死という現実(3)
「問題ないようですね。ではこちらがルームキーになります。」
「ありがとうございます。」
「ルームキーにある3桁の一番左が階層、その後ろ2桁が部屋番号となります。上の階に行くには中央エレベーターか左右にある階段からお上がりください。」
「わかりました。」
直人は受付スタッフからルームキーを受け取り、礼を言うと荷物を持ってエレベーターの方に移動する。紫苑と莉奈、そして奏多は直人の後ろに続いて移動した。
夏休み前に直人が旅行の提案をして、莉奈が決めたのはリゾート施設だった。
通常高校生のみでの宿泊は金銭的にも宿泊施設の条件にしてもかなり厳しいものがあるが、莉奈が選んだこの施設は高校生でも利用ができる場所で、嬉しいことに学割もついているため学生から人気のある宿泊施設としてかなり有名だった。もちろん未成年者のみで利用すると条件がついてくるが、その手続きは専用ホームページから予約と同時に行うことができて、最終的に予約完了のメールが届くと未成年者宿泊同意書がダウンロードできるようになるので、それを印刷して記入したものを当日施設に提出すれば宿泊が可能だった。
「さてと、これでひと段落だな。」
「そうだね。」
3人は部屋に入り荷物を片付けると、とりあえず近くに敷かれている座布団の上に腰を下ろす。
外で吹く風は少し暖かく潮の匂いを運んでくる。
潮の匂いがするのはこの施設の管理する浜辺がすぐ近くにあるからだった。
「ん〜、懐かしい。」
「そうだな。」
「部屋の場所は昔と違うけど、ここから見える海の綺麗さは昔とあんまり変わらない気がするな。」
莉奈と直人の話を隣で聞いていた紫苑は話の内容から2人がこの施設を利用したことがあり、その時の思い出を語っているのだろうと思った。
「最後に来たのは小5、6年くらいだからな。」
「ね、懐かしいな。」
莉奈と直人が思い出に浸ってしまいやることのなくなった紫苑は手を後ろについて天井を見上げる。
思い出に浸らないでくださいとは言えない。思っても口にはしないが、当時その場にいなかった人間...この場でいう紫苑はその話に入りづらい。さらにこの場には3人しかいないので、莉奈と直人が思い出話をしていると紫苑は1人だけ余る。どこかのタイミングで話を振られるか、自分から入って行かない限り話に置いてけぼりにされてしまうのは必然だった。
こっちからその時はどうだったのって話の輪に入ることは難しくない、寧ろそう言った方が置いてけぼりにされないし、その時はそういうことがあったんだと今と昔の違いを楽しめる上に相手も気兼ねなく話続けられるのでお互いに気を使わないで済むのだが、紫苑はそんなことをせず諦めたようにスマホを取り出す。ロックを解除して音楽アプリを立ち上げて、パーカーのポケットからワイヤレスイヤホンの右側だけ取り出すと、それを耳に入れてから音楽を流し始める。
そんな3人を見て奏多はなんとも言えない表情をしていた。友人同士で旅行にくれば少なからず、少しハメを外したい衝動だったり通常とは違う光景に興奮するものだし、高校生ならその時の感情に引っ張られてもう少し騒がしいかと思っていたが、3人はいつも通りだった。いつも通り直人と莉奈は2人で話をして、紫苑は音楽を聞きながら目を瞑っている。
側から見ればあからさまに何かあって、距離を置いていますみたいな状況が目に映っている。雰囲気がそう感じさせるのだ。
旅行中はもう少し違う光景が見られると思っていた奏多は言葉を失っていた。
莉奈と直人はよく2人の世界に入りやすい。
それは生前の時からそうで奏多と紫苑が近くにいてもよく2人で話ていた。
いつも通りのことだが、そのいつも通りにしてしまうと今回みたいな旅行では紫苑はこれからも1人になってしまう。
