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【新章開始】社畜辞めました! 忍者始めました! 努力が報われるダンジョンを攻略して充実スローライフを目指します!~ダンジョンのある新しい生活!~  作者: 3104
五章 本業は公儀隠密で!

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ドバドバ索敵! 見えない敵は押し流せ!

 俺が指さした方向を向き、リンが目を細める。


「トカゲさんですか?」

「ああ、たぶんな。

 岩石探知の感覚と、目で見た情報に違和感がある。

 しかし、これは判別が難しいな……」


 岩石を探知する力の焦点(ピント)を合わせていく。


 むむ。

 ムズい!


「間違い探しみたいで、おもしろいですよねー?

 あのあたり、じゃありませんか?」


 面白い、か。

 慣れないせいか、難しさが先に立つ。


 この作業に楽しみを見出せるなら、索敵の適性があるんだろう。

 やはり索敵役はリンに任せるのがいいか。


 俺は補佐的に索敵するくらいで十分だろう。

 このトカゲに対しては【操水】で水を這いあがらせてもいいが……。


 位置が高いのと、場所が特定できていないので別の方法を使おう。

 広範囲に水をばらまけばいいのだ!


「んじゃ、確認がてら水噴射をぶっ放すぞ。

 トカゲが逃げたらしとめてくれ!」


「リョーカイっス!」

「はーい」


 刀を収め、両手を腰に構える。

 岩壁へと大雑把に目星をつけて水流を放つ。


 手から水流がほとばしる。

 この水に【水探知】をかける!


 触れているので感度は良好!


 水が岩壁に当たって弾ける。

 そして岩とは違う感触を捉えた!


 いたぞ!


「む、手ごたえあり!

 動いている……出てくるぞ!」


 俺は水を止める。


 すると岩の隙間から躍り出てくる影!

 尻尾の短い火トカゲだ!


「チャージショットーっ!」

「ファイアラーンス!」


 弾丸が逃げるトカゲの背を貫く。

 成長したチャージショットは、少し迫力を増したように感じる。

 さらに傷口にリンの放った火槍が突き刺さる!


 トカゲはすぐに絶命。

 塵になって消えた。

 魔石が床に落ち、涼しげな音を立てる。


 床に散った水から敵の反応は感じない。

 水噴射で出した水もまた、塵になって消えた。


「よし、倒したな。

 リン、索敵を頼む」


「はい。大丈夫そうです!」

楽勝(らくしょー)っスね!」


 少し大きめの個体だった。

 自律分身が遭遇した個体が成長した姿かもしれない。


 ちょっとした因縁のある相手だったが、アッサリ倒せてしまったな。

 ま、先に見つけて集中砲火を浴びせればこんなもの。


 楽に倒せたんだから良し!



 魔石を回収して先に進む。

 岩石探知のナイフをリンに渡し、索敵係を任せる。


 盾を構えつつ索敵してくれる安心感。

 頼りになるね。



 進むにつれて、川の水音が大きくなっていく。

 ごうごうと唸るような音。


 音が洞窟の壁で反響しているせいで、怪物の唸り声めいて聞こえる。

 リンが不安げに振り返って言う。


「何の音でしょうかー?」


 この感じ、憶えがあるな。


「これは滝の音、じゃないか?」

「そーかもっス!」

「あ、この先で広くなっていますよー!」


 少し進むと、広い空間に出た。

 天井は高く、上のほうは暗視でも見通せないほど暗い。


 そして川沿いの通路よりもさらに蒸し暑い。


「ゼンジさん、正解でしたね!」

「滝っスね!」


 俺は滝を見上げる。


 高い位置から多量の水が流れ落ちてきている。

 いや、流れているのは湯だ。


「おお、壮観だな!

 だが、これ熱湯だぞ!?」


 大量の湯が滝壺(たきつぼ)で砕けて水しぶきを上げている。

 それだけではなく、もうもうと湯気が立ち上がっている。


 熱湯の大滝だ!

 俺のダンジョンに新たな観光スポットが出現したぞ!

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