マジ
自室に行って、リュックを開ける。リュックには、それぞれの科目のワークが入っている。理科、社会、国語、数学。英語は、いつも勉強していない。テスト前の残り10分ぐらいで勉強し始めると、大体95点以上取れていたから、英語の勉強というものは、テスト前ではあまりしなかった。
持って帰ったワークを開けてみると、すでに多くの文字で埋めつくされていた。
俺は、今回のテストはガチだ。理由は、前回のテストで少し点数をおとしてしまったからだ。すでに、前回のテストの復習も終えているし、今回のテストでは社会などの暗記科目において、ほとんどの勉強はとうに終えている。
ただ、俺自身心配性なのかどれだけ勉強してもどうしても不安の気持ちが大きくなってしまう。だから、毎日できる限りのことをする。
机に座って、勉強を始める。中学校のテストというのは、大体ワークから出るもので、ワークの内容をしっかりと熟知していれば大幅に点数を落とすことはない。黙々と、まるで作業化のようにワークの問題を解いていく。見た瞬間に問題を把握し、瞬時にノートに回答をかく。
基本的に、テスト勉強はほとんどの二週間前から始める。だけど、今回俺は一か月前から始めている。隙間時間にワークを解いていきながら、したいことをし続けて。
――一時間ほど経った頃、スマホから一つの通知音が鳴った。俺の耳にそれが聞こえた瞬間、スマホを起動し、通知を鳴らしたアプリを確認する。やってきたのは、隼人からのメールだった。
『今からできる?』
何の脈絡もない、この文章。でも、それだけで十分だった。
俺がすぐさま通話を開始して、隼人、翔、そして、朱羅を招待する。朱羅っていうのは、女子なんだけど、性格は活発でショートヘア。
すぐに隼人がはいってきた。
「やっほ」
「どーも」
いつも一週間前からしていること――それは、勉強会だ。こうやって通話をして5時間ぐらい勉強する。と言っても初めの2時間はだべりながらスマホを見たり、ゲームをしたりしながら行っているので本質的には勉強時間は3時間程度。
ただ、俺にとってそこはあまり問題ではない。今日のやる分は通話を始める一時間前に終わらした。だから、もう、大丈夫。…なはず。
チャットが送られてきた。朱羅と、翔からだ。
「あとで入る」
「俺も」
…知ってる。
なんてことない日に、今はただ感謝を。




