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【新章開始】社畜辞めました! 忍者始めました! 努力が報われるダンジョンを攻略して充実スローライフを目指します!~ダンジョンのある新しい生活!~  作者: 3104
五章 本業は公儀隠密で!

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熱グレネードは一石四倒で!

 二十一階層は相変わらずの暑さだ。


「あづー!

 でも、新装備のおかげで背中は涼しいっス!」

「ザック越しでも、まあまあ冷たいな」と自律分身。

「そりゃよかった」


 思えば俺だけ、氷水を背負っていない。

 水忍法は水の状態で持っていないと使えないからな。


 暑い……。

 マフラーを湿らせて……濃霧!


 ふう、涼しい。

 実用的なマフラーになったな!


「さて、今日は地図埋めをしよう。

 いつもとは違うルートを進むぞ」と俺。

「おう、地図は俺に任せてくれ」と自律分身。


 雑用はお任せだ!


「んじゃ、あたしはいつも通り撃ちまくるっス!」


 トウコは火力担当!

 でも今日は先に進むことが目的ではない。

 持ってきた品をトウコに手渡す。


「それもいいが、今回はこれを使ってくれ。

 赤ゴブリンの熱手榴弾と、槍だ」

「おおーっ!

 グレネードっスね!」


「どんなものか試して感想を聞かせてくれ。

 わかってるだろうが……ちゃんと遠くに投げるんだぞ?」


 トウコがやれやれと首を振る。


「わーってるっスよ!

 新兵じゃあるまいし、大丈夫っス!」


 トウコは古参の兵士なのか。

 違うだろ。


 銃は使えても、投擲は別の技術だ。

 【投擲】スキルも持っていないしな。


 まあ、ツッコまないでおく。

 戦闘には慣れているし、問題ないだろう」


「グレなら、ゲームでいつも投げてるっス!」

「ゲームじゃねえか!

 まず、石か何かで練習しないか?」


 ゲームで慣れているだけとか……。

 爆発物をゲームの経験で語るな!

 危ないだろ!


 トウコが気楽な様子で言う。


「大丈夫っスよー。

 火炎瓶とか投げてるじゃないっスか!」


 ふむ。

 危険物を投げた経験は十分と言えるか。

 心配しすぎたかな。


「……まあ、そうだな。

 じゃ、使うタイミングはトウコに任せるぞ」


 手渡したのは熱手榴弾二発、槍一本だ。


「あ、槍は邪魔なんでいらないっス!」


 トウコが槍をつき返してくる。


「わがままかよ!」と俺。

「なら、俺が使わせてもらうよ」と自律分身。


 たしかに自律分身なら槍を使いこなせる。

 投擲に不安はない。

 スキルを使えない自律分身だが、強力な装備があれば火力不足が補える。

 戦術の幅が広がるな。


「今日は俺が先頭に立って索敵するぞ。

 少し離れてついてきてくれ。

 敵を見つけたら霧を動かして合図する。

 まずは手榴弾を試してくれ」


 トウコがぐっと親指を立てる。


「リョーカイっス!」

「おう!」と自律分身。


 さて、作戦はオーケー。


 まず、霧を前方に出す。

 これは【水探知】による索敵網だ。

 【岩石探知】のナイフを身につけているので、火トカゲも発見できる。


 さらに自分の数歩前を分身に歩かせる。

 これで敵からは身を隠しつつ安全に進める。


「……トカゲがいたぞ!」


 声を出してもトカゲは身を潜めたまま動かない。

 隠密タイプはこういうところが弱点だな。



 俺は静かに後ろに下がる。

 霧を操り、円の形を形成。

 トカゲの位置を指し示すマーカーとする。


 俺は爆発に巻き込まれないように十分な距離を取ったところで、手で合図を送る。


 するとすぐに、闇を切り裂いて銃弾が飛ぶ。


「チャージショットっ!」


 強力な一撃がトカゲを撃ち抜き、塵に変える。

 俺は思わずツッコもうと振り返る。


 しかしすでに自律分身がツッコんでいた。


「おいっ!

 手榴弾を検証するんだろ!」と自律分身。

「あっ、そーだったっス!」


 ぺろりと舌を出すトウコ。

 さすがトウコ。

 作戦を聞いてない!


 まあ、別にいいだろう。

 検証は次の敵でかまわない。


 次に現れたのは赤ゴブリンの団体だ。

 先ほどと同様、霧で合図。

 すかさず、トウコが手榴弾を投げ込む。


「グレネードっス!」

「お、うまいな!」と自律分身。


 ちょうど四匹のゴブリンの中間あたりだ。


 赤ゴブリンの一匹が、足元に転がり込んだ手榴弾に気づいて首をかしげる。


「ウギ?」


 赤熱した手榴弾が爆発する。

 破裂音を立て、赤い閃光が広がる。


 閃光に包まれたゴブリンたちが瞬く間に燃え上がる。


「アギャー!?」


「おお、全員巻き込んだな!」

「ストライクっス!」


 一発で四匹全員を燃焼に巻き込んだ。

 少し離れた俺の位置に熱は届いていない。


 爆風もほとんどない。

 熱手榴弾の攻撃範囲は狭いようだ。


「アギャギャー!」

「ウギィー!」


 ゴブリン達は床を転げまわり、火を消そうとしている。

 だんだん鎮火してきた。


「火はついたが、倒しきれない感じだな」

「んじゃトドメっス!」


 トウコが拳銃を連射して、倒れたゴブリン達を介錯(かいしゃく)していく。


「よし、戦闘終了だ。

 トウコ、使い勝手はどうだった?」


「悪くないけど、威力がイマイチっスね!

 どうせならミンチにしたかったっス!」


 物騒な!

 だけど、せっかくグレネードを投げるなら一発で仕留めたいよな!

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― 新着の感想 ―
ただの爆発だからだろうなぁ( *¯ ω¯*)…… 手榴弾みたいに破片を飛ばして殺傷力を上げるのが良いのかな?
桃レ○ジャー「いいわね、いくわよ!」(イヤリング型手榴弾を投擲)
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