声が俺の体"ダンジョン内"で響いた。

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