表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
大震災の元凶、地龍を倒して日本を救ったのに異界に追放されたので我流六気操術で無双します。  作者: 坂井ひいろ
第3章 城塞都市チーバ

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

30/60

03-08 まあ、いいか。目的は果たしたし

の街、城塞都市チーバのダンジョンのボス部屋。玉座に座る黒ローブの男。


「ようやく来たか」


男はローブの中から手を出し、永久の式神、蝶花ちょうかの羽を摘まんで取り出す。


蝶花の羽は萎れる花びらの様に、みるみる腐って消える。


「師匠、やっぱり罠でしたね」


永久の言葉に解はニヤリと笑って答える。


「さて、せっかくお越しいただいたのにいきなりボス戦で、はい、終わりましたではつまらないだろうし、そちらの妖狸ようりのお相手も用意してますよ」


「ぬぐぐ、狸じゃなくて、狐なんですけど……」


「えっ?!狐……。いや、でも、丸顔にたれ目……」


フードで顔を隠してるがローブの男に明らかな動揺がはしった。


「くっ……。師匠、この間抜けも私が相手してもいいですか?」


「うーん。瘴気で頭、腐っているみたいだけど、強いよ、あいつ」


「軽口もそこまでだ。いでよ、ゴーストイーター。やつらのゴーストを刈り食らえ」


黒ローブの下から大鎌デスサイズを持ったゴーストイーター四体が宙を舞う。


バッ、バッ、バッ、バッ。


解は手の平から超濃密火球を生み出して四体にぶつける。直撃かと思われたそれは、ゴーストイーターの体をすり抜けて壁にぶち当たり大爆発。


ドッガーン。


「師匠、効いてませんよ」


すかさず永久は地を蹴って俊足のスピードで拳撃を見舞う。


ダダダダダダ。


ものの見事に空振り。


「バカが。ダンジョン大ボスクラスのS級、霊体スピリットボディに魔法攻撃も物理攻撃も効くものか」


黒ローブの男はあざ笑う。


「アンデッド系ダンジョンのテンプレ」


「お約束、なんでね」


解と永久は笑い返す。


「師匠、準備運動も終わったんで、そろそろいいですか」


「どうぞ」


「にひひ。閻魔様に借りた力、使っちゃいますもんね。師匠、やっぱり黒ローブはお任せします」


永久は久しぶりに帰って来た尻尾を引き抜く。


「では、お待ちかね。式神、火属性・焔花えんか召喚。天女焔姫憑依、焔獄狐えんごくきつね!」


永久の体が三メートルの白狐となり、体に地獄のほむらを纏う。


焔獄狐とゴーストイーター四体、東洋と西洋の地獄バトルが始まる。


宙を駆けあぎとをふるう焔獄狐。大鎌デスサイズで応戦する四体のゴーストイーター。


激しくぶつかり合う妖気と瘴気。ボス部屋はその衝撃で震える。


ゴーストイーター四体、全てを食らいつくして立っていたのは焔獄狐。


プシュー。


頭に蒸気を纏いながら永久は人間の体に戻った。永久は限界ぎりぎりの体を引きずって解にハイタッチ。


「師匠、後よろしく。閻魔様、この出力を出し続けられるなんてやっぱ凄いわ」


そのまま、解の懐に倒れ込んだ。


すやすやー。


「寝るんかよ」


ジジー。


解は無限収納ファスナーを引き下げて、中のベッドに向けて永久を投げ入れる。


ジジー。


無限収納ファスナーを閉じて、引手を制服のブレザーのポケットにイン。


「さて、大ボス戦だぞ」


黒ローブの男を睨みつける。


「おやおや。ズルいな~、地獄の焔とかゴーストイーターじゃ格違いだよ。まあ、いいか。女狐の力を晒す目的は果たしたし」


黒ローブの男はフードを後ろに下げる。隠されていた顔があらわになる。


「さてと。如月創きさらぎ そうの影、死霊使ネクロマンサーショウ』だ。我流六気操術がりゅうろくきそうじゅつの力とやら全てを見せてもらおうか」


解と瓜二つの顔が嗤う。


「触れるだけで全てを腐らせる妖刀『鬼神瘴きじんしょう六振ろくふりの一つ。試させていただくよ」


スチャリ。


死霊使ネクロマンサーショウは妖刀、鬼神瘴きじんしょうを抜きはらった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