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【新章開始】社畜辞めました! 忍者始めました! 努力が報われるダンジョンを攻略して充実スローライフを目指します!~ダンジョンのある新しい生活!~  作者: 3104
五章 本業は公儀隠密で!

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完成! 圧力感知式の放水グローブ!

 圧力感知式の放水グローブをイメージして術を発動しようとする。

 しかし、忍具作成君からの反応は鈍い。


 むむ、どうしたんだ?

 なにやら不満そうな様子。


 これは()()じゃないかって?

 いやいや、そんな大層なものじゃない。


 素材は金属や樹脂、ゴムなどを使っている。

 たしかに和風ではないし、忍者テイストからは遠い。


 でも、簡単なパーツの組み合わせだ。

 高度な歯車や電子部品は使っていない。

 電力や動力で動くわけじゃないし。


 なになに?

 (べん)が技術的に高度すぎないかって?


 大丈夫だ。問題ない!


 たしかに近代的な(バルブ)が発展したのは蒸気機関の時代だ。

 しかし基本的な構造は昔から、古代ローマの時点で存在していた。


 安全弁や逃がし(リリーフ)弁は……。

 ムリ?


 うーん。

 たしかにかなり近代の技術かもしれないな。


 昔の忍者だったら、どう工夫するだろう。

 水芸(みずげい)の場合は竹筒や油紙でなんとかしていたらしい。


 水芸の演者は忍者じゃない?

 忍者は芸人を装って旅をしたりしていたし、似たようなものだ。

 水芸だってやったかもしれない。


 忍者はよく、カラクリ仕掛けやトンデモ発明品を作るだろう?

 そういう謎技術で、なんとかなるんじゃないか?


 デカいボンベやタンクを背負った忍者はマンガでよく見るよな。

 現実(リアル)忍者はさておき、創作(ファンタジー)忍者では定番だ。


 水使いや氷使い、あるいは毒使いだ。

 たいていタンクが弱点で、壊されて負けるんだが……。

 おっと、脱線した。


 科学技術がダメなら、こうしたトンデモ発明品の方向でもいいぞ。

 摩訶不思議な理屈で動作する忍法はざらにある。

 創作忍者(NINJA)が使う道具だって忍具に違いない。


 現実的な忍者道具だけに限定されないはずだ!

 忍法はファンタジー!

 忍具は不思議装置!

 可能性は無限大だ、そうだろう!?


 用意した品が科学文明の発明品だというなら、使わなくても構わない!

 そこは任せるので、うまいこと頼む!


 なんなら、ここにある高度な弁を参考にしてもいいぞ!

 手本があるなら簡単だね!


 これを不思議(ファンタジー)忍具として再現すればいい!

 任せたぞ、忍具作成君!


 できる!

 君ならできるぞ!


 期待をこめて待つ。

 お、術が発動する手ごたえアリ!


 材料と魔石が光を放ち始める。

 来た来た!


 そうかそうか、やってくれるか!

 さすが相棒、こころの友よ!


 光が収束し、新たな装備品が完成した!

 圧力感知式の放水グローブだ!


 左手パーツのみで、右手用はない。

 左右非対称になってしまうが、かまうまい。


 右手で刀、左手で水。

 これでいこう!


「じゃあ、さっそく()めてみるか!」


 いそいそと手袋を身につける。

 手袋といっても、籠手のようにある程度の硬さがある。

 あまり柔らかいと水圧で形が崩れてしまうからな。


 サイズは当然、ぴったりだ。

 未来忍者風ボディースーツとの兼ね合いも悪くない。


 背中の水袋から伸びた薄い平型チューブを腕に接続して水を送る。

 チューブは一部露出しているが、邪魔ではない。


 腕をグリグリと動かしてみる。

 よし、大丈夫だ。

 突っ張るところはない。


 水の出口は、手のひらの付け根の手首側にある。

 暗殺用のリストブレードが飛び出しそうな感じだ。


 手の甲側にも出口を作ろうと思ったが、やめておいた。

 複数系統にすると複雑になってしまう。


 そういうのは後でやろう。

 少しずつ機能を足していけばいい。


 まずは動くものを作る!

 そして試す!

 改善はそれからだ!


 さて、さっそく今回の目玉機能を試していこう!


 水圧で弁が働いて水が出る仕組み。

 スイッチ要らずで、ノーハンドでオンオフできるのだ。


 安全弁や逃し弁の応用……になっているはずだ。

 このあたり、細かい部分は忍具作成君に任せたからな。


「さっそく試し撃ちだ!

 【操水】で圧力をかけて……こいっ!」


 チューブに水圧がかかり、緊張が高まる。

 俺は手を壁に向けて構え、狙いを定める。


 一定の圧力を超えたところで、弁が作動!

 水がほとばしり出る!


 圧力をかけたこともあって、悪くない勢いだ!

 これなら放水ノズルなしでも十分だな!


 できるじゃないか、忍具作成君!

 限界に挑戦したな!


 しばらく、これで試してみよう。


 放水グローブを試して問題なければ、全身に水を通してみるのもいい。

 どこからでも水が出せる水芸スーツだ!


 キワモノ路線に近づいている気がする。

 俺は正統派のスタイリッシュ忍者を目指していたはず……。


 ま、まあ大丈夫。

 方向性は間違っていないはずだ!

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― 新着の感想 ―
気合いで行けたか、、、 忍具作成先輩お疲れ様です!
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