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【新章開始】社畜辞めました! 忍者始めました! 努力が報われるダンジョンを攻略して充実スローライフを目指します!~ダンジョンのある新しい生活!~  作者: 3104
五章 本業は公儀隠密で!

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滝の裏側にあったのはアレでした!

 滝の裏側へ進む。

 湯気を術でどかし、顔に飛沫が降りかからないように腕で覆う。


 ごうごうと流れる滝の裏に通路が続いている。 

 腹に響く轟音に負けじと、俺は声を張り上げる。


「滑らないように、足元に気をつけろよ!」

「りょっ!」

「はーい」


 リンが通路の奥へシステムさんを送り込む。


「近くに敵さんは居ません。

 進めますよー!」

「よし、奥を探索しよう」


 水蛇で床を探ったが罠や穴は見当たらない。


「ちょい狭いっスねー」

「維持がしんどいから、水膜を解除するぞ」


 滝の飛沫がかかる部分は乗り越えた。

 膜を維持するにも魔力がかかるのだ。


 トウコが流れ落ちる水へ手を伸ばし、情けない顔をする。

 その手が力なく落ちる。

 それを見たリンが笑顔を浮かべ、トウコを慰めた。


「あぁ……あたしのウォータークーラーが……」

「トウコちゃん、我慢しようねー」


 高さも横幅も狭い。

 それでも立って歩ける程度の広さはある。


 暗くはない。

 壁や天井から張り出している熱水晶のおかげだ。


 リンを先頭にして滝の轟音を背にして進む。 

 さほど歩く必要はなかった。


「お、下り階段か。

 あっさり見つかったな」


 次の階層への階段だ。


 このフロアの探索はまだ途中だ。

 地図はまだまだ埋まっていない。


 かなり早く辿りつけたな。


「ここは暑いんで、さっさと進みたいっス!」


「なら、とりあえず階段に入ろうか。

 熱水晶に触らないように気をつけてくれ」

「わかってるっスよー」


 熱水晶を破壊してしまうと、周囲に熱がまき散らされる。

 この狭い空間では逃げ場がない。


 いっそ離れて破壊してしまうか!?

 最低限の明かりだけ残せばいい。


「んじゃ、邪魔なものは壊してしまおう」

「それなら、あたしの出番っスね!」


 トウコが銃を構え、熱水晶を照準(ポイント)する。

 俺は手を上げてそれを制する。


「いや、危ないから俺が分身でやるよ。

 銃で撃って熱の余波を食らうと困るからな。

 さ、階段に入るぞ。

 奥へ進むんだ」


「リョーカイっス!」

「はい。

 十分に離れましょう!」


 分身を残し、階段へ進む。

 しばらく離れたところで、俺たちの元に熱風が届いた。


 判断分身が指示に従い破壊したのだ。

 よし、安全に除去できたな!


 これで通行に困ることはない。

 誘爆して大爆発なんてことにはならなくてよかった。


 俺のダンジョンでは、基本的に壁を破壊できない。

 だから通路が崩落する心配はない。


「お、ついたな。

 二十二階層だ」


 階段の外には代わり映えのしない洞窟が広がっている。

 ところどころに赤い光が見える。

 これは熱水晶だ。


「あんまり変わらないっスね」

「まあ、二十五階までは同じだろ」

「はい、いつも通りですねー」


 二十五階にボスがいて、その先は迷宮階層になるはず。

 この階層もさっさと片付けて、次へ進もう。


「じゃ、偵察だ。

 ――自律分身の術!」


「よう、(本体)

 じゃあ行ってくるぜ!」と自律分身。


 準備を済ませ、一人で洞窟に消えて行く自律分身。

 その背を見送り、俺は言う。


「んじゃ俺たちはここで休憩だ」

「あたしはまだまだいけるっスよ!

 弾も売るほどあるっス!」


 【弾薬創造】と【弾薬収納】のおかげか。

 トウコはやる気十分なようだ。


「ちょっと休ませろ!

 魔力を回復したいんだよ!」

「ゼンジさんはずっとスキルを使っていましたからねー。

 ゆっくり休んでください」


 体力は問題ない。

 魔力はかなり減っている。


 【瞑想】しながら、俺は話を振る。


「リン、盾はどうだ?」

「すっごく使いやすいです!

 あっ、せっかくだから修復しておきますねー」


 リンはそう言うと、いそいそと魔石を取り出して修復を始める。

 拠点から持ってきた要らない魔石を使っているようだ。


 盾がピカピカと輝く。

 リンの笑顔も満足げに輝く。


「便利っスねー」

「トウコちゃんは銃を修理しなくてもいいのかな?」

「たしかに、銃にも修理や収納スキルがあったら便利かもな」


 トウコが銃をくるくると回しながら言う。


「あたしの銃は使い捨てっス!

 どんどん新しいのを出せばいいんスよ!」

「まあ、すぐ出せるんだからそれでもいいのか」


「どーせ、オバチャすれば壊れるっス!」


 【オーバーチャージショット】を使うと、発射時に銃が壊れてしまう。


「壊れたら新しい銃か予備の銃を使うわけだな。

 まあ、そんなスタイルもいいだろ。

 手をケガしないよう気をつけてくれ」


「リョーカイっス!

 まあ、爆発するんで気をつけようがないんスけどね!」


 まあね。

 どうしようもないよな。


 ことが爆発だから、ケガをするリスクは避けられない。

 威力は高いが、多用すべきではないかもな。


「爆発と言えば、赤ゴブリンさんの武器ですが……。

 受け止めても、盾が燃えちゃって困るんです。

 どうしたらいいでしょうか?」


 盾にぶつかった衝撃で起爆するようだ。

 それなら……。


「もっと意識して【防火】を使ってみたらどうだ?

 防ぐ瞬間、燃えないように意識するんだ。

 もし火がついても、あわてず消火すればいいし」


「意識的に使うんですね!

 やってみまーす!」


 燃える効果と防ぐ効果。

 矛盾問題だ。


 うまく防げれば、安心して戦えるぞ!

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