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【新章開始】社畜辞めました! 忍者始めました! 努力が報われるダンジョンを攻略して充実スローライフを目指します!~ダンジョンのある新しい生活!~  作者: 3104
五章 本業は公儀隠密で!

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新装備の実地試験! 遠隔クビキリの術!

 転移モノリスを経由して六階層へやってきた。

 迷宮階層だ。


「この階層はひさしぶりですねー」

「リンはそうなるか。

 俺は間引きで来ているから、毎度のことだ」


 クラフトしている合間に、自律分身を送り込んでいる。

 この階層なら自律分身一人でも踏破できる。


 ダブルワークである!

 ちょっと働きすぎかな?


 でも、スキルのクールダウン時間を遊ばせておくのはもったいない。

 やらない手はない。

 使えるものは使わないとね。


 リンがうなずく。


「そうなんですねー。

 ボスクモさんも分身さん一人で倒せちゃうんですか?」


 俺は首を横に振る。


「いや。

 自律分身一人だと、たまに事故って負ける。

 フィードバックが辛いから最近は挑まないな」


 俺も加わって二人でなら、ほぼ間違いないだろうが、万が一が怖い。

 俺のダンジョンでは、負けは死を意味する。


 安全第一で考えると、なかなか踏み込めない。


 それでいいと思っている。

 見えている危険に、わざわざ踏み込むべきではないのだ。


 挑むときは最善の状態で挑むべきだ。


「そうなんですねー。

 じゃあ、今日は倒しちゃいましょう!」


 リンが頼もしい感じ力こぶを作るポーズをとって笑う。

 頼もしさより可愛さが勝る。


 俺も笑い返す。


「そうだな。

 リンがいれば万全だ!」


 火魔法ならクモボスの糸を焼き切れる。

 俺の場合、うっかり粘着糸を食らうと身動きが取れなくて死ぬ恐れがある。


 回避型の俺とは相性悪めなんだよね。

 ま、それも今日までのこと!


 水忍法で解決できるだろう。

 ボス戦が楽しみだ。


 まずは雑魚戦で新装備と水忍法をチェックしていこう。


 リンが通路の先を指差す。


「ゴブリンさんが来ます!」

「んじゃさっそく、新装備の出番だな!」


 通路の角から姿を現したのはゴブリンの一団だ。

 斥候(せっこう)ゴブリンがこちらに気づいて騒いでいる。


「ウギッ!?」

「くらえっ!」


 俺は右手のレバーを握り込む。

 弁が開放され、【操水】と【水圧】によって水が勢いよく流れていく。


 ホースの先端のノズルから細く絞られた水流が迸り出る!


 何かを叫んでいる斥候ゴブリンの口元へ鋭い水流が突き刺さる。

 ガボガボと口中に水を溢れさせ、斥候がのけぞる。


 ただの高圧水流に殺傷力はない。

 窓や外壁の掃除が捗りそうな感じだ。


 だが、水が届けばそれで十分!

 このまま溺れさせても倒せるが、時間が惜しい。


「遠隔クビキリの術!」

「ゴボッ……」


 【操水】で首を締めあげつつ、小さな刃を形成して喉を切り裂く。

 斥候ゴブリンが吐いた血で水が赤く染まる。


 おっと、血が混じったせいで術を操る手ごたえが悪くなってしまった。

 【操水】で血は操れない。

 混じるだけでもノイズになる。


 俺は【操水】を解除してただの水に戻す。


「フガアッ!」


 飛び出してきたのは盾持ちゴブリンだ。

 盾を前に掲げ、タックルをかけようと突っ込んでくる!


 そこへ、リンが火球を放つ。


「えいっ!

 ファイアボールっ!」

「ウガァ!?」


 盾持ちゴブリンが粗末な木の盾でそれを受ける。

 だが盾が燃え上がる。

 そのまま体へと引火して火だるまと化す。


 もだえ苦しむ盾持ちゴブリン。

 その陰から飛び出してきたのは呪術師(シャーマン)ゴブリンだ。


 既に魔法は準備され、杖の先に炎が渦巻いている!

 呪術師ゴブリンが詠唱する。


 いつもなら割り込んで攻撃するか、回避行動を取るところだ。

 しかしあえて見逃し、魔法が放たれるのを待ち受ける。


「……ゴブブァァーゥ!」

「水盾!」


 俺はノズルを拡散モードにしてレバーを絞る。

 ノズルから幅広く散水する。

 そしてその水を硬めて、薄い水の盾を形成。


 盾は火魔法を受け止め、霧散させる。

 よし、うまくいった!


「ゴブッ!?」


 それを見たゴブリンが目を広げて驚き、地団太を踏む。

 コミカルな奴。


 水盾の硬質化を解き、水蛇のように変化させる。

 にょろにょろと這い進んだ水が呪術師ゴブリンに届いたところで――


「【水刃】!」


 足元から突き上げた水槍がゴブリンを貫く。

 最後の一匹、剣士ゴブリンが走り込んでくる。


「ファイアボールっ!」


 しかし、近づく前に火球の餌食となって倒れた。


「こいつで最後か」

「はい、通路の奥も安全です!」


 よし、戦闘終了だ。

 新装備と水忍法だけでも十分に戦えると確認できた!

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― 新着の感想 ―
フィードバックがネックだなぁ 無いと困るけど死ぬ時の記憶の共感は中々難しいなぁ完全に情報として割り切って受け取れるか他の分身の自由度が上がらないとまだ無理か、、、
足元から突き上げた水槍が呪術師ゴブリンの股間に突き刺さり、脳天を貫く… トランシルバニア公国、串刺し卿ことドラクルス卿の処刑方法かな? 呪術師ゴブリンがメスなら、ゼンジはクッコロ忍者と呼ばれる羽目にな…
そういえば、忍具作成で作った物だし収納出来そう 分身に持たせてもいいし継戦能力めちゃ上がったね 分身のレベルも早よ上げて!
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