しょっちゅうなので紫苑もこういった状態になるとは薄々承知の上で、片方の耳にはイヤホンをつけなかったのかもしれないし。むしろ音楽を聴くことにとどまっているのかもしれないが、奏多は流石にこれで一日を終わらせないよなとちょっと心配になりながら3人を見ていた。
あれから少し時間が経ったあと、思い出話に満足した莉奈が、施設が管理している浜辺の方に行こうと提案した。
直人と紫苑は莉奈の言葉に頷くと必要なものを手にして部屋から出て浜辺に向かった。
施設から隣接している階段を使って浜辺に向かうと途中でスタッフに声をかけられた。
「お客様、ちょっといいですか?」
「はい?」
「すみません突然呼び止めてしまって、注意事項の確認をさせてください。飲食はしていただいて問題ないんですけど、お酒類はご遠慮ください。またゴミが出た際には必ず入り口に置いてあるゴミ箱に分別して捨ててください。あと海で泳ぐのは大丈夫ですがサーフィンは禁止になります。あ、それとタバコも禁止になります。そのほか何かあれば気軽に近くのスタッフに声をかけてくださいね。それでは規則を守って楽しんでください。」
スタッフからの注意事項を聞くと素直に頷き、再び浜辺の方に向かって歩き出す。
「学生さんかな、男一人と女二人か...うらやま。それに比べて俺はこんなところでアルバイトかよ。ちくしょう...。」
3人がある程度進むとスタッフの口から嫉妬の声が漏れたが、奏多は聞こえないふりをして3人の後を追った。
砂の上を歩いて、空いている箇所を見つけるとそこにレジャーシートを敷き、隅に錘代わりのペットボトルや荷物を置いて風で飛ばないようにする。
濡れたくなかった紫苑はシートの上で待ってると言うと、莉奈と直人は波打ち際まで移動した。
「つめた〜い。」
「そうだな。」
莉奈と直人は靴を脱ぐと裸足で海水に触れて、たまに海水を蹴ってはしゃいでいた。はしゃいでいるのは莉奈で直人は彼女の機嫌に合わせているといった感じだが、紫苑はそれをシートに座ったまま眺めていた。
友人の遊ぶ姿を潮風に靡く自分の髪を時折整えたりしながら、スマホのカメラで収めている。奏多はそんな紫苑の隣に座って一緒に莉奈と直人を見ていた。
水をかけ合って笑っている莉奈と直人とは違い紫苑はとても静かだった。ただ写真を撮っている彼女の表情はとても優しいもので、彼女なりに楽しめていそうで、よかったと奏多は思った。
どうしても、恋人関係の2人と温度差はあるが、本人が満足しているのならそれはそれでいいのだろう。
周りにいる家族も海水に触れたり、学生っぽい人たちはシートの上でお菓子を食べながら笑い合っているので、特別こちらを気にしたりはないだろう。
奏多はシートに寝転がって潮風にあたりながら写真を撮っている紫苑を見たり、はしゃいでいる2人のことを眺めたりして時間を潰していた。
「そういえば、あん時もここら辺で遊んだな……。」
なんて独り言を少々こぼしたときに、さっきの2人みたいに自分も当時のことを思い出して思い出に浸りかけたことを反省した。
紫苑のことを見たり、普通に話しかけそうになって頭を振ったりなど、適当に時間を潰していると満足したのかこちらに戻ってくる2人の姿があった。
「ふぅ、楽しかった。」
「久しぶりにはしゃいだ気がするな。」
「ごめんね、結構かけちゃった。」
「別にいいさ、これだけ暖ければそのうち乾くし、予備の服も多めに持ってきているからな。場合によってはそっちに着替えればいい。」
莉奈と直人がシートの近くにくると紫苑は一度スマホをポケットにしまう。
「おかえり。」
「ただいま、紫苑。」
莉奈はビーサンを脱ぐとそのまま紫苑の隣に座り、直人はビーサンを脱いでシートの上に寝転んでしまった。
