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大震災の元凶、地龍を倒して日本を救ったのに異界に追放されたので我流六気操術で無双します。  作者: 坂井ひいろ
第4章 帝都トキオ 学園編

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04-11 新たな予感

帝都トキオのイベントホールの地下に建設された地下闘技場。


そこは帝都トキオ剣術魔法学園のオープン闘技場とは異なり、五角形のリングで金網のフェンスで囲まれていた。


金網の各所に魔石が張り巡らされていて強力な魔法結界を張る魔道具構造になっている。


観客はより身近で迫力のある戦いを観戦できると言う仕掛けである。対戦のオッズボードがある辺りはいかにも非合法らしい。


ドアを開けて花道を進む城塞都市サーイのチームと城塞都市ミートのノヴァ君、そして城塞都市チーバのA級魔導士の五人少女。


「「「「「姉御、お待ちしておりました」」」」」


やくざ映画さながらの黒服、黒サングラスの男たちが左右に整列して深々と頭を下げる。


その中を先導して進む永久はVサインをしながら無邪気にわらう。


「「姉御?」」


意味不明な展開に完全にビビりまくる縦巻き髪の少女とゴリラ男。ハモリは相変わらずである。


リング下で凛とした姿で立つ女親分サキ。


「この度は私ども桜龍会にお越しいただき誠にありがとうございます」


「ご丁寧な挨拶、並びに急なご無理を聞き入れていただき、ありがとうござます」


解は適当な挨拶で済まそうとする永久を手で制して丁寧な挨拶を返す。


「そちら様を強者と見込んで、一つ、お願いがございます」


「何でしょう」


「お陰様で桜龍会も気が付けはここまで大きくなりました。しかし、大きくなった分、末端の構成員まで気が回らなくなったとでも申しましょうか。己惚れる者も多く、恥ずかしながら堅気の皆様にご迷惑をおかけするようなこともございます。できましたらここで強者とは何かを一度お示しいただけないでしょうか?」


「具体的にはどのようにすればよろしいでしょうか?」


「本物のバトルがどのようなものか、ここで皆の衆に見せてほしいのです」


「……」


解は考え込む。


コンの街、城塞都市サーイのダンジョンで出会った、ピエロ男こと狂戦士(バーサーカ―)のジャ


の街、城塞都市チーバのダンジョンで出会った、黒ローブの男こと死霊使ネクロマンサーショウ


この世界の城塞都市は五つ。残り三都市のダンジョンにジャショウクラスの強者が存在するのは容易に想像できる。


そして更に、それらの元凶とされる謎の男、如月創きさらぎ そう


できれば我流六気操術がりゅうろくきそうじゅつ九尾永久きゅうび とわの力の開示は控えて温存したい。


闘技場の観客席には、ちらほらと気の置けない眼光の男たちが相当数混じっている。


恐らく他の五都市の裏社会を牛耳る親方衆と幹部だろう。


ただほど高いものは無いというが、帝都の裏社会を牛耳る桜龍会の女親分サキ。


元B級冒険者らしいが場数を踏んだ知者である。


「解さん、私たち。城塞都市サーイのダンジョンイベント向けに修行しているんでデモンストレーションでもしましょうか」


木のA級魔導士ウルちゃん。


「そうですよ。解さんから教えた貰った魔力の新しい使い方のお礼もしたいし、何より見てもらいたです」


土のA級魔導士アヤちゃん。


「いいね。じゃ、勝者はチョコひと箱で!でへへ」


水のA級魔導士ノアちゃん。


「久しぶりにチームじゃなくて、本気でライバルになるのも悪くないです」


火のA級魔導士ヒヨちゃん。


「いいね。血がたぎって来た。ふふふ」


金のA級魔導士スズちゃん。


「くっ……」


消えたの街、城塞都市チーバのA級魔導士少女五人組!その力は帝都でも浮名を轟かせた冒険者最強魔導士パーティ。


そんなものにまで一目置かれている解。見た目は普通の若者。こんなチャンスは二度と訪れないかもしれない。


「解様、お願いできませんでしょうか」


桜龍会の女親分サキは心からへりくだって、頭を下げた。


「わかりました。ですが、裏社会をまとめてまで対抗したい何かがこの帝都にはあるのですか?」


解は観客席の五都市の裏社会を牛耳る親方衆と幹部と思わしき人たちを見回して、ニヤリと笑う。


「……。恥ずかしながら、やくざ者集団でも帝都や各城塞都市の市民を守って来た自負が我々にもあります。しかし、ここ最近、我々でも対処できない人外の勢力が中央の腐敗にのっかる形で伸びてきてまして。今後を見据えてのことでございます」


「その勢力の元とは?」


「わかりません。巧妙に隠れて、露見した下部組織は周到に尻尾を斬りますので。ただ……、その組織の一部が帝都トキオ剣術魔法学園にもあるのではと……」


「推測ですか?証拠でもあるのですか?」


「これを」


桜龍会の女親分サキは布に包まれた小ぶりの魔石を取り出す。


「巻貝のような形をしてますね。……」


そこには妖気の残り香みたいなものが存在する。


「はい、おそらく魔族の角かと」


「そうですか……」


魔石……、角……、魔族……。しかし、いや、違う。妖気なら……、おそらく永久と同じ妖怪の系譜、鬼の眷属!


「協力しましょう」


解は桜龍会の女親分サキに答えた。


こうして、の街、城塞都市チーバのA級魔導士少女五人組!による最強バトルデモンストレーションが行われることとなった。



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