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【新章開始】社畜辞めました! 忍者始めました! 努力が報われるダンジョンを攻略して充実スローライフを目指します!~ダンジョンのある新しい生活!~  作者: 3104
五章 本業は公儀隠密で!

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工夫の余地はどこまでも!?

 ふう、ギリギリだが滝壺から脱出できた。

 ギリギリといっても、バクチで動いたわけじゃない。


 仮に失敗しても、溺死したりはしなかったろう。

 水忍法を使えば浮上できるからな。

 火傷せず無傷で脱出する限界が近かっただけだ。


「で、お宝はなんだったんスか!?」


 俺は手を開く。

 滝壺の底から掴み取ってきたのは……。


「熱水晶だな。

 さっきの宝箱から出たものより、少し大きいか」

「ちょっとマシくらいっスねー」


 やや質のいい熱水晶と言ったところか。

 まあ、悪くない戦利品だ。


 熱水晶は色々便利そうだからな。

 手榴弾は強そうだし、いくつあっても困らない。


 自律分身も、こうした品を持てば戦術の幅が広がる。



 休憩を済ませ、自律分身を出して帰路を進む。

 帰りも地図(マップ)埋めを続けたおかげで、未踏破部分はなくなった。


 その過程で幾度かの戦闘を乗り越えた。


 放水グローブは違和感なく使えている。


 水袋の容量には物足りなさを感じた。

 だがまあ、これは許容範囲だ。

 一度の戦闘で使う量としては足りている。


 量が多ければいいってものでもない。

 重すぎると近接戦闘の邪魔になってしまうからだ。

 重心の問題もあるし、単純にタンク容量を増やすのは難しい。


 とはいえ工夫の余地はある。

 水袋を全身に分散させるとか……。


 ふーむ。

 手袋だけじゃなく、スーツそのものに組み込んで……。

 うん。

 工夫すればもうちょっといけそうだな。



 今回は吸着トカゲ(ファンデルワールス力)手袋の実地試験をするチャンスはなかった。

 トウコに使わせると射撃に支障が出てしまう。

 今日はリンがいないから、トウコの火力を落とすわけにはいかなかった。


 まあ、低階層や拠点でも試せるからこれはいい。



「――ファストスラッシュ!」


 刃が走り、ゴブリンチームの最後の一匹を仕留める。


「いまのがラスいち(最後の一匹)っスね!

 おつっス!」


<熟練度が一定値に達しました。スキルレベルが上がりました!>

<【ファストスラッシュ】 3→4>


「おっ!

 ファストスラッシュが熟練度で上がったぞ!」

「おめっス!」

「おお、いいな!」と自律分身。


 俺のメイン攻撃スキルの一角!

 いつでも頼れるファストスラッシュさんがパワーアップしたぞ!


 これまでスキルポイントはほとんどつぎ込んでいない。


 熟練度での自力成長ばかりですまないね!

 それだけ頼りにしているってことで!


「トウコ、冷却くノ一装束はどうだった?」

「涼しかったっスよ!

 さすがにもう温いっスねー。

 あと気になるのは……中身がイマイチなとこっス!」


「ん?

 どこがイマイチなんだ?」


 中身は氷水だ。

 どこか、改善すべき部分があったか?


「味っスよ、味!

 次はジュースを入れてくるっス!」

「おいおい!

 ジュースなんか入れたら掃除が面倒だぞ!」


 ハイドレーションに入れるのは水だけにすべきだ。

 糖分がチューブ内に入ると雑菌が繁殖しやすくなってしまう。


 使ったあとよく洗わなきゃいけない。

 掃除キットも買ってある。

 細いチューブ内を洗うワイヤーブラシや、袋を広げて乾燥させるハンガーなどだ。


 チューブやパックを洗うのは面倒そうだ。


「そこは店長にお願いするっス!

 忍法でパパーっと!」

「調子のいいことを……」と自律分身。


「まあ、水忍法で洗えば簡単だけどな。

 でも入れるのが水ってところは譲れんぞ。

 そうじゃないと、いざというとき俺が操れないからな」


 トウコが背負った水は【水探知】で感じ取ることができる。

 視界の外にいても、だいたいの位置が把握できるのだ。


 触れていないうえに袋に入っているから、ぼんやりとしか感じられない。

 それでも位置が分かるのは、かなりのメリットがある。


「えーっ!」

「味が欲しいだけなら、スポーツドリンク味の飴を作ってやるよ。

 口に含んで水を飲めば、それらしくなるだろ!」


 濃い味をつけておけばいい。

 熱中症や塩分不足を補う飴やタブレットなら、薬の範疇(はんちゅう)だ。

 【薬術】で作れる。

 わざわざ作らなくても買ってくればいいし。


「まー、それならいいっスね!」

「ご満足いただけたようで、どーも」


 まあ、作るものが一つ増えたが、大した手間でもないだろう。


 二十階層への階段が見えてきた。

 今日の実地検証はこれで終わり。


 放水グローブも冷却くノ一装束も試験結果は良好!

 破砕手榴弾(フラググレネード)も作れるようになった。

 材料の熱水晶も入手経路が増えた。


 今回の成果はバッチリ大成功だ!

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― 新着の感想 ―
駄菓子屋にある、粉末のソーダとか持っておけばいいのでは?(忍法でタブレット状に加工すれば、兵糧丸代わりになるのだし。) カロリー○イトを加工するとか。
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