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君と  作者: おかピー
7/9

上と下


「ふ、ふふ、ささっきふふ、ふ、でゅふふ、ふ」


休み時間が始まった同時、っていうか英語の最後の数分間ぐらいずっと、笑ってる真似さん。


「な、なんだよ」

「ワイはこのまま死ねるかもしれませぬ」

「いや死ぬな」


第一印象とはだんだんと離れていっている真似。

…え、はじめは一人称私だった気がするんだけど。

そんな疑問を感じながらも、真似の笑いは止まらない。


「こっちきてくだせぇ」


と言われたので、言われた方向ーもものいる方へと向かっていく。


「あ、きた」


俺と真似がももを囲うようにして立つ。決していじめではない。すると、ももは真剣な顔で口を開く。


「ねえ、さっき一緒にいたよね?」

「誰と?」

「いや、二宮だよ」

「まあ、いたけど。」

「そそるわぁ」


何がだ。え、もしかしてバレてる?いや、俺、言ってない。うん、絶対誰にも言ってない。真似にはなんかバレたけど、あれは俺が悪かったってだけで、誰にも言ってない、はず。そう思っているとももは少し口角を上げる。


「わかりやすいわ」

「……まじで?」

「まじよ、二宮といるときだけ急に顔赤くなる」


まじか…それは一刻も早くなおさなければならない、流石にまずい、色々と。


「ふふ、まあ、元々有名だからね、隼鷹(はやたか)は。」

「なんそれ、綾鷹みたいな」

「いや、私たちはずっと妄想してるから、ここの学校の中にいる人でずっと。」


えー、まじか。なんでしかもその妄想の人らの中に俺らがいるんだよ。しかもなんでどんぴしゃなんだよ、そんなにわかりやすいか?俺的には平然装えてるつもりなんだけどな…


「隼鷹ね…」


反芻するように呟くと、ももは机をバン、と叩いて席から立ち、


「そう!隼鷹は、まずこういう二つ名を重ねて呼ぶ時には順番があって、基本的にはじめにいう方が左側、上、たち側なんだけど、それが流石に二宮でしょ?そして私と真似の妄想が正しければ君は下、右だからつまりそういうことでしょ。それに、まだ俊とは喋ったことなんてほとんどなかったんだけど、大体12月のもうすぐクリスマスっていうときぐらいで、私はあるシーンをみたんだよ。やばいくらいあのシーンとかはほんとにやばくて私直視できなくて神々が降りてきたとおもったくらいだからね。それに…」


待っていたと言わんばかりに激しく捲し立てる。その後もうんたらかんたらと知らなかった情報で頭がパンクする気がした。その隣でずっと、真似がうんうん、と頷いている。話してる内容が段々とヒートアップしてきて少し恐怖を感じつつも、話を聞く。

かれこれ三分ぐらい経った後、あらかた話を終えたのか、手をぱちんと叩いた。


「そう!最後に知りたいんだけど」

「な、なに?」


思い切り顔を近づけられ少し気後れする。


「俊って、ねこ?」

「…へ?」

「あー知らない?」


いや、知ってる、知ってるけど…


「え、いや、普通に言わないよ?」


あそう、とももは簡単に引く。それにちょっぴり驚く。案外、あっけなく聞くのをやめてくれた。

こういうのってもっと聞いてくるものかと思ってた。めっちゃ聞かれて、聞かれて、詰められるものだと思ってた。思ってたより、優しい人たち。


「まあ、言いたくないんだったら言わせるの良くないし。これは普通に対等に接するための私の中のルールだし。それに、大体わかるしね」

「…あーね?」


うそ、全然優しくはないかも。いや、優しいんだろうけどただ、少し察知能力が高すぎってだけで。


「ふふふ、ふ、普段の態度からでも察すでござる」


もう、ほとんどバレてるじゃん。

「お、おかしいな、な、何を察してるんだろうなー」


もうクソみたいな演技で乗り切るしかない。っていうかバレてるから乗り切るも何もって感じだけど。まあ、直接言うよりかは気づいてもらった方が気が楽なんだけど、とりあえず俺はまだ真似たちは気づいていないってことにしておこう。その方が気持ち的にちょっとだけ安心する。


…まあ、その当の本人たちはずっとニヤニヤしてるんだけどね。


周りを見ると、友達と笑い合っている君がいた。









その友達に少しずるいと思うのは悪いことなのだろうかな。

これからもご愛読のほどお願いいたします!

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