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【新章開始】社畜辞めました! 忍者始めました! 努力が報われるダンジョンを攻略して充実スローライフを目指します!~ダンジョンのある新しい生活!~  作者: 3104
五章 本業は公儀隠密で!

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日課は権利! 少年老い易く、忍道成り難し!

「二十一階層の地図埋めはほぼ終わったな!」

「宝箱が一つあっただけっスねー。

 渋い階層っス!」


 今は二十二階層へ続く滝裏の階段を目指している。

 自律分身の効果時間が切れたのでトウコと二人きりだ。

 一度、スキルのクールダウン時間を置くために休憩しようと考えている。

 帰りは自律分身を出してからにするつもりだ。


「あとは隠し部屋や隠し宝箱だけど……。

 今のところは見つからないな」


「壁にローリングしながら進むっス!」

「やめろ、ケガするわ!」


 俺とトウコは熱水が流れる川沿いに歩いている。

 その川底や岩壁の隙間をじっくり調べながら進んでいるのだ。


 ときおり岩壁に火トカゲが見つかる。

 たいていはトウコの【チャージショット】でぶち抜く。

 当たり所が悪くて生き延びた場合は俺が水矢を放ってトドメ。


 進行速度は遅くなるが【濃霧】による索敵網のおかげで安全だ。



「なんもなかったっスねー」

「隠し宝箱はレアだからな。

 そうそうあるもんじゃない」


 足場のない水路の先とか、水中とか、普通なら行かない場所に隠されている。

 隠された宝箱には多少質のいいものが入っている。


 劇的に強力なアイテムがあるわけじゃあない。

 そこは俺のダンジョンらしい渋さといえよう。


 だが毎日必ず手に入る、というのが利点だ。

 俺のダンジョンでは、宝箱は毎日復活する。

 だから一度見つけてしまえば何度でも取れる。

 これは嬉しい仕様である。


 回収のために回るのは面倒だが、その努力は必ず報われる。

 手間を惜しまずコツコツやっているのだ。

 日課が増えていくわけだが……。


 うーん。

 体がもう一つあったらいいのにな。

 いや、既に自律分身がいるけどさ。


 【自律分身の術】を成長させる手もあるが……。

 たぶん、スキルレベルを上げても効果時間が伸びる方向性なんだよなぁ。


 二体目を出せれば便利なんだが。

 贅沢すぎるかね?



 トウコが感心したように言う。


「しっかし店長はマメっスねえ。

 あたしは日課の周回なんてやってられないっス!」


 トウコの冷蔵庫ダンジョンは最低限の間引きしかしていない。

 毎日挑むのは心理的負担が重いんだよ、あそこは。


「まあ、俺だって毎日はやってない。

 日課ってのは、やらなきゃいけない義務じゃなくて、挑戦できる権利なんだ。

 やりたいときだけやればいい!」

「おっ、名言っスね店長!」


 トウコやリンがいないとき、気が向けばやるくらいだ。

 検証やクラフトをする日は宝箱周回に手が回らないこともある。


 本格的な攻略をする日はそっちに集中しているし。

 今日みたいな、装備の実地試験や地図埋めをする日もある。


「俺にヒマな日なんて一日もない。

 時間は有限で、やりたいことはたくさんある。

 無駄に過ごす時間なんてないんだ。

 少年老い易く学成り難し、ってやつさ」


 俺もすでに少年とは言えない年だ。

 学業や仕事はさておくとして、忍者道にしろ道半ばである。

 ダンジョン攻略にしろクラフトにしろ、学ぶべきことはたくさんある。


 トウコがうんうんとうなずく。


「インコ―矢のごとしっスね!」

「そうそう。

 淫行(いんこう)していると月日が経つのが早く感じる……。

 ……って、違うだろ!

 光陰(こういん)だよ、光陰!」


 俺はうなずきかけてからツッコむ。


 光陰とは光と影、太陽と月であり昼と夜のことだ。

 年月は矢のように過ぎる。

 一寸の光陰軽んずべからず、というわけ。


「お、滝が見えてきたな」

「そーいえば、ここの滝には隠し宝箱がありそうっスねー」


 滝の裏に階段が隠されている……と言えるが、ふむ。


「そう言われてみれば階段を見つけて満足していたな。

 もうちょいじっくり調べてみるか」

「リョーカイっス!

 お宝探検隊、出動っス!」


 トウコがビシッと敬礼のポーズを取った。

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― 新着の感想 ―
宝箱が毎日ログインボーナス(笑) 光陰矢の如しでエロボケするとは(笑) 早いんかい!(自慰が日課な某TS異世界転生者Rちゃん) 滝の裏から“白いワニ”が? 「締め切りが…原稿が…落ちる…」
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