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【新章開始】社畜辞めました! 忍者始めました! 努力が報われるダンジョンを攻略して充実スローライフを目指します!~ダンジョンのある新しい生活!~  作者: 3104
五章 本業は公儀隠密で!

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水忍法さらなる可能性を模索しよう!

 水忍法を総動員して、気化熱で氷を作れた。

 地味ながら【水圧】はなかなか使えそうだ。


「水圧で他に何ができるんスか?」

「いきなり応用的な使い方をしたけど、本来の【水圧】とはイメージが違うよな。

 例えば、こう使う!」


 俺は【操水】で水を操り、そこに圧力をかけていく。

 先端を尖らせ、そこから水流を発射させる。


 びっ、と音を立てて水が飛ぶ。


「おーっ!?

 水鉄砲っスね!」

「かっこいいですねー!」


 指先に水を生成しての指水鉄砲でも同じことができる。

 この場合、少量の水を飛ばすので細く鋭い水が飛ぶ。


「強めの水鉄砲くらいで、威力はなさそうだ」

「戦闘には使えないっスね」


「【操水】を併用すればもっとパワーが出るぞ」

「ウォーターカッターができるっスね!」


「まあ、野菜くらいは切れるだろうな」

「お野菜を洗ったり、切ったりできますねー!」


「でも水圧カッターで攻撃するより、【水刃】のほうが強いかな。

 水流で押し流したり、固めた水で殴ったほうが速いし」


「【水圧】のスキルレベルを上げたら、もっと強くなりそうっス!

 ウォーターカッターで敵も斬れるはずっス!」


 ずいぶん推すね!?


「もちろん、成長させれば攻撃用のウォーターカッターもできるだろう。

 でも【操水】でも似たことはできるだろうし、優先度は低めかな」


「では、水圧の検証はおしまいですか?」

「いや、まだまだあるぞ!」


 俺は自分の腕に水の膜を纏わせる。

 水の鎧に【水圧】をかけ、内側へ圧縮して密度を増す。


「水の膜を水圧で強くしたんですか?」

「うむ。

 ちょっと触ってみてくれ」


 リンが指先で水膜に触れる。


「少し、押し返すような抵抗がありますねー?」

「普通の水よりはマシって感じだな」


 トウコがツンツンと俺の腕をつつく。

 指は普通に俺の皮膚に届く。


「これじゃ、防御力は微妙っスよね?」

「防御に使うには圧力が弱すぎるんだろうな。

 【操水】で固めたほうが硬くなるはずだ。

 これでどうだ?」


 【水圧】をやめて【操水】で水の表面を固める。

 腕に触れる内側は硬くならないよう気をつけて……。


 水膜の鎧を腕にぴったりとフィットさせる。

 まるで、分厚い氷のプロテクターを装着したかのようだ。


 もっとも、氷と違って冷たくはない。

 湯を固めているので、温かいのだ。


 トウコが腕鎧に触れ、驚く。


「おーっ!?

 カチンコチンっス!」

「すごいです……!

 水が、まるで氷みたいに硬くなっているんですね!」


 リンが感心したように、鎧を指でつつく。

 コンコン、と硬い音がした。


 【水圧】よりも、鍛えた【操水】が強度は上だな。


「こっちのほうがずっと頑丈だろ?」

「そーっスね!」


「まあ、魔力消費が激しいから、長時間の維持は難しいんだけどな」

「強いスキルは、それだけ消費も大きくなりますよねー」


 水の全身鎧をまとって常に無敵!

 とはいかない。


 工夫が必要だな。


「どれくらい頑丈なんスかね?

 ちょっと撃って試していいっスか?」

「撃つなよ!?」


 俺は水鎧を解除して、慌てて手を振る。


「いきなり撃ったりしないっスよー。

 鎧だけ、あの辺に出してくれればいいっス!」


 トウコが湯舟の外を指差す。

 露天風呂なので、すぐそこに草原が広がっている。


「離れた場所に鎧を作るのは難しいから、水の板でも作ってみるか」


 湯舟の外、少し離れたところへ水を移動させる。

 水蛇で索敵するときのように、一方は俺に接したまま伸ばしていく。


 お?

 思ったより遠くまで伸ばせるようになったな。


 効果範囲も成長している。


 これもスキルレベルを上げたおかげだ。

 スキルレベル三は、二に比べてかなり強力だ。


 射的のマトのような板を生成し、硬化させる。

 表面は硬く、裏側は少し柔らかくしておく。


「んじゃ、スキルなしで撃ってみるっス!」


 トウコが拳銃の引き金を引く。

 命中。

 ややくぐもった硬質な衝突音が響く。


 弾丸を受けた水板が震えて、背後に水滴が飛び散る。

 だが、貫通はしていない。

 壊れてもいない。


 裏側の水がいくらかはじけ飛んだが、固めた表面は維持されている。


 リンが嬉しそうに言う。


「壊れませんでしたねー!」

「ああ、

 板の表面にキズは残らないみたいだが……ふむ」


 金属や木材とは違う。

 衝突の瞬間にへこんだり傷ついたりしても、周囲の水がそこを埋めるらしい。

 意識してそうしたわけじゃないが、そうなった。


「じゃあ次は分身に水鎧を着せてみるか。

 分身の術!」


 普段は、射撃の的に分身は使わない。

 破壊されるのが明白な状況で使うとリンが嫌がるからだ。

 今回は耐える可能性が高い。


 分身の強度を調整して、人間並みにしておく。

 胸を覆う鎧(ブレストプレート)を形成する。


 準備よし!


「じゃあ、撃ってみてくれ」

「りょっ!」


 待ってましたとばかりに引き金を引くトウコ。

 拳銃弾が分身の胸のど真ん中に命中。

 くぐもった硬質な音が響く。


 弾丸を防いでも衝撃が無効化されるわけじゃない。

 防弾チョッキを着ていても衝撃で骨が折れたりするしね。


 分身は無事だ。

 少なくとも、分身が破壊されない程度にダメージが軽減できたことは確かだ。


「防げたみたいですね!

 分身さんは大丈夫でしょうか?」


 水鎧を解除して、着弾したあたりを確認する。

 ケガ……というか破損は見られない。


「ふむ……外傷はないな」

「あいまいっスねー」


「俺には分身の痛みや衝撃が伝わらないからな。

 ま、分身に痛覚がないのは都合がいいんだけど、ちょっと不便だな」


 前にもちょっと考えた分身の感覚問題だ。

 あれば偵察や検証には便利だけど、取り回しが悪くなってしまう。


「痛くないほうがいいですよね!」

「そうだな。

 でも、銃弾を防げるならかなりの防御性能だ。

 これはかなり使えそうだぞ!」

「お水が衝撃を吸収してくれたのかもしれませんねー!」


 水鎧にはある程度の厚みがある。

 表面は硬いが、裏側は柔らかい水の性質を持たせている。

 これによって衝撃が分散したんだな。


 そうなる期待はあったが、思いのほかうまくいっている。

 これは使えそうだ!

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― 新着の感想 ―
見た目悪くなるけど片栗粉混ぜたらダイラタンシー現象?で打撃、衝撃なんかには有効な鎧になりそう まぁ全身真っ白な人型スライムみたいな奇天烈な感じになるけど、、、
【大津波ダイダルウェイブ】ってどれくらいの魔力消費なんだろうね。 とりあえず【水壁ウォーターウォール】と【水鎧ウォーターアーマー】ができました(笑) まあ、後からそういう忍法がリストに出てくるんだろ…
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