紫苑は少し直人に不満そうな顔を向けたあと、何事もなかったように前に向き直ってしまった。
奏多は直人が寝転んできたので起き上がるとシートの端の方に座り直した。せっかくゆっくりしていたがいくら幽霊といえどこう言う時は生きている時の癖が抜けきれなかった。
「紫苑は海に触れなくてよかったの?気持ちいよ。」
「あまり濡れたくないからいい。....それに日焼けしたら痛いし。」
「ん〜でもせっかくの海だよ。」
「潮風にあったてるから海は感じているわよ。」
体育座りをしている紫苑は海を見ながら莉奈の質問に答えていた。
「ちょっと勿体無い気がするけど紫苑がそれでいいならいいのかな。」
「いいんじゃ無いのか?本人がそう言ってるんだし。」
莉奈は拗ねた子供もみたいな顔をしながら紫苑を見て言うと直人が空を見ながら返答した。
会話が微妙に弾まず、周りではしゃぐ人たちの声と波が寄せて引く音が耳にずっと響いている。
こうなってくると落ち着きがなくなるのは莉奈だった。
「あ、そうだ。なお、ちょっといい?」なんて言って立ち上がると、「どうした?」と言いながら莉奈を見る直人。
「そこにあるバケツとって。」
直人は莉奈に言われた通りバケツを手に取るとそれを莉奈に渡した。
莉奈はバケツを受け取るとガサゴソとバケツの中身を漁っていく。
そして中から棒を取り出すとまたビーサンを履いて砂の上に立った。
なにをするのかを見ていると莉奈は棒を使って砂の上に線を描き始めた。
たまにシートの方に戻ってきてはバケツの中から型とビー玉を取り出してまた絵の方に戻って行った。
しばらくそれを繰り返していると「ふぅ。」と言いながら腕で額を拭って満足そうな顔をしていた。
「できたよ。」
そんなことを言いながら手で招いているので、紫苑は立ち上がると莉奈の横に移動する。
「昔来た時よりも短い時間でかけたし、バランスもそれなりに取れてると思うんだけどどうかな?」
そこに書かれていたのは城と魚の絵だった。ところどころ盛り上がっていて少しだけ立体アートになっているそれは、ビー玉が太陽の光を反射して輝いていた。
奏多は気になって2人の近くに行き絵を見る。
「懐かしいな、確かあの時は背がこのくらいでこういう角度で写真を撮ったんだよな。」
奏多は当時の状態を頭に浮かべながら指でフレームを作ってその中に収めていく。
カメラがないのでしっかりと焼き付けるようにして絵を見る。
「よかったら写真を撮ってくれないかな?」
莉奈はそう言いながら紫苑にお願いをして自分は絵の隣に座った。
紫苑は頼まれた通り莉奈をカメラに収めていく。そうすると奏多と似たような体制になった。
シャッターを何回か押すと、確認のため莉奈に見せる。
「わぁ、これ一番いいんじゃない?」
「そう?じゃあ後で送っておく。」
「ありがとう。ねぇ紫苑、撮っている姿が奏多みたいだったよ。」
「そう?」
「うん。」
紫苑は莉奈のスマホに写真を転送しながら少しだけはにかんだ。
莉奈はそんな紫苑から送られてきた写真を見ると、少し不思議そうな顔をしてた。
「それにしてもこの写真なんか見たことあるんだよね。」
莉奈がそんなことを言うので奏多は後ろから紫苑のスマホに映った写真を見る。
「……。」
奏多はその写真を見ると、ただ息を自然に吐くようにして黙った。
「どこで見たのかな....。」
「そりゃ見たことあるだろ、俺の部屋のボードに飾ってあるんだからよ。」
奏多の反応に気づくわけもなく紫苑と莉奈は写真をどこで見たのかを思い出そうとしていたが、奏多は聞こえていないことをいいことに答えをあっさりと口にした。
