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【新章開始】社畜辞めました! 忍者始めました! 努力が報われるダンジョンを攻略して充実スローライフを目指します!~ダンジョンのある新しい生活!~  作者: 3104
五章 本業は公儀隠密で!

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秘技! 水圧マッサージ!

 トウコは何かたくらむような顔だ。


店長(てんちょー)、水圧ってマッサージに使えそうじゃないスか?」

「マッサージ?」


 トウコが悪戯っぽく笑いながら、自分の肩を指差す。


「水圧でもみもみするんスよ!」


 なるほど、面白い発想だ。

 圧力をリズミカルに変化させれば、ジェットバスのような効果が得られるか。


「試してみようか。

 肩まで湯に浸かってくれ」


 俺はトウコの周囲に【水圧】を作用させる。


 ただ圧をかけるだけじゃない。

 指圧のように凝り固まった筋肉を的確に捉え、水の圧力という見えない指で揉みほぐすイメージだ。


 強すぎず、弱すぎず。

 心地よい刺激になるように、圧力をかけたり抜いたり、リズミカルに繰り返す。


 もみもみ。


 うーむ。

 何をさせられているんだ、俺は。

 人間マッサージ機じゃないんだぞ。


「あー、そこそこ!

 うへへ、これは極楽っス……!」


 トウコがとろけたような顔で、だらしなく体を弛緩させる。

 肩だけでなく、腰や足も揉んでやろう。


 もみもみ……。

 トウコは満足げに顔をゆるめている。


 わざとらしい口調でトウコがリンに語りかける。


「いやー、これはリン姉も絶対やってもらったほうがいいっス!

 疲れが全部ふっ飛ぶっスよ!」

「う、うん」


 リンがちらり、と俺の顔を見ている。

 非難しているわけではなく、期待のまなざし……。


「リンもやってみるか?」

「はいっ、おねがいしまーす!」


 リンが居住まいを正して、マッサージを待ち受ける。

 トウコがしたり顔で、リンの近くに陣取る。


「普通にやっても面白くないっスよね、店長!

 今こそ全身鎧でマッサージっス!」


 何かたくらんでいると思ったが、これを狙っていたのか!

 完璧な前振りによる自然な流れ!

 俺も自然と乗り気でうなずく。


「おう!」

「ひゃっ!?」


 おっと、素早く湯を動かしすぎたな。

 もっと丁寧に動かそう。


 俺はリンの首元までゆっくりと水を這わせていく。

 水膜で覆って、じわじわと圧力をかける。

 ぎゅっと絞めたり、緩めたり。


 リズミカルに……!


 もみもみ、もみもみ。

 たゆんたゆん。


 そしてその【圧力】を【水探知】で感じる……!


 これはスキルの検証だ。

 水の反発係数や張力、粘性をリアルタイムで観測しているにすぎない。


 やましい気持ちなど……少ししかない!


 なんと素晴らしい……!

 押し返す柔肌(やわはだ)の弾力、いや圧力……!


 俺の内圧も高まってしまうぞ!


 リンが明るい声で言う。


「わあ……!

 あたたかくて、心地よく包まれるみたいで……。

 それに、なんだか水に守られてるみたいで、すごく安心します。

 すごーく、気持ちいいですねー!」


 そんなリンをベストアングルから眺めてご満悦のトウコ。


「うへへ……!

 極楽の眺めっス!」

「うむ……!

 これは新たな境地が見えてきた!」


 って、何をしているんだ俺は!?


 我に返りかけた俺だが、別にやめる理由はなかった。

 それぞれが、違った観点で圧力を楽しんでいる。

 悪いことなど何もない!


 なんて楽しい術なんだ、【水圧】!


 しばらく【検証者】にセットしたままにしておこう!

 これなら熟練度もすぐに貯まるだろう!

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