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君と  作者: おかピー
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13/17

テスト週間

体育が終わって、その日の終礼。


「えー、みなさん、もうわかってると思いますけど、今日、金曜日なんで、テスト一週間前なので勉強頑張ってくださいね。まあ皆さんはすでに勉強し始めていると思いますけど。100点目指してくださいね」


その一言で教室中がブーイングの嵐となる。


「ああああああ!」「大丈夫、大丈夫、あと一週間あるから」「あと一週間あるから明日までは遊んで大丈夫、大丈夫…?」「テストの前日にオールかー」


反応は多種多様…というよりかは割と一方的に絶望していることが多いんだけど、毎回こんな感じ。

俺は、いつも二週間前からやってるから、そんなに驚きはしない。まあ、今回は違うけど。


「俊、今日から一週間前やし、あれしよ」

「あーやるか」


俺と隼人はにやっと笑う。そう、いつも定期テスト一週間前になると、俺たちはあることをする。


「はあ?俺もするし」


聞いてもいない翔の返事も重なり、複数で行うことが決まる。最も、もとからそうしているのだから対して支障はない。それに、三人寄れば文殊の知恵、だ。しかも、もう一人参加することがすでに確約されている。

そして、今日から一週間、部活がない。俺らの行っている中学校では、テスト一週間前になると、勉強が優先ってことで部活がなくなる。それにくわえて、部活の日は月日を重ねるごとに、教師の働き方改革の名のもとに着実に減り続けている。普段はそれに少しイラついてどうにかしてほしいと思ってしまうが、テスト前のこの習慣は本当に最高だと、心から思う。だってたくさん喋れるのだから。終礼を終えて、机を後ろに運ぶと、俺と同じマンションに住んでいるきっしーと一緒に帰る。クラブがない時は毎日のように一緒に帰っていて、よく三人で帰っている。...もう一人は、今日は一緒に帰らないようなのだけれど。


「あれ、あいつ今日一緒に帰らんの?」

「んー、こーへんのちゃう?さっき他のやつが一緒に帰ろうとしているの見たし。」

「まじかよあいつ」


残念ながら、まじだ。クラブない日はほとんどいつも一緒に帰ってくれるのに、今日は一緒に帰ってくれない。おそらく、今日部活がないということを忘れているのだろう。仕方がない、きっと来週は一緒に帰ってくれるはずだ。

そうやって、俺ときっしー二人で帰った。

帰ってくるときは何気ない、テストの範囲とかの悪口をいいあっていたらあっという間について、エレベーターで別れる。

テスト前のこの瞬間をいつの日か楽しみにしているのかもしれない、とそう思ってしまう。


日付を数えることが、少し怖くなってきた。

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