元々物寂しい見た目の奏多の部屋だが、そんな部屋に置かれている勉強机の上にはコルク版が置いてあり、そこには写真が複数枚飾ってあった。
その中の1枚が、莉奈が撮った写真と物凄く酷似していたのだ。
なので莉奈が言うどこかで見たことあるというのは奏多の部屋で見たことを指しており、それが記憶上にあるため見たことがあると感じられたのだ。
奏多は首を傾げている2人の後ろでやれやれと首を振ると、莉奈の描いた絵を再び見始めた。
幼い頃、莉奈と直人の両親がどうしても外せない仕事の用事で家を空けることになってしまったことがあった。2人の両親は共働きということ、祖父母は遠方に住んでいるということもあり、幼馴染である奏多の家で預かることがなん度かあった。それが小学校低学年の夏休みというタイミングで運悪く重なってしまい思い出を作りたい、遊びたいという気持ちが多い年頃の2人はかなり気が落ち込んでいた。そんな時、奏多の両親がこの施設に連れてきたことがあった。
あの時も、大体いまと同じ夕暮れの少しオレンジがかった空の下で莉奈が絵を描いてそれを直人が見守り、奏多が写真を撮ったのだ。その時撮った写真が、奏多の部屋に飾ってある写真の内容だった。
写真の内容をおもいだしていると、「さてと、そろそろ戻ろっか。」と莉奈が言った。
どこで見たのかの話は結局解決していないみたいだが、莉奈は「そのうち思い出すでしょ。」と諦めた顔をしていた。
紫苑はスマホをしまうと自分たちが使用したスペースの片付け始める。砂の上に書かれた絵を消しながらビー玉を回収している莉奈と紫苑、シートの上で荷物をまとめている直人。
その間、奏多は水平線をただぼーっと眺めていた。本来であればこの夏は彼女と出かける予定を立てていたがそれは叶わずに終わってしまった。出かける予定として調整してもらっていた日にはテーマパークへ連れて行く予定だった。そのためのチケットも買っていたし、テーマパーク以外にもデートの予定があった。
しかし、どれも叶わないものになってしまった。
紫苑のためにと思って計画していたことだがそれが叶えられないことに悔しさと怒りがでてくる。
今になって、怒りが湧いてきたのは夏の暑さにやられただけとは言い切れないだろう。
奏多がそんな気持ちになっていると「行くぞ。」と直人が言った。
奏多が振り返るともうすでに片付けは終わっていて部屋に戻る準備ができていた。
最後に忘れ物などがないか最終確認をすると歩き出す。
「ん〜、はぁ……。楽しかったー。」
「そうだな、俺もいい気分転換になったよ。」
そんな話をしながら前を歩く莉奈と直人。やはりこう言う時も2人の間で会話をしていた。
紫苑はただ静かにその後ろを歩いていた。彼女の視線の先には莉奈や直人、他のカップルの方に寄せられている気がした。
「紫苑はどうだった?楽しめた?」
「そうね。新鮮な気持ちになれたと思うわ。」
後ろを振り返って聞いてきた莉奈の問いに、紫苑は涼しい顔で答える紫苑。
莉奈は紫苑の答えを聞くと「よかった。」と言ってまた前を向いてしまった。だから紫苑の顔が少しだけ暗かったことに莉奈は気づかなかっただろう。
紫苑は部屋に戻ってくると座布団を枕がわりにして寝転んでいた。
莉奈と直人は風呂に行くと言って大浴場へと行ってしまった。紫苑はシャワーで良いと言って1人部屋に残ったのだが、2人が部屋を出るなりこうして寝転んでいる。
しかも、パーカーのフードをかぶって耳にイヤホンを入れているため、それ以外の周りの情報を全て遮断しているのは目に見てわかった。
奏多は雑に胡座をかいて紫苑の隣に座り、少し心配そうな顔で見ていた。
彼女がこういう状態になる時は、大抵自分のなかでなにかしらを解決しようとしているときなので、割と普段通りの光景ではあるが、こういう旅行先でも行っているということは現状に納得がいっていないということだろう。
