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大震災の元凶、地龍を倒して日本を救ったのに異界に追放されたので我流六気操術で無双します。  作者: 坂井ひいろ
第4章 帝都トキオ 学園編

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04-12 ドスも仕込み刀もオモチャでしかない

消えたの街、城塞都市チーバのA級魔導士少女五人組が地下闘技場の金網のフェンスの中に入る。


五角形のリングのコーナーポストの前に立つ。


金網の各所に魔石が張り巡らされた魔道具が低い振動と共に作動し、強力な結界を張っていく。


「S級冒険者のバトルでも安心な超強力結界道具。さすが帝都の技術は大したものだ」


「コーナーポストの五か所にはこぶし大のS級魔石が配置されているそうだ」


「ほう、城塞都市ならお店が五店持てますなー」


招待された五都市の裏社会を牛耳る親方衆と幹部たちは驚嘆の声を上げる。


-----


「それじゃ、五人のバトルロワイヤルだよ」


木のA級魔導士ウルちゃんの手が緑色に輝き、伸縮自在の鞭のような形になる。


「遠慮しないです。全力で行きます」


土のA級魔導士アヤちゃんの手が茶色に輝き、丸い岩のハンマーのような形になる。


「くっ……。私だって」


水のA級魔導士ノアちゃんの手が水色に輝き、水球が手の周りに纏わりつく。


「ほふ、ほふ。熱々のパドルですよ」


火のA級魔導士ヒヨちゃんの手が赤色に輝き、火球が拳を覆う。


「勝つのは私です。ズタズタっても知りませんよ」


金のA級魔導士スズちゃんの手が銀色に輝き、両手の五本の指が剣上に伸びて行く。


-----


「っ……全員、無詠唱!?」


「そんなバカな」


「魔導士は基本後方からの中・長距離の攻撃魔法が基本……。明らかに接近戦用じゃないか」


会場に集うたちは驚嘆の声を上げる。


「ダンジョン内は即戦闘、広い空間何てそうそうないからな」


解は一人で納得顔。


「「うっそ!?」」


意味不明な展開に完全にビビりまくる縦巻き髪の少女とゴリラ男。ハモリは相変わらずである。


-----


コーナーポストから走り出す五人のA級魔導士。


ドーン。


それだけで地下闘技場石床にひびが入り、全体が大きく揺れる。


バシッ。


木のA級魔導士ウルちゃんの緑色に輝く鞭が縦横無尽に跳ね回り、会場を包む金網が結界ごと歪む。


残りの四人はコーナーポストを蹴ったり、金網を真横に駆け抜けて三次元高速移動をしながらその中を駆け抜ける。


ドッゴーン。


土のA級魔導士アヤちゃん茶色に輝く丸い岩のハンマーが水のA級魔導士ノアちゃんの影を追って石床に陥没させる。


砕け飛ぶ床石の破片が金網を震わす。しかし、それさえも彼女たちは避ける。


バシュー。


水のA級魔導士ノアちゃんが岩のハンマーを避けながら、横跳びし空中で火のA級魔導士ヒヨちゃんに向けて水弾を飛ばす。


ボワッ。


A級魔導士ヒヨちゃんはそれを赤色に輝く火球の拳で弾き、そのまま木のA級魔導士ウルちゃんに向けて襲い掛かる。


ドーン!!!!バシッ!!!!ドッゴーン!!!!バシュー!!!!ボワッ!!!!


狭い空間で繰り広げられる超絶バトルが加速していく。


-----


観客たちはもはや残像を目で追う始末。大迫力の音響が響き渡り、その度に地震のように揺れる会場。


さすがのやくざ者でもビビりまくる。もう、あんなん、筋肉鍛えてもどうにもならない。ドスも仕込み刀もオモチャでしかない。


みるみるへしゃげていく闘技場の金網フェンス。取り付けられた魔石が耐え切れずに割れ飛ぶ。


「……。あのー、解様。闘技場の魔法結界が耐え切れそうも……」


桜龍会の女親分サキのハラハラは止まらない。コーナーポストの五つのS級魔石が壊れたら大損害だ。


「そうだな。デモだし、この変にしとこうか」


こうして、の街、城塞都市チーバのA級魔導士少女五人組!による最強バトルデモンストレーションは終わった。


「くっ……」


額に手を当てて桜龍会の女親分サキ。


どこをどうしたら六角形だった金網フェンスが球体になるのだろう。さらに石床までフェンスの円弧に合わせてボウル状に深くえぐれている。


「球体の方が表面積が少ないし、強度も上がるからなぁ~。このまま城塞都市サーイのチームの訓練用に使わせてもらいます」


「くっ……。魔法結界は!?」


「それな、俺が張るから魔石は外してもいいぞ」


「解さん、最初からそう言っていただければ……」


「五都市の親方衆と幹部たちを説得したかったんだろ」


「っ……」


桜龍会の女親分サキは頭を抱えて撤収に入った。


ヤクザたちが自信喪失しながら会場を出ていく中、永久とマユはA級魔導士少女五人組に疲労回復用のチョコを配っていた。


「と言うことでお待たせして申し訳ない。観客がはけたらアヤ・サーイ伯爵令嬢様とボブ・アーレン男爵子息様の訓練の時間だよ」


ポンポンと二人の背中を叩く解。


「「……」」


ピンクの縦巻き髪の少女とゴリラ男はハモるべき言葉を失った。


モクの街、城塞都市ミート、ヤンガ村出身の勇者のギフトのノヴァの足はプルプルと震えていた。


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