↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
3/40

第3階 助けた相手

「あれ?このパーティーって"赤い稲妻"だよな。」

前に来た時は三人組だったのに、四人になったんだ

新しいメンバーは…大柄のこの男だな。


大柄の男二人に魔法使い、そしてリーダーの剣士……の四人パーティーか。


「よし、ちよっと揉んでやるか。」

俺はダンジョン内にゴーレム二体を生み出した。


「ふふふ…新加入の男より、大きいぞ

――さて、どうなるかな。」


「アチチチッ、熱いって!火魔法、強いって!」

魔法での先制攻撃はセオリー通り。

だけど――何度も言っているように、火魔法は熱いんだっつうの!


まぁ、俺の言葉は独り言であって、伝わっていないのだから仕方のない事かも知れない。


ダンジョンとなった俺の特技は、モンスターを生み出す事と独り言。


「おっ、大柄の男二人が前に出たぞ。」

そして――二人して斧を振りかぶる。


「――って、同じ職業かよ!」

似た体格だなっとは思ったけど、まさか戦闘スタイルまで同じとは……


ゴーレム一体が砕かれた。


剣士の男が何か叫んでいる。


この男が指示役なのは前から知っていた。

名前は‥…確か、カケル。


二体目のゴーレムが斧使い二人によって撃破された。


「うーん……このパーティー、ちょっと攻撃的過ぎないか??」

喜び合う"赤い稲妻"のメンバーを見ながら思う。


すると……話し声が聞こえてきた。


「このダンジョンって、殺気を感じないよな。」

「あぁ、それは俺も思っていた。」

「他とは違う。」


どういう事だ?

俺のダンジョンには、殺気が無いだと!?


冒険者だった頃のダンジョンを思い出す。

――確かに。

ダンジョンとは怖い存在だった。

暗闇に潜むモンスター……気を引き締めて潜った事を思い出す。


――そして今。


俺は頭を抱えた。

いや、実際に頭は無いから、そう言うイメージ。


「だけど……

冒険者を殺すなんてそんな事、出来ないじゃないか。」

だって……俺も元冒険者なのだから。


だけど。


――舐められるのは嫌だな。

マジックポイントを使用。

ボムロック二体を生み出した。


「こういう攻撃的なパーティーには、物理攻撃が効きにくい……炎に包まれたこのモンスター!」


浮遊するボムロックは、ニヤニヤと笑っている。

――そして、大きく口を開ける。


ボオオオオオ〜〜


放たれた炎。

少し熱いが、俺は我慢した。


「ボムロックは水魔法には弱い……来るか?」

そう思って、魔法使いを見るも…たじろんでいる。


――そして、

四人組のパーティー"赤い稲妻"は……逃げ出した。


「あれ?もしかしてあの魔法使い……水魔法が使えない!?」

だから、いっつも火魔法をぶっ放していたのか。

火魔法を極めるスタイルの魔法使い。

――うん、熱いから迷惑な話だ。


ん?


何かステータスが変わったようだ?

えーっと、レベルアップ!?


ダンジョンレベルが2に上がったらしい。

えーっと、マジックポイントが増えたな。

これはありがたい。


あとは……生み出せるモンスターの種類が増えたようだ。

これは、また今度試してみよう。


"赤い稲妻"が逃げ帰ったあと、しばらく誰も来ない。

平和だが……暇だ。


コタツにつっぷして足をバタつかせる。

――これもイメージ。


そこに"蒼き閃光"の登場。

「お、ユイが来た。」


俺が所属していた"蒼き閃光"

パーティーメンバーは増えていない……三人のまま。


「今日は、このモンスターで……」

生み出したのは、レッドスコルピオン二体!


その尻尾には猛毒が仕込まれている。

が……水魔法に弱い。

ユイには、よい経験値稼ぎになる筈だ。


盾使いのダイキが前へと出て牽制する。

「よしよし…ダイキ、しっかりユイを守ってくれよ。」


槍使いのエイレンは、前へと出た。

「うーん、この相手はユイに任せた方が良いと思うんだけどなー。

エイレン、危ないぞー。」


ユイが水魔法の呪文を唱え始める。

「ウォーターボール!」


うん、相変わらず可愛い声。

レッドスコルピオン一体は、何発かのユイの水魔法によって倒された。


「よしよし、経験値獲得。

――って、危ない!!」

ユイの背後に、レッドスコルピオンが迫った!


こわばるユイ。


――このままじゃ、ユイが刺される!


俺は、急いでモンスターを生み出す!


ドンッ!!


レッドスコルピオンにモンスターをぶつけた!

ひるんだ所をエイレンの槍が炸裂!


――レッドスコルピオンは消滅した。


「え?今、あのモンスター……私を助けた!?」

ユイは、驚いている様子だ。

――まぁ、突然モンスターに助けられたのだから、そうなるか。


「あの……もしかして、カズヤくん?」


え?カズヤくん……て、俺!?


いやいや、どう見てもモンスターだろ!?

それ……グリーンゴブリンだから!


「こんな緑色のモンスターと俺を間違わないでくれー!!!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。