まぁ、考えてみれば答えはすぐ出るものだ。
気分転換に遊ぶという名目で今日から2泊3日の旅行をしているのだが、どちらかというと莉奈と直人のデートについて来ている感があるのだ。
紫苑がとっている態度に問題がなかったかと言われたら否定できない部分はある。
しかし、恋人が揃っている遊び場で気を使わないかと言われたらほとんどの人が気をつかうだろう。仲良く話しているところに口を挟むのは共通の友人であってもためらってしまうことが多いのだから。
さっき浜辺で思った、楽しめているのならいいかと思ったことに少し無責任さを感じてしまった奏多は片手で後頭部あたりを掻くと聞こえていないのは承知の上で紫苑に声をかける。
「紫苑....、お前は優しいすぎるよ。あいつらに文句を言わないで2人の時間を作っているんだからさ。あの空間にいるのは本当は苦しいんじゃないか?。あいつらのペースに合わせて自分のしたいこと我慢してさ。我慢するななんてことは先に死んで置いていった俺が言えたことじゃないけれどさ、もう少し我儘になるのはいいんじゃないか?」
紫苑は当たり前のように動かない。
奏多の声はイヤホンから流れる音に掻き消されてしまっているのかもしれない。
それでも、奏多は紫苑に声をかけ続ける。
「なぁ紫苑。もし明日あいつらと一緒に水族館を周っている途中で嫌になったら、1人で見て周るのも1つの手だと思う。幽霊である俺は紫苑を含め他人に見えてないだろうから水族館に1人で来ている寂しい人の感じはでちまうかもしれないけれど、そっちの方が案外リラックスできたりするかもしれないぜ。まぁ無責任で勝手なことを言ってるのは重々承知だけどよ。せっかくきたなら、気を使わずに楽しんだ方がいいと思ったからさ。」
とりあえず、言いたいことは言ってみた奏多は紫苑の顔を見たが反応はない。とりあえず見守りも兼ねて彼女が動き出すことをゆっくり待つことにした。
「ただいま紫苑。本当に浴場に行かなくてよかったの?」
そんな言葉を言いながら部屋に入って来たのは莉奈だった。
紫苑たちが外から戻って来て30分以上が経っていたが、紫苑は寝転んだままだった。
「紫苑寝てるの?まだシャワーも浴びてないみたいだし、早く浴びちゃった方がいいと思うよ。」
衣服が外から戻った時と変わっていないことに気づいた奈が声をかけたが紫苑は全く動かなかった。
もしかしたら寝てしまっているのかもしれないと奏多は顔を覗き込んだが、変わらず目を瞑っていることと、規則的な呼吸をしていることしかわからないかった。
この状態になってから30分以上が経っているので本当に寝ているんじゃないかと奏多が思ったその時、奈が紫苑の肩を掴んで揺り始めた。
莉奈が何回か揺すると紫苑は流石に体を起こした。
「何?」
「何って、戻ってきた時と同じ服装だけどシャワーは浴びたの?」
「浴びてない。」
「流石に浴びないとベタつくでしょ?気持ち悪くないの?」
紫苑は「そうね。」と言って自分の荷物の中から衣服を取り出してシャワー室へと移動した。
莉奈は紫苑がいなくなるとため息を吐いて自分の荷物のからコスメポーチを取り出すと手洗い場の方に行ってしまう。
奏多は友人との旅行ってこんなもんなのかと少し疑問に思いながらも、今まで自分が見ていた景色と違うことに違和感があり、それが外した絆創膏のノリが上手く剥がれないような歯痒さを感じていた。
そのせいで、奏多は色々良くないことまで思考が回っていることに気がつき、頭を振ると部屋の中でおそらく一番邪魔にならないであろうテレビ台の隅の方に座り、目を瞑った。
誤字脱字あれば教えていただけますと幸いです。




