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【新章開始】社畜辞めました! 忍者始めました! 努力が報われるダンジョンを攻略して充実スローライフを目指します!~ダンジョンのある新しい生活!~  作者: 3104
六章 章タイトルはおいおいで!

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確実な一歩で壊れゆく日常に備えよう!

 スムージーに回復効果を付与して【食材収納】へ入れられるかを試した。

 結果は成功。


 食材だから入って当然!

 と考えてもいい。


 医食同源。

 医と食はもともと似ているのだ。


 【食品収納】のほうが【忍具収納】より高性能……というわけではない。

 【忍具収納】さんが頑固すぎるせいじゃあないと断言する!


 食品というカテゴリが忍具よりも概念が広いんだ。

 性能差ではなく専門分野が違うだけ。


 でもそれだけじゃあないと俺は思う。

 これは、リンが俺を無条件に信じてくれた結果だ。

 良くも悪くも、リンは俺を全面的に信じてくれるからな!


 収納に薬を入れられないと刷り込んだのは俺だ。

 そして、薬を入れられると信じさせたのも俺。


 食べものと認識されるスムージーなら、

 冷蔵庫にスーパーで買ってきた食材を入れるように気軽に、当たり前のように収納できる!


 そもそもリンは前から特殊効果の付いた食材を収納していた。

 【火耐性】の卵料理とかね。

 特殊効果が付与されていようが、収納は可能なのだ。


 そんなことを考えているところに、リンが声をかけてきた。


「そう言えばゼンジさん。

 スキル付与はすごーく便利でしたね!」

「ああ、そうだな。

 まだまだ調べることや組み合わせを研究したいと思っている」


「ということは、新しいスキルはまだ試さないんですねー?」

「そうだ。

 一日二日で把握できるスキルじゃないからな。

 じっくり取り組むさ」


「そうなんですねー。

 急ぐことはないと思います!

 私も一緒にお手伝いしますね!」


 ほほ笑むリンに笑い返す。


「ああ、ありがとう。

 検証は続けるが、特級忍術のスキルを一つ取得しておこうと思う」

「スキルポイントを使うんですねー。

 選ぶのは中継ですか?

 それとも分身数増加ですかー?」


「分身数増加を選ぶつもりだ。

 自律分身を増やせば付与の検証が(はかど)るからな。

 経験値や熟練度を稼ぐにも効率がいい!」


「いいですねー!

 私も賛成ですっ!」

「では、取得するぞ!」


 俺はスキルウィンドウを開いて【分身の術:分身数増加】を選択。

 迷いなく指を振り下ろして確定させる。


 これで自律分身を使った検証が倍速で進むぞ!


 そこへトウコが帰ってくる。


「ただまーっ!

 んじゃさっそく行くっスか?」

「今日もワニ養殖の仕込みだ。

 柵を増設して、ウサギを追い込むぞ!」


「最近こればっかりっスねー!

 まあ、ずっと検証しているよりは楽しいっス!」

「俺は分身で検証しながら作業するけどな!」

「頑張りましょう!」


 俺たちはいつも通り、ダンジョンでの作業に取り掛かる。

 派手ではないが、少しずつ進歩していく毎日。


 トウコは地味だと文句を言うこともあるが、こんな日々が俺は好きだ。

 新しいスキルを試し、疑問を解消し、分かったことを活かす。


 そんなことが性に合っている。

 リンとトウコと二人でダンジョン食材を料理して食卓を囲む。

 なんて事のない毎日。


 幸せは、あとになって気づくと人は言う。

 でも俺は目の前にある幸せを見落とさない。


 リンが俺に向けてくれる真摯で切実な気持ち。

 隠されても重すぎても、俺はそれを見過ごさない。

 絶大な信頼と期待のまなざし。

 できる限り拾い上げ、受け止めてやりたい。


 トウコはいつでも危なっかしく、目を離すことができない。

 ふざけた態度の蔭に隠した不安を俺は知っている。

 誰もが見捨てても、俺はトウコを見捨てない。

 どこまでも見守ってやりたいと思う。


 些細な出来事を共に考え、くだらないことで笑い合う。

 そんな日々がずっと続けばいいと、俺は思っている。


 今日という日は今この時しか味わえない。

 だから、やるべきことをやる。

 できることを積み重ねる。


 過ぎてしまえば、もう昨日だ。

 二度と変えることはできない。

 その日に帰ることは二度とない。


 平和な明日が来る保証がないことを、俺はよく知っている。

 日常は簡単に崩れ去る。


 そのときになって悔いても、もう遅い。

 あの時ああすればよかったと考えても間に合わない。

 そうならないよう、俺は今を生きていく。


 地味でも退屈でもいい。

 必死になってがむしゃらにやるばかりが正解ではない。


 細かいことを調べ、楽しみながら暮らす。

 無理をせず、安全第一で進む。

 俺は俺のやり方で、来るべき未来に備えている。


 だから俺は後悔をするつもりはない。

 いつでも全力で、確実な一歩を進むのだ!

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― 新着の感想 ―
忍具収納「そもそも、薬は忍具じゃねぇですし。飢渇丸は携帯食でしょう。」
終わるのかと思った
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