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【新章開始】社畜辞めました! 忍者始めました! 努力が報われるダンジョンを攻略して充実スローライフを目指します!~ダンジョンのある新しい生活!~  作者: 3104
五章 本業は公儀隠密で!

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滝壺に眠る秘宝を探れ!?

 俺は再び意識を集中して【水探知】【岩石探知】の能力を滝壺へと向ける。

 滝壺の奥は激しい水泡が混じっていて不鮮明だ。


 熱水に手をつけたくないので、水を蛇状に操って滝に触れさせる。

 押し流されないように水は硬化する。

 硬化した水と滝が接触した状態……俺が触れた状態になる。


 先ほどより鮮明に滝壺の様子がわかる。


 渦巻く膨大な水の量。

 激しい勢いと複雑な水流。

 その中に、不自然な形が感じられる。


 水を押しのけるように存在する、硬質で人工的な四角い形。

 これは箱だ。

 当然、宝箱だ。


 邪魔をするのは大量の熱水。

 絶えず流れ落ちる滝の水量は多く、重い。


 スキルレベルを上げた【操水】は湯舟くらいの分量なら一度に操れるが……。

 滝には流れ落ちる勢いもある。

 重力も敵に回っているのだ。


 湯の温度も問題だ。

 触れれば火傷を負うほどの温度。


 熱水晶のせいで、流れる水は熱湯に近い。


「【防水(ぼーすい)】を取って飛び込めばいいんじゃないっスか?」

「濡れない効果で、水が避けることを期待するのか?

 ふーむ……防水といっても、どの程度の効果かにもよるな。

 これまでの経験からして、水をはじく程度の効果だと思うぞ」


 体の周囲の水すべてを押しのけるようなパワーはないはず。


「ケチ臭いスキルっスねー」

「いつものことだろ。

 スキルレベルを上げれば、やりたいことができるんだろうけどな。

 レベル一じゃムリだ」


 【防水】はスキルポイントを使ってまで取りたいスキルじゃない。

 【検証者】の枠も【水圧】と【操風】で埋まっている。

 まだ外したくないしなぁ……。


「んじゃ、【水中行動(すいちゅーこーどー)】っスか?」

「この滝が熱湯じゃなければ、それでいけたかもな。

 熱さは防げないから、大ヤケドしちまうわ」


 使い道が限られそうなスキルだが、こういう場面では役に立つのかもしれない。


「今あるスキルでやりくりするとなると……【水圧】かな」

「水圧でどーやるんスか?」


「いつもは圧力をかけるほうに使っているんだが、下げるほうに使うんだ。

 減圧(げんあつ)だよ!」

「んー?

 圧力を下げるとどうなるんスか?」


「水の重さは圧力そのものじゃないけど……。

 かなり拡大解釈すれば水圧と言えなくもない」

「よくわからないけど、言えなくもないっス!」


 水圧は深さに応じて高まる。

 上に乗る水が増えるからだ。


 流れ落ちる水の重さだって水圧といえる。

 これを減じる方向に【水圧】の効果を使う。


 水の圧を減らして軽くする。

 そこを【操水】で押し上げる。

 二つの力を操れば……!


「まあ、やってみるさ!

 【操水】プラス【水圧】!」


 よし、さっきよりずっと軽い!

 いける!


 この感覚を忘れないうちに一気にやるぞ!

 こういうのは勢いが大切だ!


 滝壺の水を押しのけ、さらに上から降りかかる滝の水を押しのけ、押しとどめる。

 ぽっかりと空いた水の穴に飛び込む。


 水底へ着地。

 思ったよりも深い!


 宝箱を視認。

 罠はないと思うが、分身で開ける。


 水を支えるのはそろそろ限界だ!

 宝箱の中身をつかみ取り、底を蹴って壁面へ!


 この高さはジャンプでは登れない。

 だが俺には平地も同然!


 【壁走りの術】で壁を駆け上がり、滝壺を脱出。

 かといって滝を登ることはできない。


 水の流れる先、下流側から飛び出し、空を蹴って川べりに着地する。

 背後で分かたれていた湯が閉じる。


 トウコが興奮した面持ちで言う。


「おおーっ!

 間一髪だったっスね!」

「なーに、まだ余裕はあったぞ!」


 ほんのちょっと、あと数秒の余裕だけど!

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― 新着の感想 ―
水魔法でいえば【ディグリーズウォータープレッシャー】だね(笑) 化学的には、空気は圧力を掛けると放熱しながら収縮して、圧力を掛け続けると空気の成分毎に液化、固化していくけど、水魔法や忍法は違うのかな?
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