十六話 破られた小説
『シャーロット』著:アレク
あるところに、一人の美しい伯爵令嬢がおりました。その令嬢はあまりの美しさから「氷姫」と呼ばれていましたが、その美しさのせいで近寄れる男がいませんでした。
そんな中、一人のヴィクトルという侯爵が、彼女にプロポーズをしたのです。ヴィクトルは敏腕な事業者でしたが、なぜか二十五になっても結婚をしようとしませんでした。そんなヴィクトルが、ついに一人の女性に手を差し出したのです。心優しいシャーロットは侯爵のプロポーズを受け入れ、二人は盛大な結婚式を挙げました。
しかし、ヴィクトルにはとある秘密がありました。それは、彼には昔から愛している女性がいたのです。彼女の名前は『キャロライン』と言いました。家名はありません。なぜなら彼女は平民だからです。
ヴィクトルは、本当はキャロラインと結婚したいと思っていました。しかし、周りの貴族から何度も縁談を持ち掛けられたヴィクトルは、キャロラインを不安にさせてしまうことを酷く嫌がったのです。
そこで、ヴィクトルはある作戦を思いつきました。それが、「氷姫」と呼ばれているシャーロットと結婚して表面上は仲の良い夫婦を演じ、事業を拡大し……裏ではキャロラインと愛し合うというひどいものでした。
もちろん、シャーロットはそんなことを知らず、健気な侯爵夫人として人々に優しさを与えました。ある時は、街で怪我をしていた青年にハンカチを差し出し、社交界では笑顔で良き妻として振る舞っていました。
しかしある日、悲劇は起こります。結婚から一年と少し経ったある日、シャーロットが亡くなってしまうのです。馬車による事故でした。
そしてヴィクトルは、すぐにキャロラインと結婚しました。なぜならキャロラインは、とある男爵に見初められて男爵家の養子……男爵令嬢となっていたからです。
その知らせは、彼女を愛していたとある人物のもとにも届きました。そう、街で怪我をしていた時、シャーロットにハンカチを差し出された青年です。彼は、シャーロットの美しさと優しさに虜になっていました。
そんな中で届いた訃報に、青年は憤りました。きっと、これは事故ではない、そう確信していたのです。何を隠そう、この青年はこの国の×××でした。
青年はすぐに調査をし、この真相に辿り着いたのです。しかし、もうすべてが手遅れでした。なぜなら、彼が愛しているシャーロットはもういないのですから。
そこで青年は、ある道具を使って×を××××ことにしました、その方法こそが、
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