↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
大震災の元凶、地龍を倒して日本を救ったのに異界に追放されたので我流六気操術で無双します。  作者: 坂井ひいろ
第5章 城塞都市ミート編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
68/104

05-11 カチコチでよろしく

五階層目はダンジョンの中ボスフロア。階段を下りた先にあったものは。


「師匠、広いです。千葉の有名な植物園みたいですね」


体育館くらいのドーム状の空間に多種多様な食人植物と毒キノコ。


中央には紫色の毒の沼。


冒険者のものと思われるドクロや骨がゴロゴロ。


沼の底から沸きあがる気泡。


泡が弾けるたびに紫の毒霧が広がる。


残念ながらドラキュラ伯爵、永久、ガルム、ベニは半妖怪。毒耐性はかなり高い。


加えてマユは聖魔法を操る回復師(ヒーラー)。聖女アンナ・マレッサ直伝の防御魔法で毒耐性強化済み。


「おっ『瘴気』が満ちてる。次元大蛇を倒した森ほどじゃないが、ついてる」


解がへその下の丹田に力を込めると目の前の空間に金色の光が走った。


『妖・創・闘・瘴・解・邪』


我流六気操術(がりゅうろくきそうじゅつ)の術式、六つの文字を頂点に持つ六芒星。


「俺の生み出した我流六気操術(がりゅうろくきそうじゅつ)は万物の元となる『気』のエネルギーを変換できるんだ。『瘴気』から、ちょっと『気』を補充しとくわ」


六芒星の中央に『人』の文字が灯った瞬間、『瘴』の文字が巨大化し、地下空間に満ちる紫の霧を吸い込み始めた。


「「「「っ……」」」」


瘴気は光へと変換され、奔流(ほんりゅう)となって解のヘソのあたりから体の中の丹田へと流れ込む。


空気はあっという間に澄み渡り、瘴気を吸って育つ食人植物と毒キノコはヘナヘナと枯れていく。


初めて解の我流六気操術(がりゅうろくきそうじゅつ)を目にしたドラキュラ伯爵、マユ、ガルム、ベニの四人の口は半開きでフリーズ。


紫の毒沼の表面が盛り上がる。


そろそろ全滅した頃と、死体をあさりに沼の底から現れたタコみたいな触手を持つ魔物オクトパスプランター。


毒が晴れているのを知り、触手を振り回して怒り狂う。


「永久、カチコチでよろしく」


「ガッテン、承知。式神・氷属性・雪花(せっか)召喚。変化・天女雪姫」


永久の九本の尻尾の一つが宙を舞い、天女雪姫の姿になる。


フー。


小さな口から猛吹雪。


沼も魔物オクトパスプランターもまとめてカッチン、コッチン!


沼の上を易々(やすやす)と歩き渡る解。


ズサッ!


妖刀『鬼神解(きじんかい)』が閃(ひらめ)いた。


オクトパスプランターの触手も頭も粉々になって飛び散り光の粒になる。


「一撃かよ。それ、一応、ダンジョン中ボスのB級モンスターなんだけど」


驚愕するA級冒険者人狼ガルム。


「毒沼に足を取られるので厄介だったのに……。凍らせれば良かったんだ」


納得するA級冒険者鬼女ベニ。


「遠回りせずに済むだろ」


解は後ろを振り返ってスタスタと凍った沼を渡った。


次に続くドラキュラ伯爵。


「俺の活躍の場が無いんだけど」


苦笑いしながら解の横でぼやいてから通り過ぎて、前に出る。


「道案内していただいてますから」


解は通りこしていくドラキュラ伯爵に答える。


ガルムは小石くらいのサイズのB級魔石を拾い、永久はマユの手を引く。


最後尾でベニはしんがりを務める。下に向かう階段の前で集う六人のA級冒険者。


「さてと、ここっから先は驚くぞ。これからが本番だ」


イケおじ紳士風黒マントのドラキュラ伯爵は牙をみせてニヤリと笑う。


こうしてミートの街の冒険者を長年にわたり悩まし続けたB級モンスターは瞬殺され、一行は先へ進み六階層に向かう階段を下った。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。