表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
大震災の元凶、地龍を倒して日本を救ったのに異界に追放されたので我流六気操術で無双します。  作者: 坂井ひいろ
第4章 帝都トキオ 学園編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
49/62

04-14 時間稼ぎが……

貴賓席で立ちあがって開始を宣言する剣術魔法学園アラン・グラント学長。


第一回戦、城塞都市サーイチーム対城塞都市コーフチームが開始される。


の街、城塞都市コーフ、現世気相は山梨。


帝都トキオ剣術魔法学園内では一見地味にふるまっているが、ほむらのマントを纏った学生たちの実力はチームワーク。


開始の合図と共に五人は石床を蹴って駆ける。


「「「「「ファイア・ボール」」」」」


五方向からの包囲攻撃。火球が城塞都市サーイチームに向かって飛ぶ。


永久はすかさず無詠唱でアクア・ベールを展開、水のとばりが城塞都市コーフチームを囲み火球を弾く。


「「「「「ファイア・ボール」」」」」


コーフチームはサーイチームを取り囲むように円状に走り、力押しで連発技をぶち込む。


水の帳で弾かれた火球が観客席の防御結界に衝突して派手に弾ける。


永久のアクア・ベールが削り取られていく。


「「「「「ファイア・ボール」」」」」


コーフチームの発した火球魔法は軌道を変えて集合し、一つの巨大なほむらとなってアクア・ベールを突き抜けてサーイチームのゴリラ男ボブに直撃する。


ドッガーン!


ボブ・アーレン男爵子息のパンチがそれを砕く。眉を吊り上げて焔を割って突き進むゴリラ男。ちょっとカッコいい。


永久はリーフ・ブラインド、葉の幻をコーフチームの目の前に展開して視界を奪う。


ダ、ダ、ダ、ダ、ダ、ダ。


葉の幻を突き破るようにゴリラ男ボブの闘気をまとった鋼のパンチがコーフチームの一人に襲い掛かる。


「ふっ、ファイヤ・シールド」


コーフチームの一人は慌てて火炎盾を展開。燃え立つ敵に怯むことなくゴリラ男ボブは打撃を続ける。


「しゃらくせえ!こんな火傷の痛み、解師匠のシゴキに比べたら、あぁ、あの木刀連打地獄に比べたら……。ぬぐぐぐ」


ダ、ダ、ダ、ダ、ダ、ダ。


防御一切無し。真正面から火炎を受け止めながら、泣き顔でパンチを繰り出すゴリラ男ボブの形相。


「くっ、狂っている!」


コーフチームの一人の心はぽっきり折れた。


チームの一角が崩れた瞬間、残りの四人に襲い掛かる魔法攻撃!


目の下にクマを作ったピンク縦巻き髪の魔女が残った四人に魔石を仕込んだロングネイルを向けて五属性魔法をぶっ放す。


「「「「ふっ、ファイヤ・シールド」」」」


コーフチームの残り四人は攻撃を中止して防御に徹する。


「ヴァイン・ウィップ」


幾本もの蔦鞭が火炎盾を揺らす。


「ストーン・ランス」


岩槍が火炎盾に突き刺さる。


「アクア・バレット」


水弾が火炎盾を消火する。


「アイアン・エッジ」


鋼鉄刃が火炎盾を切り刻む。


「ファイア・ボール」


防御を失ったコーフチームにトドメの火球が飛ぶ。


「やば!」


永久は慌てて無詠唱でコーフチームの周りにアクア・ベールを展開し、アヤ・サーイ伯爵令嬢の放った火球を弾き飛ばす。


「「「「「……」」」」」


コーフチームは戦意喪失。全員が両手を上げて降参した。


「ほっほほほほ!」


両手を腰に当てて残念な胸を張り、どや顔で笑う悪役令嬢。


「くっ……もう少し粘らせるつもりだったのに。時間稼ぎが……。マユちゃん、コーフチームの治療をお願い。できるだけ丁寧に、ゆっーくりとね」


こうして第一回戦は観客席全員のドン引きと共に、拍手もなく城塞都市サーイチームの圧勝で幕を閉じた。


マユがパタパタと走り回りコーフチームの五人を回復して回る中、解の影武者男、せんは、木刀を肩に乗せてコクコクと頷き立ち尽くす。


「はぁー、なんもする必要も無かったし。バレてないよね」


永久は頭を抱えた。


-----


皇帝席にふんぞり返る帝都皇帝ケン・ムラーイはむくっと起き上がり、雑用係の剣術魔法学園生徒会長を呼びつけて小声て指示を出す。


目ざとくそれを見とめる永久。


まずっ……。


永久は桜龍会おうりゅうかい女親分サキに無言で視線を向けて生徒会室で情報を探る解への伝令役をお願いした。


女親分サキは目立ないように立ち上がり足早に闘技場の観客席を後にした。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